新卒向け面接マナー|入退室の方法などWeb・対面面接別に気を付けるべき点を画像付でご紹介

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そもそもマナーとは「態度や礼儀作法のこと」をいい、面接では、社会人として今後自社の看板を背負っていく仲間を採用するのであれば最低限のマナーを持っている人が望ましいという企業側の思惑もあり重要視されています。

他の就活生ができていて自分ができていないと不採用となる可能性が高まりますので最低限のマナーは身についておきたいところです。

本記事では、就活生のために面接時のマナーについてご紹介しています。入退室時や面接中のマナーを対面面接・Web(オンライン)面接に分けて解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事のまとめ

  • 対面面接では会場に遅刻しないことを意識し、会場ビルには15~20分前に到着、5~8分前に受付完了を心掛ける
  • 入退室時のマナーは、気を付けるべきポイントが複数あるため事前に練習をしておくことが望ましい
  • Web(オンライン)面接は対面面接に比べて熱意が伝わりにくいため、カメラをみて通常より口角を上げてハキハキと話すほうが良い

監修者

就活専門監修者

橋本健一(通称:はしもっさん)

関西外国語大学を卒業後、新卒で金融業界に入社。営業を経験したのち人事へ異動し、人事部では人事総務部長を経験する。2004年通信業界で人事として勤務したのち、2005年就職エージェント株式会社の創業に関わり事業の拡大を担う。現在は大学生向けの就活セミナーや企業の新人研修などの講師の他YouTube(逆転就活チャンネル)やX(@hashimoto_sa)で学生向けに就活お役立ち情報を発信している。

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就職エージェントneoでは、一人ひとり異なる就活状況、強み、適性、思考を加味してあなたに合った最適なアドバイスをしています。ES、履歴書、面接など個別性の高い疑問や悩みについても、一緒に考え内定に向けて伴走します。一人で就活を続けることが辛いと感じている就活生はぜひ一度相談してみてください。

面接方法について

就活における面接手法は対面面接かWeb(オンライン)面接の2つのパターンがありますが、就活ではどのくらいの割合で実施されているのでしょうか。

就職みらい研究所『就職白書2023』」によると2023卒採用時のWeb・対面実施率は、Web(オンライン)のみが15.4%、Web・対面どちらも実施が69.2%、対面のみ実施が15.5%でした。

Webを活用した面接活動が主流となりつつあり、2024卒採用においてもWeb実施率は同割合かそれ以上となる可能性がありますので、対面面接だけでなく、Web面接対策も行っておくと安心でしょう。 

就活面接のマナー(対面面接編)

対面面接には、集団面接(グループ面接)と個人面接の2つの形式がありますが、どちらの面接も下記の項目ごとにマナーを抑えておくと良いでしょう。

面接の流れ ①会場に到着 ⇒ ②受付 ⇒ ③待合室にて待機 ⇒④入室 ⇒ ⑤面接 ⇒ ⑥退室

対面面接マナー|会場に到着

ここでは、面接会場に到着してからのマナーについてご紹介していきます。

面接会場に到着してからのマナー

15~20分前に着く時間配分で

電車の遅延や道に迷うなどの不測の事態を想定し、指定時刻の15~20分前までには到着する時間配分で家を出ましょう。企業によっては、ビルが大きすぎて面接企業の受付に到着するまでに時間がかかってしまうケースもあります。事前に確認しておくことが大切ですが、初見で面接会場に到着した場合にも「遅刻をしないこと」を最優先に時間を意識して行動してください。

15~20分前に面接会場に到着した場合、すぐに受付はせずにビルの下やビルの外で待ちましょう。その間面接官や面接先企業の社員に出会う可能性もありますので、壁によりかかったり、スマホをいじったり、大きな声で雑談などをせず、見られている意識を持って良い姿勢を維持しましょう。

コートや傘などをしまってから建物に入る

冬場の就活ではコートを着ていることが多いと思いますが、建物に入る前にコートは脱ぎ、裏地を表面にして持ちます。

■コートのたたみ方コートのたたみ方

また雨が降っている場合は、建物内を濡らさないために、傘のしずくをタオルやハンカチで拭き取る、折りたたみ傘の場合はカバンに収納することを忘れずに行いましょう。

受付前にトイレを済まし、身だしなみをチェック

極度に緊張するとトイレが近くなることもありますので、受付前にトイレを済ませておきましょう。

また、強風や雨などによって、家を出る前に整えておいた身だしなみが崩れてしまうこともあります。早めに到着しておけば、受付前に化粧室で身だしなみに問題はないか再チェックをすることができます。

遅刻しないことを大前提とした行動を!

