- キャリアトラスTOP
- 就職・転職記事をカテゴリから探す
- 就活
- 業界研究
- 人材業界とは?就活生向けに業界の仕組みや市場規模・動向について解説!
人材業界とは?就活生向けに業界の仕組みや市場規模・動向について解説!
目次
※本記事は弊社公式サービスのプロモーションを含みます。
※「キャリアトラス」は、厚生労働大臣から有料職業紹介事業(許可番号13-ユ-313782)の許可を受けている株式会社ネオキャリアが運営する就職・転職情報サイトです。
業界研究を進めている就活生向けに人材業界についてを分かりやすく解説しています。
人材業界の業務内容や仕組みだけではなく、今後の動向や求める人物像などについてまとめています。
また、人材業界に属する企業の売上高ランキングも紹介しているので企業選びの参考にしてみてください。
この記事のまとめ
- 人材業界とは、「人(求職者)」と「企業」を繋ぐ手助けをしている業界
- 人材業界は「人材派遣」「人材紹介」「求人広告」「人材コンサルティング」の4分野に分けることができる
- 人材業界の現在の市場規模は9兆2000億円で前年対比6.6%増と伸びている
- 人材業界には、コミュニケーション能力が高く、好奇心旺盛で、行動力がある人は向いている可能性がある
本選考を通過したESを見たい就活生必見!
伊藤忠商事・任天堂・講談社・味の素・集英社・アサヒ飲料・大日本印刷・資生堂・イオングループなど全958社の本選考に通過をしたエントリーシート77,203枚(2024年3月時点)を無料で閲覧できます。本選考に通過したいと考えている就活生はぜひ参考にしてみてください。
人材業界とは?
人材業界とは、「仕事を探す求職者」と「人を採用したい企業」を繋ぐ手助けを行っている業界のことを指し、「人材派遣」「人材紹介」「求人広告」「人材コンサルティング」の4つの分野に区分することができます。
業界研究を進めていくとHR業界という言葉を耳にする機会も増えていくことでしょう。
HRとは「Human Resources」の略称で、「人的資源(人材)」という意味で、人材業界とHR業界の大きな違いは、サービスを提供する軸が異なるという点です。
人材業界では「人材採用」を軸とした支援をメインにしたサービスを提供を行っているのに対し、HR業界では「企業における人的資源の活用」を軸とした支援をメインにしたサービスを行っています。
そのため、HR業界の業務は、人材育成、教育・研修、労務管理、勤怠管理、人事業務システムの導入など様々です。
人材コンサルティング分野の業務などについては、HR業界と被る点もありますが、人材業界は採用に関わるサービスを提供していると理解しておくと良いでしょう。
POINT
- 近年「HRtech(「Human Resources=人事・人材」と「Technology=技術」)」と呼ばれるサービスが普及しており、採用管理や勤怠管理、給与計算、人事評価などの業務をテクノロジーにより効率化するため、システムの導入が進んでいます。
このような技術革新の波はHR業界のみならず、人材業界全体にも大きく影響を及ぼす可能性があるでしょう。
人材業界の4つの領域と仕組み
ここでは「人材派遣事業」「人材紹介事業」「求人広告事業」「人材コンサル事業」の4つの分野に分けて事業内容と仕組みについて詳しく解説していきます。

人材派遣事業
サービスの概要
人材派遣事業とは、人材派遣会社が自社に登録した仕事を探している求職者と雇用契約を結び、派遣社員を採用したいと考えている企業に対し、企業の採用ニーズに合った人材を紹介し派遣する事業のことをいいます。
人材派遣サービスのビジネスモデル
人材派遣会社は、派遣した社員が派遣先で働いた時間に応じた金額を企業から受領することで利益を得ています。企業から受領した賃金を基に、人材派遣会社から派遣社員に給料が支払われます。

