【業界研究】インテリア業界の就活。必要な情報だけをかんたん解説!

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日常生活で触れることの多いインテリア業界。

「ニトリ」「イケア」「良品計画」など有名企業も多く商材や業務内容を比較的イメージしやすい業界ですが、近年の動向はどういったものになっているのでしょうか?実際にはあまり調べられていない方も多いと思います。

そこで本記事ではインテリア業界での就活で必要な情報をまとめてご紹介いたします。ぜひ業界研究に役立ててください。

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この記事のまとめ

  • インテリア業界には「日系」「外資系」、あるいは「家具中心」「雑貨中心」のメーカーに大別される
  • コロナの影響を受けつつも、2021年には業績が回復している
  • 売上・平均年収共に「ニトリ」がTOP
  • 志望動機では「なぜインテリア業界か」「なぜその企業なのか」をアピールする
  • 自己PRではインテリア業界とその企業が求めている人物像を意識する
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インテリア業界の仕組み

インテリア業界は”インテリアメーカー”が企画・発注した商品を”製造企業”が製作、そこからインテリアメーカー”に納品される仕組みとなっています。そこから”インテリアメーカー”が”小売店”に商品を販売し、”小売店”から”消費者”の元へ商品が届けられます。

このように、インテリア業界にはインテリア商品に特化した製造企業や小売店もありますが、ここではインテリアメーカーに焦点を当ててインテリア業界の全体像をお伝えします。

インテリアメーカーは「日系」と「外資系」、あるいは「家具中心のメーカー」と「雑貨中心のメーカー」に大別することができます。

インテリア業界の仕組み

日系メーカー

日系企業の代表例としては「ニトリ」や「良品計画」が挙げられ、こうした大手企業では商品企画から製造、流通、販売までを一貫して行っているケースが多いです。

一方、インテリア業界には中小企業も多く存在し、ある一定の分野に特化させることで企業のオリジナリティを創出している特徴が見られます。

外資系メーカー

外資系企業は「イケア」などが代表例として挙げられます。企業数としては日系企業のほうが多くなっていますが、「イケア」を代表とする外資系企業も多く参入しています。

国内メーカーには見られない海外特有のデザインやカラーを用いた商品や、サイズが大きい商品を扱っているのが特徴的です。

家具中心のメーカー

具を中心に取り扱うメーカーとしては「ニトリ」「オカムラ」「カリモク」「柏木工」「飛騨産業」などが挙げられ、ソファやベッド、椅子といった大きめの商品を扱っています。

実店舗では顧客のイメージを膨らませられるようリビングや寝室などのモデルとなるようなレイアウトを展示しており、季節ごとに少しずつ変化をつけています。

雑貨中心のメーカー

雑貨を中心に販売する企業としては「良品計画」「ナフコ」「カインズ」などが該当し、キッチン用品や掃除グッズ、バス用品や洗濯用品といった小物を取り扱っています。

企業の多くが独自のプライベートブランドを展開しており、それぞれの企業の強みや特徴を活かした商品を展開しています。

インテリア業界の動向

次に、インテリア業界の動向も見ていきましょう。

インテリア業界の売上推移

まずはインテリア業界規模の推移についてですが、株式会社矢野研究所「家庭用・オフィス用家具市場に関する調査を実施(2023年)」によれば特に家庭用家具市場が2021年に若干落ち込んでいますが、2022年に入りその数値は伸びています。

2020年の業績規模が低迷した主な原因は新型コロナウイルス感染症拡大の影響によるもので、ホテルやオフィスなどのインテリア需要が減少した影響などによって主に都市部の実店舗が臨時休業を余儀なくされ、来客数が減少しました。

ただ、一般的に住宅着工件数(国内で着工された新設住宅の件数)が伸びるとその分インテリア需要も伸びる傾向があり、2021年には新設住宅着工戸数が増加したことでインテリア業界は徐々に回復の兆しを見せます。

国内の新型コロナウイルス感染症拡大の波が落ち着いてきたことで経済活動も少しずつ再開し、低迷していたホテルやオフィスなどのインテリア需要も回復してきています。

2021年度は業界最大手の「ニトリHD」が35期連続の増収増益を記録し、「良品計画」「イケア・ジャパン」「ミサワ」なども順調に業績を伸ばしています。一方、「大塚家具」は業績不振で赤字となり2019年12月に「ヤマダ電機」の子会社となりました。