  • 集合面接(グループ面接)・個人面接どちらの面接においても、とにかくまずは「遅刻しないこと」を大前提とした行動を取るようにしましょう。

    「時間にルーズ⁼社会人としての自覚が欠如している。仕事もルーズ」と捉えられてしまいます。ネガティブ要素になりますので、時間に対する意識を高めて行動してください。

CHECK!

面接のマナー遅刻

遅刻しそうな場合

万が一遅刻しそうな場合には、遅刻が分かったタイミング(遅くとも受付時間の10分前まで)で電話を入れましょう。遅刻はしないに越したことはありませんが、時間になっても来ない・・・と面接官を待たせるよりは、早めに遅刻の連絡をいれることをおすすめします。連絡する際は誠意のある対応をしてください。

■電話例
「お世話になっております。〇〇時に面接予定の〇〇大学、〇〇と申します。採用担当の〇〇さんお願いできますでしょうか?」「大変申し訳ございません、〇〇線の遅延により、到着時刻が面接時刻を〇〇分程過ぎてしまう可能性があります。お忙しい中お待たせしてしまい大変申し訳ありません。到着次第受付させていただければと思うのですが、ご承知いただけますでしょうか。」

対面面接マナー|受付での対応

ここでは受付でのマナーについてをお伝えします。面接担当者以外の方からも見られている可能性がありますので、しっかり確認しておきましょう。

受付は5~8分前がベスト

受付は指定時刻の5分前に済ませましょう。受付が混雑している可能性も考慮し、8分前くらいからスタンバイしておきましょう。

事前に「担当者名」の確認、提出を求められている書類があれば「提出書類」の準備をしておくとスムーズに受付を済ませることができます。
無人受付(テレフォン型)・総合受付・企業受付など受付の種類は企業によって異なりますが、受付の方法は変わりませんので落ち着いて対応してください。

あまりにも早く受付を行うのはNGです。10分以上前に受付を行うとまだ会場の準備が整っていない場合もあり、応募先企業を困らせてしまうケースもあります。やる気を見せるのであれば、早い到着でアピールするのではなく、面接内の問答で魅せましょう。

就活専門監修者

受付の例)
「こんにちは。本日〇時からの面接で参りました、〇〇大学の〇〇と申します。」
「〇〇部の〇〇様にお約束を頂戴し伺いました」
※部署名や担当者名など事前に呼び出しの指定があれば、その旨も伝えます。

受付でのポイント

  • 明るく元気な声でハキハキと(大きな声で言う必要はないが、相手が聞きやすい声、やる気のある声で)
    ②用件と名前を伝える
    ③採用担当者の氏名を受付で伝えるよう指示があるのであれば、事前に確認しておく
    ④身分証明書や書類の提出が必要な場合もあるため、出し入れしやすいようにカバンに入れておく
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対面面接マナー|待機中

面接が始まるまでの間に別室などで待機をするケースもあります。その場合のマナーについてお伝えしていきます。

姿勢を正して静かに待つ

待機室で待つ場合やロビーで待つ場合など様々なパターンがありますが、担当者に呼ばれるまで姿勢を正して待ちましょう。待機中の態度を面接官が確認しているケースもありますので、気を抜かないようにしてください。

待機中のNG行動
①スマホをいじる
②足を組んだり、だらしない座り方をする
③落ち着きなくきょろきょろを周りを見る
④本や新聞などを読む

集団面接の待合室も注意が必要です。応募者同士で少し言葉を交わす程度なら良いですが、中には、盛り上がって大笑いしたり隣の面接会場まで話し声が聞こえてきたりするケースも・・・。あくまで面接の場ですので、TPOをわきまえた行動をするよう心掛けましょう。

