新卒向け面接マナー|入退室の方法などWeb・対面面接別に気を付けるべき点を画像付でご紹介

目次

そもそもマナーとは「態度や礼儀作法のこと」をいい、面接では、社会人として今後自社の看板を背負っていく仲間を採用するのであれば最低限のマナーを持っている人が望ましいという企業側の思惑もあり重要視されています。

他の就活生ができていて自分ができていないと不採用となる可能性が高まりますので最低限のマナーは身についておきたいところです。

本記事では、就活生のために面接時のマナーについてご紹介しています。入退室時や面接中のマナーを対面面接・Web(オンライン)面接に分けて解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事のまとめ

  • 対面面接では会場に遅刻しないことを意識し、会場ビルには15~20分前に到着、5~8分前に受付完了を心掛ける
  • 入退室時のマナーは、気を付けるべきポイントが複数あるため事前に練習をしておくことが望ましい
  • Web(オンライン)面接の場合には、バーチャル背景は利用せず、白い背景を用意しておく方が良い
  • Web(オンライン)面接は対面面接に比べて熱意が伝わりにくいため、カメラをみて通常より口角を上げてハキハキと話す方が良い

面接方法について

就活における面接手法は対面面接かWeb(オンライン)面接の2つのパターンがありますが、就活ではどのくらいの割合で実施されているのでしょうか。

就職みらい研究所『就職白書2023』」によると2023卒採用時のWeb・対面実施率は、Web(オンライン)のみが15.4%、Web・対面どちらも実施が69.2%、対面のみ実施が15.5%でした。

Webを活用した面接活動が主流となりつつあり、2024卒採用においてもWeb実施率は同割合かそれ以上となる可能性がありますので、対面面接だけでなく、Web面接対策も行っておくと安心でしょう。 

就活面接のマナー(対面面接編)

対面面接には、集団面接(グループ面接)と個人面接の2つの形式がありますが、どちらの面接も下記の項目ごとにマナーを抑えておくと良いでしょう。

①会場に到着 ⇒ ②受付 ⇒ ③待合室にて待機 ⇒④入室 ⇒ ⑤面接 ⇒ ⑥退室

対面面接マナー|会場に到着

ここでは、面接会場に到着してからのマナーについてご紹介していきます。

15~20分前に着く時間配分で

電車の遅延や道に迷うなどの不測の事態を想定し、指定時刻の15~20分前までには到着する時間配分で家を出ましょう。企業によっては、ビルが大きすぎて面接企業の受付に到着するまでに時間がかかってしまうケースもあります。事前に確認しておくことが大切ですが、初見で面接会場に到着した場合にも「遅刻をしないこと」を最優先に時間を意識して行動してください。

15~20分前に面接会場に到着した場合、すぐに受付はせずにビルの下やビルの外で待ちましょう。その間面接官や面接先企業の社員に出会う可能性もありますので、壁によりかかったり、スマホをいじったり、大きな声で雑談などをせず、見られている意識を持って良い姿勢を維持しましょう。

コートや傘などをしまってから建物に入る

冬場の就活ではコートを着ていることが多いと思いますが、建物に入る前にコートは脱ぎ、裏地を表面にして持ちます。
また雨が降っている場合は、建物内を濡らさないために、傘のしずくをタオルやハンカチで拭き取る、折りたたみ傘の場合はカバンに収納することを忘れずに行いましょう。

受付前にトイレを済まし、身だしなみをチェック

極度に緊張するとトイレが近くなることもありますので、受付前にトイレを済ませておきましょう。

また、強風や雨などによって、家を出る前に整えておいた身だしなみが崩れてしまうこともあります。早めに到着しておけば、受付前に化粧室で身だしなみに問題はないか再チェックをすることができます。

POINT

  • 遅刻しないことを大前提とした行動を!

    集合面接(グループ面接)・個人面接どちらの面接においても、とにかくまずは「遅刻しないこと」を大前提とした行動を取るようにしましょう。

    「時間にルーズ⁼社会人としての自覚が欠如している。仕事もルーズ」と捉えられてしまいます。ネガティブ要素になりますので、時間に対する意識を高めて行動してください。

CHECK!

遅刻しそうな場合

万が一遅刻しそうな場合には、遅刻が分かったタイミング(遅くとも受付時間の5分前まで)で電話を入れましょう。 遅刻はしないに越したことはありませんが、時間になっても来ない・・・と面接官を待たせるよりは、早めに遅刻の連絡をいれることをおすすめします。連絡する際は誠意のある対応をしてください。

■電話例
「お世話になっております。〇〇時に面接予定の〇〇大学、〇〇と申します。採用担当の〇〇さんお願いできますでしょうか?」「大変申し訳ございません、〇〇線の遅延により、到着時刻が面接時刻を〇〇分程過ぎてしまう可能性があります。お忙しい中お待たせしてしまい大変申し訳ありません。到着次第受付させていただければと思うのですが、ご承知いただけますでしょうか。」

対面面接マナー|受付での対応

ここでは受付でのマナーについてをお伝えします。面接担当者以外の方からも見られている可能性がありますので、しっかり確認しておきましょう。

受付は5~8分前がベスト

受付は指定時刻の5分前に済ませましょう。受付が混雑している可能性も考慮し、8分前くらいからスタンバイしておきます。10分以上前に受付を行うとまだ会場の準備が整っていない場合もあり、面接官にマイナスの印象を与えてしまうケースもあります。やる気を見せるのであれば、早い到着でアピールするのではなく、面接内の問答で魅せましょう。
事前に「担当者名」の確認、「身分証明書」「書類」の準備をしておくとスムーズに受付を済ませることができます。
無人受付(テレフォン型)・総合受付・企業受付など受付の種類は企業によって異なりますが、受付の方法は変わりませんので落ち着いて対応してください。

受付の例)
「こんにちは。本日〇時からの面接で参りました、〇〇大学の〇〇と申します。」
「〇〇部の〇〇様にお約束を頂戴し伺いました」
※部署名や担当者名など事前に呼び出しの指定があれば、その旨も伝えます。

POINT

  • 受付でのポイント

    ①明るく元気な声でハキハキと(大きな声で言う必要はないが、相手が聞きやすい声、やる気のある声で)
    ②用件と名前を伝える
    ③採用担当者の氏名を受付で伝えるよう指示があるのであれば、事前に確認しておく
    ④身分証明書や書類の提出が必要な場合もあるため、出し入れしやすいように鞄に入れておく

対面面接マナー|待機中

面接が始まるまでの間に別室などで待機をするケースもあります。その場合のマナーについてお伝えしていきます。

姿勢を正して静かに待つ

待機室で待つ場合やロビーで待つ場合など様々なパターンがありますが、担当者に呼ばれるまで姿勢を正して待ちましょう。待機中の態度を面接官が確認しているケースもありますので、気を抜かないようにしてください。

待機中のNG行動
①スマホをいじる
②足を組んだり、だらしない座り方をする
③落ち着きなくきょろきょろを周りを見る
④本や新聞などを読む

対面面接マナー|入室

入室の方法についてのマナーを確認していきましょう。緊張して間違ってしまうことも想定されますので、事前に何度も練習することをおすすめします。集団面接の場合は個人面接と異なる点がありますので、注意してください。

入室の流れとマナー

①ドアを3回軽くノックする

集団面接の場合・・・ノックするのは、先頭の就活生のみ


②「どうぞ」という声が聞こえたら「失礼致します」と言ってからドアを開ける

集団面接の場合・・・前の人に続き、「失礼致します」と言ってから入室する

③部屋に入ったら、ドアを閉める
 ※後ろ手で閉めないように注意する

集団面接の場合・・・最後に入室する就活生がドアを閉める

④ドアの前で面接官の方を向いて、「本日はよろしくお願い致します」と挨拶し、30度の角度で1秒間お辞儀をする。
複数面接官がいる場合、中央の面接官に向かってお辞儀する。

⑤椅子の横まで歩き、姿勢を正して立つ。
「学校名とお名前をお願いします」と言われたら「〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します、本日はよろしくお願い致します」と言い、深くお辞儀をする。
※挨拶しながらお辞儀をしないように気を付ける。

集団面接の場合・・・自分以外の就活生が挨拶を終えるまで、良い姿勢で椅子の横に立って待つ。

⑥面接官に「お座りください」と言われたら着席する
※着席する前に「失礼します」と会釈(15度の角度)してから座る

POINT

  • 着席時のNG姿勢

    下記のような姿勢はNGです。
    ・椅子に深く腰掛ける
    ・足を組む
    ・背もたれにもたれかかる

    特に集団面接の場合、他の就活生との差が比較しやすいため姿勢が崩れていると悪目立ちします。正しい姿勢を日頃から心がけるように意識しておきましょう。

鞄・傘・コートの置き方

面接中に鞄・傘・コートをどこにおけば良いか悩む就活生は多いことでしょう。
下記にまとめましたので参考にしてみてください。

鞄は着席した際に椅子の横に立てて置きます。左右どちらでも構いませんが利き手側の方が置きやすいでしょう。
鞄は就活生の必須アイテムですので、購入する際は面接で活用することも考慮し、自立する鞄かどうかを確認した上で購入しましょう。