人材派遣サービスの特徴
人材派遣サービスは、人材業界の中でも市場規模が最も大きなサービスです。
派遣会社によって専門とする業界や職種が異なるため、企業研究を行う場合には、自分の興味に合った事業を行っているかどうかも事前にチェックしておくと良いでしょう。
人材派遣サービスを行っている主な企業
【一般派遣を行っている企業】
・パソナグループ
・リクルートスタッフィング
・アデコ
【技術者派遣を行っている企業】
・テクノプロ・ホールディングス
・メイテック
・夢真ビーネックグループ
人材紹介事業
人材紹介サービスの概要
人材紹介サービスとは、人材紹介会社に登録した「仕事を探している求職者」と「人材を採用したい企業」を繋ぐことを目的としたサービスのことをいいます。
人材派遣事業と異なり、人材会社に登録した求職者と人材紹介会社との間に雇用関係はなく、あくまで人材紹介会社は「人」と「企業」を結びつける仲介役という立ち位置です。
ビジネスモデル
人材紹介会社は、企業から仲介手数料をもらうことで収益を得ています。(一般的には、登録した求職者から仲介手数料をもらうことはありませんが、ハイクラス転職希望者に登録料を要求するサービスを展開している企業もあります。)
人材紹介会社から紹介された求職者を企業が採用した場合、企業は仲介手数料を紹介会社に支払います。
紹介した求職者を採用した場合のみ、仲介手数料が発生しますので、採用しなければ、企業側は仲介手数料を支払う必要はありません。

人材紹介を行っている主な企業とサービス名
【中途人材紹介】
・リクルート「リクルートエージェント」
・パーソルキャリア「dodaエージェントサービス」
・パソナ「パソナキャリア」
【新卒紹介】
・ネオキャリア「就職エージェントneo」
・ポート「キャリアパーク就職エージェント」
・レバレジーズ「キャリアチケット」
中途人材紹介の中には、「ヘッドハンティング」をメインに行う企業や年収〇〇万円以上の優秀な人材のみを紹介する企業など、紹介するターゲットごとに様々なサービスが展開されています。
求人広告事業
求人広告事業のサービス概要
求人広告事業とは、Webの求人サイトや求人情報誌、フリーペーパーなどの求人広告を運営する事業のことです。人を採用したい企業からのオーダーを受け、求人広告を作成し、求職者の集客を行い、採用に繋げます。
求人広告事業のビジネスモデル
求人広告事業には「直販(メーカー)」と「代理店」の2つのビジネスモデルが存在します。
■直販(メーカー)の場合
直販(メーカー)とは、求人広告の運営元の企業を指します。代表的な例でいくと就活サイト「マイナビ2024」や転職サイト「マイナビ転職」を扱う「株式会社マイナビ」や就活サイト「リクナビ2024」や転職サイト「リクナビNEXT」を扱う「株式会社リクルート」、アルバイト情報サイト「バイトル」を扱う「ディップ株式会社」などは直販(メーカー)企業です。
直販(メーカー)企業の場合は、求人広告を掲載した企業から、掲載料を徴収することで収益を得るというシンプルな構造です。
基本的には先行投資型で、採用できたかどうかという結果重視ではなく、掲載ベースで料金が発生します。

■代理店の場合
代理店は、「株式会社マイナビ」「株式会社リクルート」「ディップ株式会社」などのメーカー企業が取り扱う求人メディアをまとめて取り扱っている企業のことを指します。旅行代理店を想像するとイメージしやすいかも知れません。
代理店の場合も、求人広告を掲載した企業から、掲載料を徴収し利益を得る点は同じですが、利益の中から直販(メーカー)企業へ販売手数料を支払う必要があります。

掲載企業が支払う掲載料は、「直販(メーカー)」と「代理店」で同額になるよう規定により決まっています。
下記のようにそれぞれにメリットがあるので、掲載企業は企業の採用状況に合わせて直販(メーカー)か代理店かを選ぶことができます。

POINT
- 成果報酬型の求人広告
求人広告は、基本的に採用の成否に関わらず、求人広告の掲載料に対して料金を支払うビジネスモデルですが、近年「成果報酬型」の求人広告事業も増えています。
掲載料は無料で、採用人数に合せて料金が発生するというビジネスモデルです。 このように求人広告事業も顧客企業のニーズに合わせて日々変化しているので、最新のトレンドをチェックしておくと良いでしょう。
主な求人広告企業とサービス名
・リクルート「リクナビNEXT」「リクナビ2025」
・マイナビ「マイナビ転職」「マイナビ2025」
・ディップ「バイトル」
人材コンサルティング事業
人材コンサルティング事業の概要
企業の人材に関わる制度に対してコンサルティングを行い最適化していく事業のことをいいます。
具体的には、採用制度や人事制度などに介入し、事業課題の分析を行い、解決に向けて実行支援などを行っていきます。面接代行や採用代行などのアウトソーシング業務を行うケースもあります。
人材コンサルティング事業のビジネスモデル
コンサルティングを行った分野に対するコンサルティング費用を企業から得るという仕組みです。