就活専門監修者

対面面接マナー|入室

入室の方法についてのマナーを確認していきましょう。緊張して間違ってしまうことも想定されますので、事前に何度も練習することをおすすめします。集団面接の場合は個人面接と異なる点がありますので、注意してください。

入室の流れとマナー

入室の流れ・マナー

入室の流れとマナー 入室の流れとマナー

1.ドアを3回軽くノックする。
2.「どうぞ」という声が聞こえたら「失礼致します」と言ってからドアを開ける。
3.部屋に入ったら、ドアを閉める。
※後ろ手で閉めないように注意する。
4.ドアの前で面接官の方を向いて、「本日はよろしくお願い致します」と挨拶し、30度の角度で1秒間お辞儀をする。
※複数面接官がいる場合、中央の面接官に向かってお辞儀する。
5.椅子の横まで歩き、姿勢を正して立つ。
「学校名とお名前をお願いします」と言われたら「〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します、本日はよろしくお願い致します」と言い、深くお辞儀をする。
※挨拶しながらお辞儀をしないように気を付ける。
6.面接官に「お座りください」と言われたら着席する
※着席する前に「失礼致します」とお辞儀してから座る

ここでは一般的な入室の流れをお伝えしていますが、企業によってはドアが空いている、面接官と一緒に面接ルームに入る、先に部屋に誘導されるなど様々なケースがあります。秘書を採用する訳ではないので、入室ではキビキビと礼儀正しく動ければOKです。マナーにこだわり過ぎてぎこちなくなるよりも、面接官の指示に合わせてキビキビと動くことを意識しましょう。

ちなみに、ドアが空いている場合には、わざわざノックをする必要はありませんよ。

就活専門監修者

■集団面接の場合の主な流れ
集団面接の場合は、少し異なる点もありますので、事前にチェックしておきましょう。
①先頭の就活生のみノックをする。
②先頭の就活生は「どうぞ」という声が聞こえたら「失礼致します」と言ってドアを開け入室する。

2番目以降の就活生は、前の人に続き「失礼致します」と言ってから入室する。
③最後に入室する就活生がドアを閉める。
④椅子の横に立って、他の就活生の入室を待つ。
⑤面接官の指示に従って着席する。

着席時の姿勢をチェックしよう!

  • 面接時の正しい姿勢
    ・椅子に深く腰掛ける
    ・足を組む
    ・背もたれにもたれかかる

    などの姿勢はNGですので注意しましょう。
    特に集団面接の場合、他の就活生との差が比較しやすいため姿勢が崩れていると悪目立ちします。正しい姿勢を日頃から心がけるように意識しておきましょう。

カバン・傘・コートの置き方

面接中にカバン・傘・コートをどこにおけば良いか悩む就活生は多いことでしょう。
下記にまとめましたので参考にしてみてください。

カバン

カバンは着席した際に椅子の横に立てて置きます。左右どちらでも構いませんが利き手側のほうが置きやすいでしょう。
カバンは就活生の必須アイテムですので、購入する際は面接で活用することも考慮し、自立するカバンかどうかを確認した上で購入しましょう。

面接で使用する傘は「折りたたみ傘」が良いでしょう。濡れた傘を面接会場内に持って入ることはあまりおすすめできません。折りたたみ傘であれば、ケースに収納しカバンに納める事ができます。

折りたたみ傘では防げない程の豪雨などやむを得ず普通の傘を利用する場合、水滴をタオルやハンカチで拭き面接会場では常に傘の先端は下を向けた状態で持ち運んでください。着席する時に傘はカバンに並列に置き、持ち手を面接官に向けて置きましょう。傘の先端を面接官に向ける、机に立てかける、椅子の背もたれに掛けるなどはNGです。

■就活で利用する傘の選び方
柄や色:ダークグレーやネイビーなどのシックなもので柄も奇抜なデザインを避けシンプルなものが理想
形状:折りたたみ傘(面接会場へ持ち運ぶことを考慮し、カバンに収納できるコンパクトなサイズ)