面接で使用する傘は「折りたたみ傘」が良いでしょう。濡れた傘を面接会場内に持って入ることはあまりおすすめできません。折りたたみ傘であれば、ケースに収納しカバンに納める事ができます。
折りたたみ傘では防げない程の豪雨などやむを得ず普通の傘を利用する場合、水滴をタオルやハンカチで拭き面接会場では常に傘の先端は下を向けた状態で持ち運んでください。着席する時に傘はカバンに並列に置き、持ち手を面接官に向けて置きましょう。傘の先端を面接官に向ける、机に立てかける、椅子の背もたれに掛けるなどはNGです。

■就活で利用する傘の選び方
柄や色:ダークグレーやネイビーなどのシックなもので柄も奇抜なデザインを避けシンプルなものが理想
形状:折りたたみ傘(面接会場へ持ち運ぶことを考慮し、カバンに収納できるコンパクトなサイズ)

■こんな傘はNG
ビニール傘:応急処置的イメージがあり、雨予報なのにビニール傘を使用していると先の読めない人だと思われる可能性もあります。ここまで確認する企業はごく一部かと思いますが、念のため就活用の傘を購入しておくことをおすすめします。
さびや折れのある傘:傘も第一印象を決めるツールの一つです。服装をばっちり決めていたとしても、さびや折れのある傘は清潔感がなくだらしない印象を与えてしまいます。

就職後も活用する機会があることを考慮し1本用意しておくと良いでしょう。 

コート

コートは2つ折りもしくは3つ折りにし、自分の鞄の上にかけて置きましょう。 入室時は、片方の手で鞄を持ち、もう片方の手に畳んだコートを持ちます。着席後に鞄の上に畳んだコートを置いてください。

対面面接のマナー|面接中

ここでは、面接の流れと面接中のマナーについてご説明します。

面接の流れ

面接の流れを事前に理解しておくことで、心構えもでき、リラックスして臨むことができるでしょう。 基本的な面接の流れは下記の通りです。

①自己紹介 ⇒ ②自己PR ⇒ ③志望動機 ⇒ ④質問 ⇒ ⑤逆質問

稀に「あなたを色に例えると何色?それはなぜ?」のような奇抜な質問をされるケースもありますが、よく聞かれる基本的な質問に関しては事前準備を行っておくと良いでしょう。

面接時のマナー

面接中には、以下の5点に気を付けましょう。

・面接官の目を見て話をする
・正しい言葉遣いをする
・面接官が話し終わるまで待つ
・面接官の聞きやすいペースでハキハキ話す
・結論から話す

面接官の目を見て受け答えをする

自信がない時に目が泳いだりすることもあるように、勢力ややる気の有無は目に現れます。自らの熱意や想いを面接官に届けるためにも、目を見て話すよう心がけてください。

正しい言葉遣いをする

敬語表現などを間違ったり、「えっと」「あの」など日常会話や口癖などで使う言葉はビジネスマナー上ではNGです。模擬面接を実施し、正しい話し方かどうかをチェックしておくと良いでしょう。

面接官が話終わるまで待つ

途中で話をさえぎるという行為はNGです。面接官の話を最後まで聞いた上で一呼吸おいてから発言すると「相手の話をきちんと聞ける人」という印象を与えることができます。

面接官の聞きやすいペースでハキハキ話す

緊張すると声が小さくなったり早口になったりしてしまいます。いつも以上にゆっくり丁寧に面接官の聞きやすい話し方をすることもコミュニケーションを取る上で大切なマナーです。

結論から話す

常に面接官にとって分かりやすいかどうかを意識した態度が求められます。結論から話すことも大事なスキルです。ビジネスにおいても常に求められるマナーですので、身に着けておくと良いでしょう。

対面面接のマナー|退室

面接が終了したら、退出です。最後まで気を緩めず、マナーを守って行動しましょう。

①椅子から立ってお礼
「以上で面接は終了です」といった趣旨のコメントが聞かれたら面接は終了です。
椅子から立ち上がり、「本日はお忙しい中ありがとうございました」と言い一礼する。

②椅子の横に立ち、お辞儀をする
椅子の横に立ち荷物を持ち改めて「失礼致します」と言った後に度面接官に向かってお辞儀をする

③ドアの前で30~45度の角度で一礼して退室する
ドアに向かって歩き、ドアの前で面接官の前に向き直り「失礼致します」と言って再度深くお辞儀をします。その後ドアを開けて退室します。

POINT

  • 建物を出るまで気を抜かない

    場合によっては採用担当者がエレベーターホールや出入口まで見送ってくれることもあります。その際はエレベータのドアが閉まるまで会釈をします。帰り際に受付の前を通る際には「ありがとうございました」などの挨拶をしても良いでしょう。
    ほっとしてスマホをすぐに見たくなる気持ちは分かりますが、建物を出るまでスマホをいじってはいけません。

就活面接のマナー(Web面接編)

次にWeb(オンライン)面接でのマナーについてお伝えしていきます。
Web面接の流れは下記の通りです。 

①Web面接前の準備 ⇒ ②オンラインルームにログイン ⇒ ③面接 ⇒ ④ログアウト

各それぞれの項目ごとにチェックすべきマナーについてお伝えしていきます。

Web面接(オンライン面接)のマナー|面接前の準備

Web(オンライン)面接を行う前には下記の点を準備しておくことをおすすめします。

①インターネット環境の確認しておく
②周りの環境を整備しておく
③デバイスとアカウントを準備しておく
④マイクやイヤホンの音量を確認しておく
⑤面接開始5分前にはログインをして待機する

それぞれの項目ごとに細かく確認していきましょう。

①インターネット環境の確認しておく

Web面接で最も重要な点は安定したインターネット環境です。途中で回線が切れてしまうなどは双方にとってかなりのストレスとなりますので、快適なインターネット環境のある場所で面接をすることをおすすめします。カフェや講習Wi-fiなどは電波が弱く接続状態が不安定なのでおすすめできません。あくまで面接の場となりますので、「個室」で「静か」な場所で行いましょう。可能な限り自宅で面接に臨めるよう環境を整備しておくことがおすすめです。

②周りの環境を整備しておく

自宅で面接を行う場合、背景にも気を配る必要があります。白い無地の壁が一番のおすすめですが、ない場合には、白色や淡い色のカーテンを背景にしましょう。ただし時間帯によっては逆光となり顔が暗く映ってしまう場合があるため、注意が必要です。どうしても背景に物が映ってしまう場合には、白い布などで覆い隠します。白い背景が用意できない場合は、白い背景用紙を購入しておくと良いでしょう。

バーチャル背景は整理整頓ができない、面倒くさがり屋といったマイナスな印象を与えかねないためおすすめできません。やむを得ず利用する場合には、白色のバーチャル背景を活用してください。

CHECK!

背景の注意点

①白い壁が一番おすすめ
②カーテンを背景にする場合、逆光などにも気を付ける
③物が映り込む場合は、白い布で隠す
④白い背景が用意できない場合、白い背景用紙を購入しておく

 

③デバイスとアカウントを準備しておく

面接で使うデバイスはマイクとカメラの機能がついているものであれば、スマホ・タブレット・PCなどどのデバイスでも問題ありませんが、手振れや画質・音声などの面を考慮するとできればPCが望ましいでしょう。

Web面接で利用されることが多い通話ツールは、「zoom」「Skype」「Google Meets」が多いので、これらのツールは事前にアカウントを作成しておきましょう。個人で活用している場合には、アカウント名があだ名などになっていいないか確認し、面接前にフルネームに変更しておきましょう。

POINT

  • セカンドデバイスを用意しておく

    基本的にはPCが望ましいですが、万が一PCが不調になった場合に備え、スマホやタブレットでもログインできるようにアプリをインストールしておくと安心です。

④マイクやイヤホンの音量を確認しておく

PCを利用する場合、内臓されたスピーカーやマイク機能でも十分聞こえますが、イヤホンを用意しておいた方がよりクリアに聞こえるため、双方の聞き直しなどを回避できるためにもイヤホンを用意することをおすすめします。

イヤホンも製品によっては聞こえにくいものもありますので、面接で利用する前に友人や家族などに協力してもらい実際に活用しておくと良いでしょう。

⑤前日にログイン方法を確認しておく

初めて活用するWeb面接ツールの場合、不慣れな点もありうまくログインできない可能性もあります。企業からWeb面接ツールのURLやIDなどが事前に共有されているかと思いますので、一度前日に操作方法などを確認しておくと当日焦らずにログインできます。 

Web面接(オンライン面接)のマナー|入室(ログイン)

Web(オンライン)面接にログインする場合のマナーについてご紹介します。

服装は上下スーツ

Web面接だからといって気を緩めてはいけません。対面面接と同様に必ず上下スーツを身に着け、髪型など身なりを整えてください。女性の場合は化粧も怠りがちですが、画面越しだと暗い印象を与えてしまいますので、メイクはしっかり整え、髪もまとめて耳が出るヘアスタイルにしておきましょう。Web面接の場合は、自宅から面接を行うケースが多いと思いますのでマスクをする必要はありません。

開始5分前には入室しておく

Web面接の場合も、面接官を待たせたり、遅刻してログインしたりすることのないよう、余裕を持って5分前には面接ルームにログインし待機をしておきましょう。

また、入室前にカメラの配置やマイクの音量設定、インターネット環境の状況、背景に余計なものが映っていないか、自分の身なりは適正かなどを確認し準備が整った段階で入室するようにしてください。

POINT

  • 適正なカメラの配置とは?