主な企業
・リンクアンドモチベーション
人材業界の市場規模
ここでは人材業界の市場規模についてお伝えしていきます。
『矢島経済研究所「人材ビジネス市場に関する調査実施(2023年)」』の調査結果によると人材派遣、人材紹介業、再就職支援業(中途採用)の主要3事業の市場規模は9兆5281億円であり、前年対比6.9%増となりました。
内訳でいくと、人材派遣市場が9兆2000億円(前年対比6.6%増)、人材紹介市場が2960億円(前年対比17.5%増)、再就職支援事業市場が321億円(5.2%増)でした。

3事業共に2020年度にはコロナウィルス感染症の拡大による雇止めや人員需要の縮小などの影響を受けていましたが、2021年度以降正常化に向け需要拡大の動きが見られ市場を拡大させています。
人材派遣市場は、同一労働同一賃金制度が施行された結果、派遣スタッフ一人あたりの請求単価の上昇や雇用維持の動きにより売上が増加しており、今後DX化の流れを受け、IT人材などの専門職需要も拡大していくと考えられます。
人材業界の今後の動向
ここでは、人材業界の今後の動向についてお伝えしていきます。

採用ターゲットの拡大
外国人労働者の登用
少子高齢化により労働力不足が進んでいくことが想定されていることもあり、外国人労働者の受け入れが増加しています。
『厚生労働省「「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和4年10月末現在)」』によると2022年10月末時点での外国人労働者数は1882725人で前年対比5.5%増と過去最高を更新しました。
コロナウィルスによる規制も緩和され日常化が進むと同時に今後さらに増加するであろうことが期待されています。
副業や兼業ニーズの増加
厚生労働省が2018年に『厚生労働省「副業・兼業の促進に関するガイドライン」』を新設したこともあり、副業や兼業に対するニーズが高まりを見せています。
企業側は人件費の変動費化によるリスクの分散が可能となり、求職者側は隙間時間の活用やスキルアップを実現できるなど双方にとってメリットがあるため、今後、副業という働き方は当たり前となっていくことでしょう。
採用手法の変化
採用手法は、日々変化しており、紙の求人情報誌からWebサイト、人材紹介、スカウト型採用、SNSと次々と新しい手法が生まれています。
スマホの普及により求職者の行動導線や指向性が変化し、それに合わせて採用サービスも進化し続けています。時代に合わせた採用手法を提供していくことが求められるでしょう。
採用のオンライン化
コロナウィルスの副産物として、テレワークを行う企業が増えたことにより「オンライン面接」が主流となってきてました。その流れは、企業活動だけではなく、採用活動にも波及しています。
人材紹介の場合、求職者との面談や企業との面接などにオンラインを活用するケースが増えています。対面とは違うオンラインでの面談や面接に戸惑う求職者や企業も多く、適切な対応やアドバイスが必要となるでしょう。
終身雇用の崩壊
近年ジョブ型を求める就活生も多くなっている通り、採用市場全体に、自らのキャリアパスを重視する傾向がみられています。このような動きの中、日本の古き慣習である1社に永久労働という終身雇用の概念はなくなりつつあります。
スキルアップを求めて転職を自由に行う求職者が増加すると見られ、人材の流動性が高まることが予想されます。終身雇用の崩壊は人材業界にとっては追い風となることでしょう。
景気変動の影響を受けやすい
人材業界は景気変動に影響を受けやすい業界の一つです。リーマンショックやコロナウィルス時の有効求人倍率からも分かるように、景気が悪くなると企業は採用をストップします。
企業が採用をしなくなると人材業界では提供できるサービスがないため、利益を生めなくなります。このように景気に左右されやすいという点を理解しておきましょう。
【就活生向け】人材業界で求められる人物像とは?
ここでは人材業界で求められている人物像についてお伝えします。企業に評価される自己PRをするためには、その業界ではどのような人が求められているのか知っておくことが重要です。