■こんな傘はNG
ビニール傘:応急処置的イメージがあり、雨予報なのにビニール傘を使用していると先の読めない人だと思われる可能性もあります。ここまで確認する企業はごく一部かと思いますが、念のため就活用の傘を購入しておくことをおすすめします。
さびや折れのある傘:傘も第一印象を決めるツールの一つです。服装をばっちり決めていたとしても、さびや折れのある傘は清潔感がなくだらしない印象を与えてしまいます。

就職後も活用する機会があることを考慮し1本用意しておくと良いでしょう。 

傘の種類で面接の合否が決まることはほとんどないでしょう。ただし、びしょびしょの傘を持ち歩くのはおすすめできません。取引先の企業にびしょびしょの傘を持って訪問するとどう思われるか。面接はそれと一緒ですよ。相手への気遣いを意識しましょう。

就活専門監修者

コート

コートは2つ折りもしくは3つ折りにし、自分のカバンの上にかけて置きましょう。 入室時は、片方の手でカバンを持ち、もう片方の手に畳んだコートを持ちます。着席後にカバンの上に畳んだコートを置いてください。

■面接会場でのコートの置き方コートの置き方

面接会場でコートを置く場合、丁寧に置こうとして時間がかかりすぎてしまうのはNGです。10秒以内を目安におくようにしましょう。また、カバンの上にコートを置くことが難しければ床においてしまっても問題ありませんので、手際よく動けるようにしてみてください。

就活の先輩の中には、「コートはマナーが大変だから着なかった」という方もいますので、自分の性格に合わせてコートの着用を決めても良いかもしれません。

面接官からすると、コートをカバンの上に置くか床に置くかはさほど気にしているポイントではありません。限られた時間ですので、面接官を待たせ過ぎないことを意識しましょう。

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対面面接のマナー|面接中

ここでは、面接の流れと面接中のマナーについてご説明します。

面接の流れと面接中のマナー

面接の流れ

面接の流れを事前に理解しておくことで、心構えもでき、リラックスして臨むことができるでしょう。 基本的な面接の流れは下記の通りです。

面接中の流れ ①自己紹介 ⇒ ②自己PR ⇒ ③志望動機 ⇒ ④質問 ⇒ ⑤逆質問

稀に「あなたを色に例えると何色?それはなぜ?」のような奇抜な質問をされるケースもありますが、よく聞かれる基本的な質問に関しては事前準備を行っておくと良いでしょう。

面接時のマナー

面接中には、以下の5点に気を付けましょう。

・面接官の目を見て話をする
・正しい言葉遣いをする
・面接官が話し終わるまで待つ
・面接官の聞きやすいペースでハキハキ話す
・結論から話す

面接官の目を見て受け答えをする

自信がない時に目が泳いだりすることもあるように、やる気の有無は目に現れます。自らの熱意や想いを面接官に届けるためにも、目を見て話すよう心がけてください。

正しい言葉遣いをする

敬語表現などを間違ったり、「えっと」「あの」など日常会話や口癖などで使う言葉はビジネスマナー上ではNGです。模擬面接を実施し、正しい話し方かどうかをチェックしておくと良いでしょう。

面接官が話終わるまで待つ

途中で話をさえぎるという行為はNGです。面接官の話を最後まで聞いた上で一呼吸おいてから発言すると「相手の話をきちんと聞ける人」という印象を与えることができます。

面接官の聞きやすいペースでハキハキ話す

緊張すると声が小さくなったり早口になったりしてしまいます。いつも以上にゆっくり丁寧に面接官の聞きやすい話し方をすることもコミュニケーションを取る上で大切なマナーです。

結論から話す

常に面接官にとって分かりやすいかどうかを意識した態度が求められます。結論から話すことも大事なスキルです。ビジネスにおいても常に求められるマナーですので、身に着けておくと良いでしょう。

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対面面接のマナー|退室

面接が終了したら、退出です。最後まで気を緩めず、マナーを守って行動しましょう。

退室の流れとマナー

退室の流れ・マナー

退室の流れとマナー 退室の流れとマナー

①椅子に着席したまま、お礼の言葉を述べる。
「以上で面接は終了です」といった趣旨のコメントが聞かれたら面接は終了です。
椅子に座ったまま、「本日はお忙しい中、ありがとうございました」などのお礼を言い一礼する。