    上半身が映るようにカメラを設置します。
    Web面接の場合「カメラが面接官の目線」だと意識し、話しをする際には、画面ではなくカメラを見て話すと熱意が伝わりやすく好印象を与えることができるでしょう。

入室の挨拶

面接官が入室したら、「初めまして。〇〇大学の〇〇と申します。お忙しい中面接の機会を作っていただきありがとうございます。本日はよろしくお願い致します。」といった挨拶をし、お辞儀をします。Web面接では立ち上がらず、座ったままカメラを見て挨拶をします。また話しながらお辞儀をするのではなく、挨拶をした後にお辞儀をすると良いでしょう。カメラ越しにお辞儀をする場合には通常より深めにした方が綺麗に見えます。

Web面接(オンライン面接)のマナー|面接中

ここでは、面接の流れと面接中のマナーについてご説明します。

面接の流れ

面接の流れは対面面接と一緒です。

①自己紹介 ⇒ ②自己PR ⇒ ③志望動機 ⇒ ④質問 ⇒ ⑤逆質問

表情や話し方

対面の面接とは異なり、画面越しだと表情が暗く見えてしまいがちになるため、いつも以上に口角を上げにこやかな表情を心がけましょう。
話す際にも、普段よりも大きな声でハキハキと話した方が聞き取りやすく、身振りや手振りも交えた方が熱意が伝わりやすいでしょう。
Web面接の場合、通信状況によっては「タイムラグ」が発生する場合があります。面接官の話にかぶせてしまわないよう、一呼吸おいて話始めるなど落ち着いた対応を心がけると良いでしょう。

POINT

  • インターネット環境が不調だと感じた場合

    面接中に面接官の声が聞こえなくなってしまった場合には、落ち着いて行動しましょう。
    「申し訳ありません、インターネット環境の調子が悪いようで、〇〇さんの声が聞こえにくい状況です。私の声は明瞭に聞こえていますでしょうか?」など、現況の確認を行いましょう。

    Web面接ではトラブルがつきものですので、PCだけではなく、スマホからも通信できるように準備をしておくと安心です。不測の事態にどう対応するかを面接官がチェックしている可能性もありますので、慌てずに対応してください。

目線はカメラ

対面では面接官の目を見ることがマナーとして上げましたが、Web面接の場合、画面内の面接官をみて話をすると面接官側からするとどこを見ているのか分からない、という印象を与えてしまいます。Web面接の場合は、カメラが面接官の目だと意識し、話をする際はカメラをみて話すように意識しましょう。

パソコンを下記のようにおいておくと上半身が映り、カメラを見て受け答えしやすくなるのでおすすめです。

POINT

  • Web面接でカンペはOK?

    カンペを利用した回答は目線の動きから面接官にばれることが多いです。企業や面接官によってカンペの有無に対する捉え方は異なるので、できればカンペ無しで挑めるように準備しておくことをおすすめします。

Web面接(オンライン面接)のマナー|退室(ログアウト)

Web(オンライン)面接からログアウトする場合のマナーについてご紹介します。

退室(ログアウト)の仕方

面接が終了し次第勝手に退室するのではなく、面接官の指示に従って行います。面接官が先に退出する場合もありますし、就活生に先に退室するよう促す場合もあります。指示がない場合には、面接官が退出するのを待ち、最後に自分が退出するようにしましょう。

退室する前には必ず「本日は貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。失礼致します。」など一言を添えた上で退室するようにしましょう。

面接時の服装・持ち物

服装は就活生の第一印象を決める重要な要素の一つです。対面面接ではもちろんのことWeb(オンライン)面接の場合も対面面接と同様の準備をしておくことをおすすめします。

スーツで面接を行う場合 

スーツで面接に行く場合には下記の服装を参考に準備を整えておくと良いでしょう。

私服で面接を行う場合

スーツではなく「お好きな服でお越しください」といわれた場合にはオフィスカジュアルな服装がおすすめです。


※ただしアパレル業界などセンスを問う業界の場合は、私服から趣向を確認しているケースもありますので、あくまで参考として確認してください。

対面面接で用意しておいた方が良い持ち物

企業から指定された持ち物以外に用意しておいた方が良い持ち物についてご紹介します。万全の準備で面接に挑めるよう下記の持ち物は準備をしておくと安心でしょう。

■会場の地図(印刷したもの)
■会社案内、資料
■ES、履歴書のコピー
■筆記用具、メモ帳
■現金、交通系ICカード
■腕時計
■ハンカチ、ティッシュ
■印鑑
■折りたたみ傘
■学生証
■スケジュール帳
■携帯充電器
■ストッキングの予備(女性の場合)
■手鏡、ヘアブラシ(女性の場合)
■携帯用靴磨き

この記事を書いた人

元中途求人広告アドバイザー
こばさん

不動産会社での営業経験を経て、中途求人広告アドバイザーに転身。これまでに中小・ベンチャー企業を中心に100社以上の中途採用をご支援してきました。現在は3人の子供たちの子育てとキャリアの両立に奮闘中です。
自身の経験を活かし、転職・就職活動に役立つ情報だけでなく、働く女性のキャリアライフを充実させるコンテンツやFP2級の資格も保有しているので働くうえで役立つマネー情報をお届けしていきます。

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面接の髪型で好印象を与えよう!男女別に意識すべきポイントや面接時の注意点とは?