コミュニケーション能力が高い
人材業界では、様々な業界や求職者と接するため、人と関わることが好きである人は向いているといえます。他にも企業や求職者の話をヒアリングしながら、叶えたい要望や抱えている課題、ニーズを引き出す必要があります。
そのためヒアリング力や傾聴力の高い方のほうが求められるでしょう。
好奇心旺盛である
多岐に渡る業種・業界の企業の採用支援を行うことが多く、企業理解・業種理解・職種理解を深めていく必要があります。
企業の良さや歴史・社風を詳しく知ることで精度の高いマッチングを実現できるため、相手をより詳しく知ろうとする好奇心は人材業界で活かせるスキルでしょう。
要領よく物事を進めることができる
人材業界の仕事は、企業を複数社担当しつつ事務作業などの業務を同時進行で進めることが多いです。そのため要領よく物事を進めることができるマルチタスク能力があると良いでしょう。
行動力がある
人材を求めている企業はすぐにでも人を採用したい企業が多く、スピード感のある対応を求められます。クライアントの意向に合わせてスケジュール管理を行える行動力を持ち合わせていると活躍できる可能性は高いでしょう。
本選考を通過したESを見たい就活生必見!
伊藤忠商事・任天堂・講談社・味の素・集英社・アサヒ飲料・大日本印刷・資生堂・イオングループなど全958社の本選考に通過をしたエントリーシート77,203枚(2024年3月時点)を無料で閲覧できます。本選考に通過したいと考えている就活生はぜひ参考にしてみてください。
【就活生向け】人材業界ランキング
ここでは人材業界の中でも人材派遣業界に絞ってランキングを発表します。「業績」と「社内環境」に分けて紹介していますので、企業選びの参考にしてみてください。
人材派遣業界の業績ランキング

※このランキングは、2023年度の各社の有価証券報告書をもとに作成しています。
※各社の有価証券報告書(
リクルートHD
・パーソルHDパーソルHD
・アウトソーシング
・パソナグループ
・テクノプロHD)
売上高ランキングでは、1位がリクルートHDで3兆4,295億1,900万円、2位がパーソルHDで1兆2239億6700万円、3位がアウトソーシングで6897億7700万円、4位がパソナグループで3725億7900万円、5位がテクノプロHDで1998億5100万円となっています。
総合的に人材サービスを扱っているリクルートHDやパソナHDが他の企業との売上高に差をつけています。その他にも派遣系のビジネスモデルをメインに扱う企業が上位を占めています。
企業選ぶ際に売上高だけでなく、扱う商材・サービス内容など仕事内容や企業の方針などを知ることも重要なポイントです。売上高はあくまで参考程度に確認しておくと良いでしょう。
この記事を書いた人

元中途求人広告アドバイザー
こばさん
不動産会社での営業経験を経て、中途求人広告アドバイザーに転身。これまでに中小・ベンチャー企業を中心に100社以上の中途採用をご支援してきました。現在は3人の子供たちの子育てとキャリアの両立に奮闘中です。
自身の経験を活かし、転職・就職活動に役立つ情報だけでなく、働く女性のキャリアライフを充実させるコンテンツやFP2級の資格も保有しているので働くうえで役立つマネー情報をお届けしていきます。
同じ条件の就職・転職記事
製造業に強いおすすめの転職エージェント11選|失敗しない選び方もわかりやすく紹介
※本記事は弊社公式サービスならびにアフィリエイト広告によるマイナビ等のプロモーションを含み、お申込みがあった場合に、広告主より報酬を受け取る場合があります。 ※「キャリアトラス」は、厚生労働大臣から有料職業紹介事業(許可番号13-ユ-313782)の許可を受けている株式会社ネオキャリアが運営する就職・転職情報サイトです。
2025.04.23
美容業界に強いおすすめの転職エージェント8選|失敗しない選び方もわかりやすく紹介
※本記事は弊社公式サービスならびにアフィリエイト広告によるマイナビ等のプロモーションを含み、お申込みがあった場合に、広告主より報酬を受け取る場合があります。 ※「キャリアトラス」は、厚生労働大臣から有料職業紹介事業(許可番号13-ユ-313782)の許可を受けている株式会社ネオキャリアが運営する就職・転職情報サイトです。
2025.04.10