②椅子の横に立ち、再度挨拶をし、お辞儀をする。
荷物を持って椅子の横に立ち、改めて「本日はありがとうございました、失礼致します」と言った挨拶を述べた後、面接官に向かってお辞儀をする。

③ドアの前で30~45度の角度で一礼して退室する。
ドアに向かって歩き、ドアの前で面接官の前に向き直り「失礼致します」と言って再度深くお辞儀をします。その後ドアを開けて退室します。※ドアを閉める際には、大きな音がならないように、ドアノブを持って静かにドアを閉める

退室時にドアを静かに閉める就活生は、「気遣いのできる人である」と感じるため好印象です。面接官にどういう印象を与えたいかを意識して行動することを心掛けましょう。

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建物を出るまで気を抜かない

  • 場合によっては採用担当者がエレベーターホールや出入口まで見送ってくれることもあります。その際はエレベータのドアが閉まるまで会釈をします。帰り際に受付の前を通る際には「ありがとうございました」などの挨拶をしても良いでしょう。

    ホッとしてスマホをすぐに見たくなる気持ちは分かりますが、建物を出るまでスマホをいじってはいけません

就活面接のマナー(Web面接編)

次にWeb(オンライン)面接でのマナーについてお伝えしていきます。
Web面接の流れは下記の通りです。 

オンライン面接の流れ ①Web面接前の準備 ⇒ ②オンラインルームにログイン ⇒ ③面接 ⇒ ④ログアウト

各それぞれの項目ごとにチェックすべきマナーについてお伝えしていきます。

Web面接(オンライン面接)のマナー|面接前の準備

オンライン面接のマナー

Web(オンライン)面接を行う前には下記の点を準備しておくことをおすすめします。

①インターネット環境の確認しておく
②周りの環境を整備しておく
③デバイスとアカウントを準備しておく
④マイクやイヤホンの音量を確認しておく
⑤面接開始5分前にはログインをして待機する

それぞれの項目ごとに細かく確認していきましょう。

①インターネット環境の確認しておく

Web面接で最も重要な点は安定したインターネット環境です。途中で回線が切れてしまうなどは双方にとってかなりのストレスとなりますので、快適なインターネット環境のある場所で面接をすることをおすすめします。カフェや公衆Wi-fiなどは電波が弱く接続状態が不安定なのでおすすめできません。あくまで面接の場となりますので、「個室」で「静か」な場所で行いましょう。可能な限り自宅で面接に臨めるよう環境を整備しておくことがおすすめです。

②周りの環境を整備しておく

自宅で面接を行う場合、背景にも気を配る必要があります。白い無地の壁が一番のおすすめですが、ない場合には、白色や淡い色のカーテンを背景にしましょう。ただし時間帯によっては逆光となり顔が暗く映ってしまう場合があるため、注意が必要です。どうしても背景に物が映ってしまう場合には、白い布などで覆い隠しておくと、自分も気にならず面接に集中できるためおすすめです。白い背景が用意できない場合は、白い背景用紙を購入しておくと良いでしょう。
バーチャル背景を利用する場合には、白色などシンプルなものを選ぶことをおすすめします。

CHECK!

背景の注意点

①白い壁が一番おすすめ
②カーテンを背景にする場合、逆光などにも気を付ける
③物が映り込む場合は、白い布で隠しておくと落ち着いて面接に臨める
④白い背景が用意できない場合、白い背景用紙を購入しておく

③デバイスとアカウントを準備しておく

面接で使うデバイスは、スマホだと配置や音声などに不安があるため、できればPCが望ましいです。

Web面接で利用されることが多い通話ツールは、「zoom」「Skype」「Google Meets」が多いので、これらのツールは事前にアカウントを作成しておきます。個人で活用している場合には、アカウント名があだ名などになっていいないか確認し、面接前にフルネームに変更しておきましょう。