面接にどのような髪型にしていくべきかと悩んでいる人も多いのではないでしょうか。 髪型は第一印象を決める重要な要素であり、出来る限り好印象を与えるためにも最善の準備をしておきたいものです。 本記事では、面接の髪型で意識すべき点や男女別の髪型のポイントをご紹介しています。 さらに面接時の髪型に関する注意点もお伝えしますので、面接を控えている方はぜひ参考にしてみてください。 この記事のまとめ 面接の髪型で意識すべきポイントは「清潔感」「表情が分かる髪型」「派手でない髪色」である。 男性におすすめの髪型は、地毛のような髪色でショートヘアなどの短めの髪型である。 女性におすすめの髪型は、ナチュラルな髪色で髪が顔にかからないように整えた髪型である。 面接を受ける前に履歴書の写真と大幅に髪型を変えることは避ける。 面接では髪型も大切!面接では髪型など細部にまでこだわる必要があります。 なぜなら、髪型も含めた「第一印象」も選考基準の一つとなっているケースが多いためです。 特に営業職や販売職など人前に立つことの多い職種の場合は、身だしなみを細かくチェックされていることを理解しておきましょう。 髪型などの身だしなみは事前に準備をすることができますので、面接に挑む際にはいつも以上に気を配り、面接官に好印象を抱いてもらえるよう整えておくことが大切です。面接の髪型で意識すべきポイント3選ここでは、面接の髪型で押さえておくべきポイントについて具体的に説明します。清潔感がある面接時の髪型は清潔感を出すことを第一に考えましょう。身だしなみが清潔な人には好印象を抱きやすいです。 もちろん、話しているうちに印象が変わることはありますが、面接という限られた時間の中では、見た目による第一印象は重要な意味をもつので、身だしなみでネガティブな印象を与えないためにも、清潔感のある髪型を意識しましょう。表情が分かる髪型にしておく面接では表情が分かる髪型にしておくことが大切です。前髪が目にかかっていると表情が見えにくく、暗い印象を与えてしまいます。 男性の場合には、眉毛まで見えるように前髪をセットし、女性の場合にも前髪を横に流したり、髪が長い場合には後ろで結んでおくなどし、顔に髪がかからないように配慮をしておきましょう。髪色が派手でない面接の場では派手な髪色は避けましょう。基本的には、黒色もしくは落ち着いた茶色にとどめておくことをおすすめします。 面接先の企業で働いている社員の中には派手な髪色の人がいるかもしれませんが、あくまで面接は選考の場なので、面接に派手な髪色で参加すると常識がないと思われる恐れがあります。 髪を染めている場合には、色が抜けてないか、髪が伸びてプリン状態になっていないかという点も確認し、できれば面接の1週間前には美容室に行くなどし、整えておくことをおすすめします。女性の髪型のポイントここでは女性の髪型のポイントについてお伝えしていきます。OKな髪型例基本的に「髪が顔にかからない」ことが大切です。 女性は髪の長さのバリエーションが豊富であり、それぞれ面接にふさわしい髪型も異なりますので、髪の長さに応じたおすすめの髪型例をご紹介していきます。ロングヘアの場合後ろで1つに結んだほうがすっきり見えるでしょう。毛の量が多いならシニヨンなどもおすすめです。 髪を1つにまとめると後れ毛がたくさん出てしまう場合は、ハーフアップにすると良いでしょう。お辞儀をすると前髪が落ちてくることがあるため、前髪はスプレーなどで整えます。セミロングの場合ロングと同じく1つにまとめるかハーフアップにするとすっきりとした印象になります。お辞儀をすると前髪が落ちてくることがあるため、前髪はスプレーなどで整えましょう。ボブヘアの場合ボブの場合、1つに結ぶのが難しいため、お辞儀をしたとき顔に髪がかからないよう顔周りの髪はスプレーで整えておくと安心です。ベリーショートの場合前髪を7:3の割合で分けると清潔感と大人っぽさを両立させられます。サイドの髪が長めの場合は、耳が見えるように髪をかけておきましょう。ナチュラルな髪色女性は男性よりも髪色に対する許容範囲が広い場合が多いですが、面接時は黒に近いナチュラルな髪色にしておいたほうがいいでしょう。 ただし面接だからといって、真っ黒すぎると不自然な印象になる恐れもあるので要注意です。髪色は、派手すぎなければ問題ないので、無理やりに黒髪にする必要はありませんので、自分の肌の色や雰囲気に合わせて選びましょう。NGの髪型の種類ビジネスシーンに向かない髪型巻き髪などビジネスシーンに向かない髪型は避けましょう。フォーマルな場で巻き髪が適しているのは、パーティーのような華やかな場です。TPOの違いを理解していることをアピールするためにも、面接時の巻き髪は控えたほうがいいでしょう。華美なヘアアクセサリーは使用しない基本的にリボンやシュシュはビジネスシーンに適していないと判断される場合が多いです。その他にも派手な色のピンや飾りがついているピンは、カジュアルな印象になるので使わないほうがいいでしょう。 同様に、バレッタやヘアクリップなども面接に挑む髪型には適していません。華美になりすぎないよう、髪の毛をシンプルにまとめることを意識しましょう。髪の毛の手入れがでてきない髪が傷んでバサバサしていると、清潔感がなく見えてしまう可能性があります。特に髪が長い場合には髪の傷みが目立ちやすいため、面接前にはヘアトリートメントをしておくなど、へアケアにも力を入れたほうがいいでしょう。 男性の髪型のポイントここからは、面接での男性の髪型のポイントをお伝えしていきます。OKな髪型例ショートヘアなど短い髪型短く切った髪型は、清潔感が出るだけでなく、アグレッシブで仕事ができそうな雰囲気も醸し出せます。前髪やサイドだけでなく、襟足も短めにするとさわやかさが増すでしょう。 ショートヘアの場合、整髪料も少量で済むので、ツヤを出す程度に使用して全体をまとめます。 ビジネスの場に相応しい髪型がわからない場合には美容室などで相談すると良いでしょう。 POINT 整髪料でセットをしよう! 整髪料でセットをしておくと清潔感を印象付けることができます。毛量が少ない人や薄毛が気になっている人は、少し長めにして整髪料でふんわり感を出すのがおすすめです。 前髪を長くする場合は、整髪料で前髪を整えておでこが出るようにしましょう。 地毛のような髪色基本的には自然な地毛のような色が最も好まれます。世間一般的に女性の茶髪は受け入れられることが多いですが、男性は黒髪を好む傾向が強いです。 黒色でない場合であっても地毛のような髪色であれば問題ありませんので、現在目立つ髪色の場合には、自然な髪色に染め直しておくと良いでしょう。NGな髪型髪型が個性的過ぎる個性的すぎる髪型は避けたほうが無難です。企業によっては寛容な企業もあるかもしれませんが、面接官の年齢や考え方によっても意見が分かれるケースがあるため、万人受けする髪型を意識しましょう。 ・剃り込み ・編み込み ・坊主ワックスやジェルを付けすぎている髪型をセットする際にワックスやジェルを付けすぎることもおすすめできません。髪の毛がベタつき、ホコリやゴミが髪の毛に付着し不潔な印象を与える可能性もあります。特にジェルの場合は慣れていないとベタつきやすいため、普段使い慣れている整髪剤を利用しましょう。ひげや眉毛の手入れができていない髪型だけでなく、ひげや眉毛なども合わせて手入れをすることが大切です。仮にワックスで髪型を整えたとしても無精ひげが生えていては清潔感を与えることは難しいでしょう。また、顔の表情を魅せるために前髪を上げた場合、眉毛が目立ちますので、ひげや眉毛の手入れも合わせて行うことが大切です。面接時の髪型に関する注意点最後に面接時の髪型に関する注意点についてお伝えしますので、参考にしてみてください。履歴書と大幅に髪型を変えることは避ける履歴書の写真と全く同じ髪型である必要はありませんが、髪色が異なるなど、雰囲気や印象が大きく変わる場合には、面接官にネガティブな印象を与える可能性があります。 別人に見えるほど差がある場合は問題ですが、少し髪が伸びていたり反対にカットして整えていたりする程度であれば問題ありませんので、過度に心配する必要はないでしょう。面接直前にも髪型をチェックしておく面接当日は、朝の準備の際だけでなく、面接直前にも髪型をチェックしましょう。面接会場が家から離れていて移動時間が長い場合も髪型は崩れやすいです。特に、雨で湿気が多い日や風が強い日は注意が必要です。 面接直前に身だしなみをチェックできるように、面接会場へ向かうときは忘れずに鏡や整髪料を持参しておくと良いでしょう。面接中に髪を触わらない面接中は、基本的に髪には触れないようにしましょう。面接中に前髪に触ったり耳にかけたりしていると、面接官から「落ち着きがない人」と思われてしまいかねません。 面接中に髪に触れないようにするには、サイドの髪や前髪が邪魔にならないように整えておくことも大切です。面接前のヘアセットでは、顔を動かしても髪が邪魔にならないかどうか確認しましょう。まとめここまで面接時の髪型についてお伝えしてきました。 髪型も面接での第一印象を決める重要な要素の一つです。面接の場では緊張してうまく伝えられないこともありますが、髪型は事前準備次第で、面接官に好印象を与えることができます。 普段髪型をセットする習慣のない人は前もって練習をするなどし、第一印象で好感触を得られるよう準備を行っておきましょう。 髪型や服装について自信がない場合には、転職エージェントなどの転職支援サービスを活用することで、客観的なアドバイスを得ることができるので、合わせて活用してみることをおすすめします。 本記事が少しでも転職活動のお役に立てば幸いです。

2024.05.14

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面接の入室・退室のマナーをチェック!「失礼します」というタイミングなども解説!

面接では入室・退室時のマナーも気を抜けないポイントです。 本記事では、入退室の仕方やマナーについて解説しています。 その他にも入退室に関するよくある質問にもお応えしているので、面接前に入退室の仕方をマスターしておきたい方はぜひ参考にしてみてください。 この記事のまとめ 入室する際は、ドアを3回ノックする。ドアを開ける前と着席時に「失礼致します」という。 退室する際は、面接終了後に椅子の横に立った時と、退室直前にドアの前に立った際の2回「失礼致します」という。ドアは静かに開閉する。 入退室では、背筋を伸ばし、にこやかな表情でハキハキと話すことを意識する。 面接の入室・退室で面接官がチェックしているポイント面接官は、面接の入室・退室の仕草から「第一印象」と「社会人としてのマナー」の有無を見ています。第一印象はどうか第一印象は、その人の人柄を印象付ける大切なポイントです。面接では入室時の印象を意味します。 営業職や接客業など人と接する機会の多い職種の場合は特に、第一印象の良し悪しによって、その後の商談や接客の質は大きく変わりますので、面接官は入室時の仕草を通して、社会人としての第一印象を評価しているのです。社会人としてのマナーを理解しているかその他にも入室・退出時の動作から社会人としてのマナーを理解しているのかを確認しています。 一つひとつの所作を正確に行える人物は、社会人としてのTPOをわきまえた人だと判断できるため、入社後も安心して仕事を任せることができる可能性が高いでしょう。 面接で作法をチェックされることは暗黙の了解の中で、正しいマナーを理解していないとなると、ビジネスパーソンとしての素質が問われかねません。 そのため、面接の入室・退室時は細部にまで気を配り、社会人の模範となるような振る舞いを心掛けることが大切です。態度に変化はないか入室時には第一印象で好印象を残そうと作法を律儀に守っていた場合であっても、面接を進める中で、緊張が緩み、退室時には印象ががらっと変わってしまうような方も中にはいます。 そのため、面接当初の第一印象はもちろん重要ですが、退室するまで気を抜かず、ビジネスマナーに沿った行動を意識してください。入室の流れとマナーまずは入室の流れとマナーについて確認していきます。入室時にはドアを開ける前と着席時に「失礼致します」といいましょう。ドアは3回ノックする面接室に入室する際にはノックから始まります。ノックを軽く3回し、面接室の中から「どうぞ」「お入りください」などの声が聞こえたら、「失礼致します」と声をかけドアを開けて一礼してから入室しましょう。入室したらドアを静かに閉める入室したら、面接官に対して完全に背中を向けないよう斜めに立ち、ドアの方向を向いてゆっくりとドアを閉めましょう。 面接官に背を向けてはならないと前を向いたまま、片手でドアを閉めるのは、品が感じられにくいため推奨できません。この時、音を立ててドアを閉めたりせず、ゆっくり静かにします。ドアの前で面接官に向かって挨拶をするドアを閉めたら面接官の方向に向き直り、姿勢を正して「本日は宜しくお願い致します」と挨拶をし、お辞儀をしましょう。椅子の横に立ち、フルネームを名乗るその後、用意されてある椅子に向かって歩き、椅子の横に立ちます。この時ダラダラとした印象を与えないよう背筋を伸ばし、機敏に動くように心掛けましょう。 また、椅子の前を横切らないことも基本マナーです。 椅子の横に立つと面接官から「お名前をお願い致します」と指示が出るので、「本日はお時間をいただきありがとうございます、〇〇〇〇(フルネーム)です。宜しくお願い致します」といい、お辞儀をします。指示されたら着席するお辞儀を終えると面接官から「どうぞ、お座りください」と声をかけられますので、その指示を受けてから「失礼致します」といい、着席しましょう。 着席後、カバンを椅子の横の床に置きます。このとき、書類の出し入れを行いやすいように自分の利き手側にカバンを置くのがおすすめです。カバンを置く場所を指示されるケースもありますので、その際は、「ありがとうございます。失礼します」などお礼をいい、指示に従って動きます。 POINT コートはどこに置く? 冬場の面接の場合、コートの置き場に悩むこともありますが、コートは、カバンの上に重ねて置くようにしましょう。椅子の背などに掛けるのはマナー違反ですので注意が必要です。 入室に関するよくある疑問ここでは、入室をする際によくある疑問に関してお応えしていきます。 Q 挨拶とお辞儀ってどっちが先? A 明確なルールはありませんが、先に挨拶をしてからお辞儀を行うと、相手の目を見ながら挨拶をしやすくなります。 挨拶とお辞儀を同時に行うのは面接官に対して雑な印象を与えかねないため避けましょう。面接中には、挨拶とお辞儀のように2つの動作を同時に行わないよう意識してみてください。 Q 名刺を渡されたらこちらからも渡すべき? A 稀に面接官から名刺を渡されることもあります。その場合にはこちらから名刺を渡さなくてはならない規定やマナーはありませんので、「本日は現職の名刺を持参しておりません。申し訳ございません」と伝えましょう。 名刺を受け取る際には、机などの障害物を挟んで受け取ることがあまり好ましくないため、面接官の隣まで移動してから「ありがとうございます」と一言伝え、両手で受け取るようにしてください。 Q 面接室で面接官を待つ場合はどうする? A 案内係が先に面接室に誘導しているケースの場合、面接室で面接官を待つこととなります。案内係から特に指示がない場合にはカバンを持ち、立ったまま待つようにしましょう。もし指示があった場合には椅子に腰掛け、カバンは椅子の横の床に置き、姿勢を正して待ちます。 面接官が面接室へ入ってきたらすぐに立ち上がり、「お忙しいところお時間をいただきありがとうございます。〇〇と申します。本日は宜しくお願い致します」と一声かけます。 その後「どうぞお座りください」と面接官から指示をもらったら着席します。 CHECK! 待ち時間に携帯電話をチェックすることはNG 面接官が来るまでの間、どんなにその時間が長く感じられても携帯電話をチェックしたり書類を確認するなどの行為は控えましょう。 面接室に入室したらその時点から面接はすでに始まっているも同然ですので、静かに待っておくのがマナーです。 退室の流れとマナー次に退室のマナーと流れについてお伝えしていきます。退室時は面接の中で最も気が緩みやすくなるタイミングですので、気を抜かずに最後までマナーを守って行動するよう心掛けましょう。 退室時は、面接終了後に椅子の横に立った時と、退室直前にドアの前に立った際の2回「失礼致します」といいます。面接官からの終了の指示を待つ面接官から「本日は以上となります。お疲れ様でした」などと声がかかるので、面接官からの合図があり次第「本日はお忙しいところ、貴重なお時間をありがとうございました」と声をかけ、一礼してから席を立ちます。この時、合図を待たずに席を立ったり、面接官よりも先に席を立ってしまうと失礼にあたりますので注意してください。椅子の横に立ち挨拶をするその後、椅子の横に立ち、改めて「失礼致します」と声をかけてもう一度お辞儀をします。お辞儀をした後に、カバンやコートを持ってドアの方に向かいます。この時、コートは面接会場を出るまで腕に掛けて持つようにしましょう。ドアの前で再度お辞儀をするドアを開ける前に面接官の方に向き直り、もう一度「失礼致します」と声をかけてから一礼します。お辞儀のし過ぎではないかと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、この一連の動作は最低限守っておくべきものですので、マナーだと捉え徹底しましょう。ドアを静かに閉めて退室するドアを静かに開閉し退室します。ドアを閉める際には、 面接官がお見送りで退出まで見届けていますので、面接官の目を少し見つつ静かに閉めるようにしてください。退室に関するよくある質問ここでは、退室に関するよくある質問についてお応えします。 Q エレベーターホールまで見送ってくれる場合はどうする? A 丁寧な企業の場合、面接終了後エレベーターホールまで見送ってくれることがあります。その場合には、エレベーターに乗り込む前に「本日はありがとうございました」と声をかけて一礼し、エレベーターに乗り込んだら面接官に向き直り、再度「ありがとうございました。失礼致します」と挨拶をして、エレベーターのドアが閉まるまでお辞儀をし続けましょう。 Q ビルの出入り口まで見送ってくれる場合はどうする? A ビルの出入口まで見送ってくれる場合には、「本日はありがとうございました。お見送りまで感謝申し上げます。失礼致します」と声をかけてお辞儀をしてから会場を後にします。 企業の中には、応募者の姿が見えなくなるまで見送ってくれるケースもあります。振り返って再度お辞儀をするなどは不要ですが、見られている意識を持ち、携帯電話を持ち出すなどの行動は慎むよう留意しておくことが大切です。 面接の入室・退室で大切な5つのポイントさて、ここからは面接室への入室や退室の際に抑えておきたい大切なポイントを5つご紹介致します。にこやかな表情を意識するこれは面接全般にいえることでもありますが、第一印象を決めるカギの一つは表情です。 緊張をしているかと思いますが、意識的に口角を上げ少しにこやかな表情を意識して入室するようにしましょう。背筋を伸ばす入退室の際は、立っている状態を面接官に見せることになりますので、猫背になっていると非常に目立ちます。背筋を伸ばすことを意識し、いつも以上に姿勢に気を配りましょう。ハキハキと話す入室時の一声は、第一印象を決める一言となるため、面接官にこちらの言葉がしっかりと伝わるよう、わかりやすい大きさでハキハキと話すように心掛けましょう。お辞儀の角度は30~45度面接室への入室や退室ではお辞儀をする機会が多くありますが、お辞儀には、会釈(15度のお辞儀)、敬礼(30度のお辞儀)、最敬礼(45度のお辞儀)の3つの種類があります。 面接では少なくとも30度から45度のお辞儀を心掛けるようにしましょう。 なお、お辞儀を行う際には頭を下げきったところで2秒ほど静止しておくと、より丁寧な印象を与えられるため効果的です。ドアの開閉は丁寧にドアの開閉は丁寧に静かに行うことが基本です。退室時には特に気が緩んでしまいがちですので注意しましょう。 ドアを雑に閉めてしまったり大きな音を立ててしまっては、それだけで面接官に不快感を与えてしまいかねませんので最後まで気を抜かずに対応してください。まとめ面接の入退室は選考の結果を左右する可能性もあるため、マスターしておきたいポイントです。 営業職などで普段からお客様先に訪問をしている場合であっても、転職面接のマナーほど細部にまでこだわり行動する機会はそう多くないため、面接前に練習をしておくことをおすすめします。 一人で面接対策を行っている転職者の中には、「入退室のマナーができている自信がない」と感じている方もいるかもしれません。このような場合には、転職エージェントなどの転職支援サービスを利用するとアドバイスを貰えますので活用してみても良いでしょう。 本記事が転職活動のお役に立てば幸いです。

2024.05.14

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転職の面接に必要な持ち物を準備しよう!必須アイテムとあると便利なグッズもご紹介!