セカンドデバイスを用意しておく

  • 基本的にはPCが望ましいですが、万が一PCが不調になった場合に備え、スマホやタブレットでもログインできるようにアプリをインストールしておくと安心です。

④マイクやイヤホンの音量を確認しておく

PCを利用する場合、内臓されたスピーカーやマイク機能でも十分聞こえますが、イヤホンを用意しておいたほうがよりクリアに聞こえるため、双方の聞き直しなどを回避できるためにもイヤホンを用意することをおすすめします。

イヤホンも製品によっては聞こえにくいものもありますので、面接で利用する前に友人や家族などに協力してもらい実際に活用しておくと良いでしょう。

Web面接のイヤホンの選び方

  • Web面接のイヤホンを選ぶ際には、ネットゲームや音楽鑑賞などで使用するような奇抜な色や大きさのヘッドフォンなどは避け、ノーマルなタイプのイヤフォンを選ぶようにしましょう。 Web面接のイヤホン

⑤前日にログイン方法を確認しておく

初めて活用するWeb面接ツールの場合、不慣れな点もありうまくログインできない可能性もあります。企業からWeb面接ツールのURLやIDなどが事前に共有されているかと思いますので、一度前日に操作方法などを確認しておくと当日焦らずにログインできます。 

Web面接(オンライン面接)のマナー|入室(ログイン)

Web(オンライン)面接にログインする場合のマナーについてご紹介します。

オンライン面接にログインするマナー

服装は上下スーツ

Web面接だからといって気を緩めてはいけません。対面面接と同様に必ず上下スーツを身に着け、髪型など身なりを整えてください。女性の場合は化粧も怠りがちですが、画面越しだと暗い印象を与えてしまいますので、メイクはしっかり整え、髪もまとめて耳が出るヘアスタイルにしておきましょう。Web面接の場合は、自宅から面接を行うケースが多いと思いますのでマスクをする必要はありません。

開始5分前には入室しておく

Web面接の場合も、面接官を待たせたり、遅刻してログインしたりすることのないよう、余裕を持って5分前には面接ルームにログインし待機をしておきましょう。

また、入室前にカメラの配置やマイクの音量設定、インターネット環境の状況、背景に余計なものが映っていないか、自分の身なりは適正かなどを確認し準備が整った段階で入室するようにしてください。

適正なカメラの配置とは?

  • Web面接のカメラの位置 Web面接のカメラを準備する際には、上半身が映るように設置します。
    「カメラが面接官の目線」だと意識し、話しをする際には、画面ではなくカメラを見て話すと熱意が伝わりやすく好印象を与えることができるでしょう。

カメラのセッティング状況で気配りのできる人かどうかがわかります。

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入室の挨拶

面接官が入室したら、「初めまして。〇〇大学の〇〇と申します。お忙しい中面接の機会を作っていただきありがとうございます。本日はよろしくお願い致します。」といった挨拶をし、お辞儀をします。Web面接では立ち上がらず、座ったままカメラを見て挨拶をします。また話しながらお辞儀をするのではなく、挨拶をした後にお辞儀をすると良いでしょう。カメラ越しにお辞儀をする場合には通常より深めにしたほうが綺麗に見えます。

Web面接(オンライン面接)のマナー|面接中

ここでは、面接の流れと面接中のマナーについてご説明します。

オンライン面接の面接中のマナー

面接の流れ

面接の流れは対面面接と一緒です。

オンライン面接の面接中の流れ ①自己紹介 ⇒ ②自己PR ⇒ ③志望動機 ⇒ ④質問 ⇒ ⑤逆質問

表情や話し方

対面の面接とは異なり、画面越しだと表情が暗く見えてしまいがちになるため、いつも以上に口角を上げにこやかな表情を心がけましょう。
話す際にも、普段よりも大きな声でハキハキと話したほうが聞き取りやすく、身振りや手振りも交えるとより熱意が伝わりやすいでしょう。
Web面接の場合、通信状況によっては「タイムラグ」が発生する場合があります。面接官の話にかぶせてしまわないよう、一呼吸おいて話始めるなど落ち着いた対応を心がけると良いでしょう。