転職活動では企業から持ち物を指定されることは考えにくいです。 本記事では、ビジネスパーソンとして必要な準備を整え、安心して面接に臨むために必要な持ち物をご紹介していきますので、事前に揃えておきましょう。 この記事のまとめ 面接に必須な持ち物は、「カバン・応募書類や求人情報のコピー・応募先企業の連絡先・携帯電話・腕時計・筆記用具・現金・ICカード・ハンカチ・ティッシュ」である。 あると便利な持ち物は「携帯の充電器・面接会場の地図・折りたたみ傘・身分証明書・クリアファイル・印鑑・身だしなみを整えるグッズ・消臭グッズ・コンタクトレンズやストッキングなどの予備・常備薬」である。 面接に必須な持ち物9選!まずは、面接に必ず持って行くべき持ち物9点をご紹介します。 必須な持ち物9選 ・A4サイズの書類が入るカバン ・履歴書・職務経歴書などのコピー ・求人情報のコピー・企業情報 ・応募先企業の連絡先 ・携帯電話 ・腕時計 ・筆記用具 ・現金・ICカード ・ハンカチ・ティッシュ A4サイズが入るカバンA4サイズの書類が入るカバンを用意するようにしましょう。面接に手ぶらで行くことはビジネスパーソンとしての素質が問われかねませんので必ずカバンは持っていきましょう。 リュックサックやトートバックはスーツとの相性も悪くカジュアルな印象を与えるため避けたほうが無難です。企業側から書類をいただく可能性も想定し、A4サイズの書類が入るカバンを選びます。履歴書・職務経歴書などのコピー面接では、事前に提出した履歴書や職務経歴書の内容に沿って質問されることが想定されます。 提出書類で記載した内容と面接での回答に齟齬が生じてしまわないよう面接前に、提出書類を再度見直し、面接官からの質問にスムーズに応えられるよう用意をしておきましょう。求人情報のコピー・企業情報求人情報のコピーや企業情報などの書類も準備しておきましょう。これらの書類を面接前に確認しながら、面接時に聞かれる質問に対する回答のシミュレーションをします。 たとえば、求人情報のコピーを見ながら、企業がどのような人材を求めているのかを改めて再確認し、自己PRで回答することなどを確認します。その他にも仕事内容を読むことで入社後のイメージを膨らませ、企業に熱意を伝えられるようモチベーションを高めておくことも重要です。 企業情報では、企業の理念や自分がその企業に共感しているポイントを再認識しておきましょう。逆質問で確認したい内容なども合わせて見直しておくことで、落ち着いて面接に挑めるはずです。応募先企業の連絡先万が一電車が遅延した場合など、何かしらのトラブルによって、面接の時間に遅刻してしまう場合があるかもしれません。このような不測の事態には、早急に面接官に連絡を入れることが大切です。 そのため、時間に間に合わないことが分かった際にすぐに連絡が取れるように、応募先企業の担当者名と連絡先を控えておくと良いでしょう。 当日の連絡ですので、まずは電話で連絡をします。電車の中でどうしても通話が出来ない場合にはメールでの連絡となりますので、電話番号・メールアドレスのどちらも控えておくと安心です。携帯電話前述の通り、担当者に連絡をする可能性もあるため、携帯電話は必ず必要です。また、地図アプリや乗り換えアプリなど会場に向かうまでの道のりを検索するためにも携帯電話は必要ですので、必ず充電をしておきましょう。腕時計ビジネスパーソンとして時間管理をする上で腕時計は必須です。日常生活ではスマートフォンなど携帯電話で時間を確認することが多いですが、ビジネスの場では腕時計を使うことが一般的だと考えられています。 腕時計がない場合、ビジネスパーソンとしての常識が欠如しているとみなされる可能性も否定できませんので、腕時計は付けていくようにしましょう。筆記用具筆記用具も必ず用意しておきましょう。面接前に適性検査や筆記試験を受ける場合や面接の逆質問の際にメモを取る場合もあるためです。 あらゆる場面を想定し、メモ帳、ボールペン、シャープペンシル、消しゴムを用意しておくと良いでしょう。筆記用具は筆箱などに収納しておきます。現金・ICカード会場までの交通費を支払う際にICカードや現金は必要不可欠です。基本的に交通系ICカードがあれば問題ないですが、様々なトラブルにも対応できるよう現金も用意しておくようにしましょう。 チャージのし忘れ、交通機関の乱れにより急遽利用したタクシーで交通系ICカードが使えないなどのシチュエーションも考えられます。そのため交通系ICカードだけでなく、現金も必ず準備をしておきましょう。ハンカチ・ティッシュハンカチ・ティッシュを持参していることは社会人として最低限のマナーですので、必ず持参しましょう。 ハンカチ・ティッシュを持っていないからと服で拭いたりしているところを企業の従業員に見られてしまっては、「だらしない」と捉えられ減点対象に繋がりかねません。 ビジネスパーソンのエチケットとして、ハンカチ・ティッシュを持ち歩くよう心掛けましょう。面接に持っていくと安心な持ち物12選次に必須ではないですが、用意をしておくと安心な持ち物をご紹介します。 面接に持っていくと安心な持ち物12選 ・携帯の充電器 ・面接会場の地図 ・折りたたみ傘 ・身分証 ・クリアファイル ・印鑑 ・手鏡 ・身だしなみを整えるもの(整髪料・ブラシ・エチケットブラシ) ・口臭ケア用具 ・予備のストッキング ・予備のマスク ・常備薬 携帯電話の充電器(モバイルバッテリー)面接当日は、会場までの道のり検索、乗り継ぎ検索、企業への連絡などあらゆるシーンで携帯電話を使うことになるでしょう。万が一、携帯電話を使いたいタイミングで充電切れになってしまっても焦らず対応できるようモバイルバッテリーを用意しておくと安心です。面接会場の地図携帯電話の充電をし忘れた、携帯電話を紛失したなど、何らかのアクシデントにより、携帯電話が使えなくなってしまったことを想定し、面接会場までの地図を用意しておくと良いでしょう。折りたたみ傘突然の雨にも対応できるよう、常に折りたたみ傘を持っておくと安心です。A4サイズのカバンに入る軽量かつ頑丈なものを選びましょう。身分証明書(運転免許証など)セキュリティの厳しいビルやオフィスの場合、本人確認の目的で身分証を提示するよう求められることがあります。このような施設で面接を行う場合には事前に身分証明書を持参するよう促されるケースが多いですが、万が一に備えて、身分証を用意しておくと安心です。 運転免許証、保険証、マイナンバーカードなどを用意しておきましょう。クリアファイル企業からパンフレットや書類を受け取ることもあります。その際にもそのままカバンにしまうのでは失礼にあたりますので、予備のクリアファイルを持参しておき、そこに収納してからカバンにしまうようにしましょう。印鑑企業によっては、面接会場に行くまでの交通費を清算してくれる場合もあります。その際に印鑑が必要になるため、予め用意をしておくと良いでしょう。手鏡面接前に身だしなみを整えるために持ち歩いておくと安心です。お手洗いで確認する方が良いですが、到着時刻がギリギリになってしまった場合に備えます。身だしなみを整えるグッズ(ヘアブラシ、整髪料、化粧ポーチなど)仮に身だしなみが崩れていた場合、整えなおせるようにヘアブラシ、整髪料、化粧ポーチなども持ち歩いておくと良いでしょう。衣類についた埃やゴミを取り除けるエチケットブラシなどもあると便利です。 夏場は汗をかきやすいため、汗ふきシートや制汗スプレーも用意をしておくと清潔感を保てます。消臭・口臭ケアグッズ見た目を整えておくことは大切ですが、対面の面接では「臭い」にも気を配りましょう。喫煙者の場合にはタバコの臭い、面接時間が食後の場合には、口臭にも注意が必要です。 そのため、衣類用の消臭スプレー、口臭ケアグッズ、歯ブラシなども常備をしておきます。メガネやコンタクトレンズの予備コンタクトをつけている方であればメガネとコンタクトケース、コンタクト保存液を持っておくと万が一の場合に備えることができます。特に花粉症の方の場合、春や秋はコンタクトがゴロゴロしてしまうことがあるため、目のトラブルに備えた準備も忘れずにしておきましょう。ストッキングの予備(女性)女性の場合にはストッキングが伝線してしまった時に備えて予備を持ち歩くことをおすすめします。 パンツスーツの場合は、ひざ下丈のストッキングを着用する方も多いと思いますが、この場合も不測の事態に備えておくと安心です。マスクの予備面接中のマスク着用は事前に面接官に確認をしておくことが望ましいですが、仮にマスクを着用したまま面接に行こうと考えている場合には、面接前に清潔なマスクに付け替えたほうが良いでしょう。 面接でマスクを付ける場合には、不織布で白色の使い捨てタイプのものを着用することを推奨します。常備薬偏頭痛持ちの方や緊張すると腹痛を起こしやすい方などは、面接をスムーズに受けるためにも、頭痛薬や下痢止めを用意しておくと安心です。面接前に確認しておくべきこと最後に、面接に備えて確認しておくべきことについてお伝えします。面接でよく聞かれる質問への対策面接でよく聞かれる質問について対策をしておきましょう。面接を行う一週間くらい前から確認しておき、面接の直前にもう一度確認するという流れが理想です。 転職理由・志望理由・自己PR・逆質問などは良く聞かれる項目ですので、これらの質問にスムーズに答えられるよう面接前に再確認をしておきます。身だしなみ面接の直前には、必ず身だしなみの最終チェックを行いましょう。スーツにシワやヨレがないか、化粧や髪型に崩れはないか、ネクタイが曲がっていないかなどを確認します。 面接の第一印象は非常に重要ですので、見た目で評価を落とさないためにも身だしなみには細心の注意を払い面接に挑みましょう。まとめ転職活動では、よほどのことがない限り、基本的に持ち物を指定されることはほぼありません。 面接に必要な道具は何かを自分で考えて用意する力もビジネスパーソンに求められるスキルの一つだと考えられているからです。 本記事では、面接会場に行くために必要なもの、面接をスムーズに進めるために必要なもの、ビジネスパーソンとして最低限必要なものを必須の持ち物としてお伝えしています。 面接先の企業や職種によってはこれ以外にも必要なものがあるかもしれませんので、ここで挙げたものにこだわり過ぎず、必要だと思うものがあれば追加で準備をしておきましょう。 本記事が少しでも転職活動のお役に立てば幸いです。