インターネット環境が不調だと感じた場合

  • 面接中に面接官の声が聞こえなくなってしまった場合には、落ち着いて行動しましょう。
    「申し訳ありません、インターネット環境の調子が悪いようで、〇〇さんの声が聞こえにくい状況です。私の声は明瞭に聞こえていますでしょうか?」など、現況の確認を行いましょう。

    Web面接ではトラブルがつきものですので、PCだけではなく、スマホからも通信できるように準備をしておくと安心です。不測の事態にどう対応するかを面接官がチェックしている可能性もありますので、慌てずに対応してください。

目線はカメラ

対面では面接官の目を見ることがマナーとして上げましたが、Web面接の場合、画面内の面接官をみて話をすると面接官側からするとどこを見ているのか分からない、という印象を与えてしまいます。Web面接の場合は、カメラが面接官の目だと意識し、話をする際はカメラをみて話すように意識しましょう。

パソコンを下記のようにおいておくと上半身が映り、カメラを見て受け答えしやすくなるのでおすすめです。

Web面接でカンペはOK?

  • カンペを利用した回答は目線の動きから面接官にばれることが多いです。企業や面接官によってカンペの有無に対する捉え方は異なるので、できればカンペ無しで挑めるように準備しておくことをおすすめします。

Web面接(オンライン面接)のマナー|退室(ログアウト)

Web(オンライン)面接からログアウトする場合のマナーについてご紹介します。

退室(ログアウト)の仕方

面接が終了し次第勝手に退室するのではなく、面接官の指示に従って行います。面接官が先に退出する場合もありますし、就活生に先に退室するよう促す場合もあります。指示がない場合には、面接官が退出するのを待ち、最後に自分が退出するようにしましょう。

退室する前には必ず「本日は貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。失礼致します。」など一言を添えた上で退室するようにしましょう。

面接時の服装・持ち物

服装は就活生の第一印象を決める重要な要素の一つです。対面面接ではもちろんのことWeb(オンライン)面接の場合も対面面接と同様の準備をしておくことをおすすめします。

スーツで面接を行う場合 

スーツで面接に行く場合には下記の服装を参考に準備を整えておくと良いでしょう。

スーツの準備

私服で面接を行う場合

スーツではなく「お好きな服でお越しください」といわれた場合にはオフィスカジュアルな服装がおすすめです。

私服の準備
※ただしアパレル業界などセンスを問う業界の場合は、私服から趣向を確認しているケースもありますので、あくまで参考として確認してください。

対面面接で用意しておいたほうが良い持ち物

面接時の持ち物

企業から指定された持ち物以外に用意しておいたほうが良い持ち物についてご紹介します。万全の準備で面接に挑めるよう下記の持ち物は準備をしておくと安心でしょう。

面接の持ち物チェックリスト 面接の持ち物チェックリスト

□会社案内、資料
□履歴書・ESのコピー
□筆記用具、メモ帳
□現金、交通系ICカード
□腕時計
□ハンカチ、ティッシュ
□印鑑・朱肉
□折りたたみ傘
□スケジュール帳
□モバイルバッテリー
□ストッキングの予備(女性の場合)
□身だしなみグッズ(手鏡、ヘアブラシ、携帯用靴磨き、歯ブラシ)

就職エージェントneo

「面接が苦手・・・対策方法が知りたい」と感じていませんか?

就職エージェントneoでは、一人ひとり異なる就活状況、強み、適性、思考を加味してあなたに合った最適なアドバイスをしています。ES、履歴書、面接など個別性の高い疑問や悩みについても、一緒に考え内定に向けて伴走します。一人で就活を続けることが辛いと感じている就活生はぜひ一度相談してみてください。

この記事を書いた人

就活ライター

元中途求人広告アドバイザー
こばさん

不動産会社での営業経験を経て、中途求人広告アドバイザーに転身。これまでに中小・ベンチャー企業を中心に100社以上の中途採用をご支援してきました。現在は3人の子供たちの子育てとキャリアの両立に奮闘中です。
自身の経験を活かし、転職・就職活動に役立つ情報だけでなく、働く女性のキャリアライフを充実させるコンテンツやFP2級の資格も保有しているので働くうえで役立つマネー情報をお届けしていきます。

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