2024.05.08

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面接のスーツ|色は?ボタンは?ストライプOK?女性・男性別におすすめを紹介!

転職の面接でどのようなスーツで行けば良いか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。 本記事では、男性・女性別に面接用スーツの選び方についてお伝えしています。 さらに面接用スーツに関するよくある疑問についても回答しているので、ぜひ参考にしてみてください。 この記事のまとめ 面接のスーツで意識すべきポイントは「清潔感」「TPO」である。 男性は、ネイビー・濃いグレーなど落ち着いた色合いで、ボタンはシングルブレストのスーツを選ぶと良い。柄はストライプでも良いが目立たないものか無地が理想である。 女性の場合は、色はネイビー・グレー・ベージュ、パンツorスカートは職種・業種に応じてスーツを選ぶと良い。 面接のスーツで意識すべきポイント面接時の着用するスーツは、面接官がチェックするポイントの一つです。ここでは、面接官に好印象を与えるために意識すべきポイントをお伝えしていきます。清潔感があるかまずは、スーツに清潔感があることです。身だしなみに気を配ることのできる人材は、仕事においても気配りができる人だと判断できるため、面接官にポジティブな印象を与えることができます。 シワや汚れ、タバコや汗の臭いがついている、スーツのサイズが体に合っていない場合には、清潔感がなくだらしなく見えてしまいます。 面接前にスーツをクリーニングなどに出しておき、面接前には、ボタンの掛け違いやホコリなどがついていないかどうかを確認して清潔感のある身だしなみを意識しましょう。TPOをわきまえているかどうか面接官は応募者がTPOをわきまえられる人物かどうかもチェックしています。 具体的には、ビジネスパーソンとしてコミュニケーションを取り合う場である面接に相応しい服装選びができる人材かどうかを見極めているのです。奇抜なデザインのスーツやカラースーツを着てしまう人はTPOを意識できない人だと判断される可能性が高いため、注意が必要です。 入社後にビジネスパーソンとして活躍できる人材であることをイメージしてもらうためにも、面接の場に合った服装選びを意識しましょう。面接のスーツを選ぶ際のポイントここからは、面接に相応しいスーツの選び方のポイントを紹介していきます。体のサイズに合ったものを選ぶまずは、体に合ったサイズのスーツを選ぶことです。 体に合うスーツかどうかは、着たときのシルエットで判断することができます。スーツを着てボタンを留めたとき、体のラインが綺麗に出ている場合はサイズが合っています。 体のサイズに合わないものは、清潔感がないように見えるため面接の場には相応しくありません。 年齢と共に体形も変わりますので、しばらくスーツを着用していない場合には、新調することをおすすめします。ネイビー・グレーなどの落ち着いた色を選ぶスーツの色はネイビーや濃いグレーなど、主張しすぎない定番カラーを選びましょう。それぞれの色が与える印象や特徴は下記の通りです。ネイビー多くのビジネスマンが着用している定番カラー。落ち着きと清潔感といった印象を与える。ダークネイビーネイビーよりも暗めの色合い。堅実・誠実・真面目といった印象を与える。濃いグレー知的・真面目・モダンな印象を与える。※企業によっては良い印象を与えない場合もあるため注意が必要。黒落ち着いた印象。就活生としての印象が強いため、少し明るさやツヤ感のあるビジネススーツを選ぶ。  ライトグレーやライトネイビー、チャコールグレー、ブラウン系のスーツは企業によって賛否が分かれる可能性があるため、避けた方が無難でしょう。 次の章からは、男女別々に細かいスーツの選び方についてご紹介します。 面接にふさわしいスーツを選ぼう!【男性編】 ここでは、男性のスーツ選びのポイントについてお伝えしていきます。 ジャケットの選び方 ジャケットは、サイズとボタンに注目して選ぶことが大切です。 サイズ サイズは下記に注意をして選びましょう。 ・肩幅に合っているか  ジャケットの肩の部分が指でつまめる程度 ・着丈は適切か  お尻が隠れるくらいの長さ ・胸周り  ボタンを留めた状態で横シワや膨らみがないか   ボタン ジャケットのボタンは、ダブルブレスト(ボタンが2列)とシングルブレスト(ボタンが1列)があります。 ダブルブレストは結婚式などフォーマルなスタイルで出席する場に適したジャケットなため、面接ではシングルブレストを選びましょう。 POINT ボタンの数にマナーはある? 面接では、ビジネス用スーツのボタンの数にマナーはありません。スーツのボタンの数には2つや3つといったパターンがあります。どちらを選んでも問題ありませんが、着用時にはマナーがあるので理解しておきましょう。 まず、ボタンをすべて締めてしまうと、座った際にスーツへシワが入ります。そのため、一番下のボタンは外しておき、ゆとりを持たせておくことがマナーです。 パンツの選び方 パンツを選ぶ際はサイズ以外にも裾とタックにも注目して選びます。 裾 パンツ裾には、裾を折り返すタイプと折り返さないタイプの2つがあります。 裾を折り返すタイプはオシャレな印象を与えますが面接では不向きです。面接では折り返さないタイプを選びましょう。スッキリとした見た目となり、誠実な印象を与えます。 タック タックとは、パンツのウエストのあたりにあるヒダのことです。ヒダのない「ノータック」とヒダが1つある「ワンタック」、ヒダが2つある「ツータック」の3種類があります。 面接では、ノータックタイプのパンツを選ぶと、シルエットを綺麗に細く見せる効果に期待できるため、おすすめです。 スーツの色の選び方 男性の場合は明るすぎないネイビーや濃いグレーを選ぶのがベターです。スーツの色は暗くなるほど落ち着いた印象をあたえ、 明るくなるほど爽やかさや若々しさといった印象を与えます。 転職の面接ではフレッシュさよりも落ち着きがり真面目な印象を与える色の方が好印象ですので、濃いカラーを選ぶことをおすすめします。 スーツの柄の選び方 基本的には無地のスーツがおすすめですが、スーツのメインカラーと同系色のストライプ柄など、目立ちにくい柄であれば問題ありません。 ただし、ストライプ柄であっても柄の主張が強すぎるものやチェック柄などの奇抜なものは面接には不向きですので、あくまで無地を基調とし、目立ちにくい柄を選ぶようにしましょう。 Yシャツの選び方 基本的には白色で無地、襟はレギュラーやワイドのシャツが面接には適しています。 ボタンダウンは襟の端にボタンがついており、カジュアルな印象になりがちなので、面接では避けましょう。 面接は1時間程度かかることもあるため、季節に合わせて過ごしやすいシャツを選ぶことも大切なポイントです。 春・夏であれば、薄く放熱性のあるリネンや吸湿性に優れたロイヤルオックスフォードなどが適しています。一方、秋・冬は、厚手のヘリンボーンや保温性のあるコットンが過ごしやすいでしょう。 ネクタイの選び方 色 着ているスーツのカラーと合わせて選びます。 グレーのスーツの場合:ネイビー・淡いグリーンなど ネイビーのスーツの場合:カーキやえんじ色など 組み合わせがわからない場合には、スーツとネクタイを同系色にしましょう。 柄 柄は、無地・ストライプ・小紋柄を選びましょう。特に、無地のネクタイはどのようなスーツにも合わせやすいためおすすめです。 奇抜な色や柄、イラストが書かれているような独特なネクタイは面接には不向きですので、印象を重視して選びましょう。 靴の選び方 ビジネスでも利用できるレザーの靴紐がついた革靴が面接に適しています。 面接官にビジネスパーソンとして見てもらうためにも、実際のビジネスシーンで利用されているタイプの革靴を選びましょう。 カラーはブラックやブラウンなど落ち着いたものがマッチしています。これらのカラーはスーツの定番カラー(グレーやネイビーなど)にも合いやすいです。濃い色合いのスーツはブラック・ブラウンの靴との相性が良くなっています。 靴のすり減りや汚れは目立ちますので、面接前には靴を磨き、汚れがないか確かめておきましょう。かかとがすり減っている場合には、靴の修理に出しておくことをおすすめします。 小物の選び方 スーツを選ぶ際には、全体的なバランスを重視し、身につける小物類にも気をつけましょう。腕時計やネクタイピン、カバンなどのファッション性が高いと、そこだけが目立ってしまい全体的なバランスが取れない恐れがあります。 カバンはブラック系統、ネクタイピンはネイビーやグレー、腕時計はシルバーなどのビジネスパーソン向けのカラーを意識しましょう。 面接にふさわしいスーツを選ぼう!【女性編】 ここからは女性のスーツ選びのポイントについてお伝えしていきます。 ジャケットの選び方 女性の場合、服のレパートリーが多いため悩む方が多いことでしょう。基本的には「シンプルで清潔感のあるタイプ」を選ぶことを意識します。 襟 ノーカラーか襟ありの2つのタイプのジャケットがありますが、志望企業に合わせて選びましょう。 ・襟ありのジャケット  印象:きちっとしたフォーマルな印象  向いている業界:金融関係など ・ノーカラージャケット  印象:エレガントでアクティブな印象  向いている業界:アパレル関係やベンチャー企業など 丈の長さ 丈の長さはヒップの最も高い部分にかかる程度がベストです。 ※短すぎるジャケットはカジュアルな印象を与えるため面接には不向き 袖 親指の付け根くらいの長さのものを選びましょう。 POINT 夏場もジャケットは長袖のものを選ぼう! 女性の場合季節に合わせて5分丈や7分丈のジャケットなどもありますが、面接の場ではカジュアルな印象を与えるため不向きです。 面接では基本的に長袖のジャケットを着用します。ただし、汗をかきやすい時期ですので、裏地の無いものを選ぶなど通気性を意識して服装を選ぶと良いでしょう。 パンツ・スカートの選び方 パンツ・スカートどちらを選ぶかは職種によって変更しても良いでしょう。それぞれの選び方のポイントをお伝えします。 パンツの選び方 テーパード(足首にかけて細くなっている)かストレート(膝から下にかけてラインがまっすぐ)を選びましょう。どちらもベーシックなタイプなので主張が強すぎず、シルエットも綺麗に見えます。 ・印象:動きやすいので活発な印象 ・向いている職種:営業職などの動くことが多い職種 スカートの選び方 スカートは座ったときに膝から5cm以内に収まるものを選びます。立ち上がったときは膝が隠れる程度の長さです。これよりも短すぎる、もしくは長すぎるとだらしない印象を与える可能性があります。 ・スカートスタイルの印象:真面目で誠実な印象 ・向いている職種:どのような業種・職種にも対応 パンツとスカートで迷った際にはスカートを選ぶと無難です。 スーツの色の選び方 女性用スーツのカラーは種類が豊富なので、自分のアピールポイントに合わせたカラーを選ぶと良いでしょう。 ・ネイビー:清潔感があり、誠実な印象を与えたい場合 ・ダークグレー:真面目で落ち着いた印象 ・ライトグレー:柔らかく、爽快な印象 ・ベージュ・ホワイト:華やかな印象(派手にな見た目になりやすいため注意が必要) ネイビーはビジネススーツとして初めて購入する場合に選ばれることの多い人気色です。定番色でもあり万人受けするカラーであるともいえます。悩んだ場合には、ネイビーを選ぶと間違いはないでしょう。 業種や職種によって色の許容範囲は異なりますので、志望企業で着用しても問題ないカラーかどうかは選考先の業種・職種に応じて判断するようにしてください。 スーツの柄の選び方 スーツの柄は基本的に無地なものがベストですが、目立たない柄や淡いストライプなどであれば問題ありません。ただし、太いストライプなど柄の主張が強いものは面接には不向きです。 インナーの選び方 インナーを選ぶ際には、前へかがんだときに、胸元が開かないタイプのものを選びましょう。 基本的には白色で無地がベストです。ボタンや襟のついたシャツでなくても問題ありません。季節に応じてカットソーやニットなど使い分けましょう。 ただし、ノースリーブなどは面接には不向きですので、ジャケットをはおっているからと油断せず、インナーにも気を配ります。 インナーの選び方 ヒールの高さ5cm未満のパンプスを選びましょう。なるべく太く安定したヒールを選び、カジュアルらしさのないタイプが適しています。 靴の色は黒、ベージュ、グレーなどで問題ありません。スーツの色に合わせて選びましょう。 面接によくあるスーツのQ&A この段落からはスーツのQ&Aを参考に、スーツ選びの疑問を解消していきましょう。 Q ユニクロで揃えても問題ない? A ユニクロで揃えても問題ありません。 ビジネスの場でユニクロを着用している方も多くいらっしゃるため、面接の場で着用しても違和感はないでしょう。 ただし、注意すべきは、着こなしです。丈があっておらずブカブカになってしまっているなど着こなしによっては、清潔感がなくみっともなく見えてしまう可能性があります。 そのため、ユニクロで揃えようと考えている場合には、寸法を自分の丈に合わせて調整してもらうようにしてください。 Q 夏場はどうすればいい? A 夏場の面接の場合、「クールビズ」を推奨する企業も多くあります。 面接の場では、クールビズで面接を受けさせてもらえたことに対するお礼を一言添えると良いでしょう。 男性の場合のクルーズビズの着こなしは、ジャケットなし、ノーネクタイです。女性の場合は、ジャケットなしの格好です。男女共に半袖やノースリーブはカジュアルすぎるので避けましょう。 「クールビズ」を推奨されていない場合には、スーツのジャケットとネクタイは着用することがマナーです。 Q 冬場のコートはどんなものがいい? A 冬の面接では、ビジネスシーンに合わせたコートを選ぶ必要があります。コートの色は、男性であればブラックやグレー、女性の場合はベージュなどのコートが無難です。 ダウンやダッフルコート・ファーのついたコートなどカジュアルな印象を与えるコートは避け、トレンチコートやステンカラーコート・チェスターコートなどを選びましょう。 Q 服装自由の時はどうすべき? A 服装自由と言われた場合には、TPOを意識できる人材かどうかを見極めようとしている可能性が高いため、基本的には「スーツ」がベストです。 ただし、ファッションやアパレル業界など、自分の個性を主張しなければならない職種の場合には、ファッション性の高い服、個性をアピールする服を推奨します。 Q アパレル系や美容師などはスーツを着るべき? A アパレル系や美容師など、応募者自身のセンスが問われるような業界・職種では、必ずしもスーツを着る必要はありません。一般的に私服を指定されるケースが多く、服装もアピールポイントの一つと考えられているためです。 あくまでも面接であることを意識しつつ、自分の強みを活かしたファッションセンスをアピールできる服装を選びましょう。 志望企業のブランドを取り入れる、企業のブランドイメージや雰囲気に合わせるといった工夫も必要です。 まとめ 面接という短時間の間に面接官に好印象を与えるためには、見た目は非常に重要です。 スーツの着こなし方によって印象は大きく変わってきます。好印象を与えるためにも自分に合ったスーツを選びをしておきましょう。 スーツ選びに迷った際には、スーツ販売店で相談するなどし、面接に相応しい格好をコーディネートしておくと安心です。 本記事が少しでも転職活動のお役に立てば幸いです。

2024.05.08