生活スタイルの変化による影響

近年、働き方改革やコロナの影響でリモートワークを行う人が増加し、快適さを求めたアイテムの需要が高まると共に、内装やインテリアのメンテナンス、リフォームの需要も高まっています。

ここでは生活スタイルの変化によって変化した商品ニーズやデザインについてお伝えします。

商品ニーズの変化

これまでは「高級感」を求められることが多かった家具ですが、近年はよりリーズナブルな商品のニーズが高まっており、「ニトリ」「イケア」「良品計画」などがそういった低価格帯の商品を取り扱っている企業の代表例として挙げられます。

他にもリモートワークを行う人が増えたこともあり、ソファやベッドといった大きい家具よりも、たとえば長時間の着座に適した機能性重視の椅子など自宅で快適に過ごすための小物アイテムの需要が高まっています。

ユニバーサルデザインの浸透

「ユニバーサル」とは「普遍的な」という意味のある言葉で、ユニバーサルデザインとは「年齢や性別、文化、能力や身体の状況などにかかわらず、最初から誰もが利用しやすく暮らしやすい社会となるよう、製品や建物、環境をデザインする」という考えのことです。

近年は障がい者や高齢者が安心して生活を送れるような家具の開発が進められており、特に高齢化社会である国内では階段リフトの設置や車いすに座っている時や杖を使っている時でも簡単に動かせる軽量化された椅子の開発など、高齢者への配慮が重要視されています。

生活雑貨の拡充による実店舗への集客

ネット通販やフリマアプリの台頭、都市部の若年層の車離れによる影響で、実店舗以外での消費行動が活発化していることを受け、インテリア業界では実店舗への集客のため、キッチン用品やバス用品などの生活雑貨を充実させる工夫を行っています。

たとえばニトリではキッチン用品やカーテン、インテリア小物などをメインに取り扱う「デコホーム」を買い物途中のユーザーや駅の利用者が気軽に立ち寄れるエリアに設け、その出店を加速させています。

季節や部屋のイメージに合わせたトータルコーディネートをアドバイスするなど、流行に敏感な若年層の集客にも力を入れているのがわかります。

事業展開

では、インテリア業界においては具体的にどういった事業を展開しているのでしょうか?

M&A

近年は売上UP施策の一環としてM&Aを実施する企業が見られるようになり、近年では異業種とのM&Aを行う事例も増加しています。

たとえば2021年11月にはアント・キャピタル・パートナーズはEC市場におけるイーナの事業の成長性に魅力を感じ、自社が運営する「アント・ブリッジ 5号A投資事業有限責任組合」がイーナの創業社長と共同設立した買収目的会社を通して、イーナの株式を取得しました。

他にも2020年4月にはフォーバルがオフィス機器やオフィス家具、文房具用品の販売、保守を行っているえすみの全株式を取得し、完全子会社化を実現しました。

今後もインテリア業界においてはM&Aを通して収益担保を目指す企業が増加する可能性があります。

海外展開

海外展開をしながら業績を伸ばしている企業もあります。例えば「ニトリ」や「良品計画」ではグローバル展開を積極的に行っており、認知度、売上共に順調に伸ばしています。

ニトリは生産拠点をインドネシアやベトナムに置き、現在では中国や台湾のほか、東南アジアやアメリカにも店舗を拡大しています。

良品計画は1991年、自社のプライベートブランドである「MUJI」を海外店舗1号店としてイギリスのロンドンにオープンし、2019年2月時点では全975店舗のうち53%を海外で展開しています。

新ブランドの立ち上げ

新ブランドを立ち上げることでターゲットの幅を広げる企業も増えています。

たとえばニトリでは2011年、「毎日でも立ち寄れる店」をコンセプトに先ほども軽く触れた「デコホーム」というキッチン用品やカーテン、インテリア小物などをメインに取り扱う新ブランドを立ち上げ、2019年にはアパレルブランド「N+」も立ち上げています。

またインテリア雑貨で有名なFRANCFRANC(フランフラン)は2019年、デザイン、品質、価格のバランスを重視した家具の新ブランド「モダンワークス(MODERN WORKS)」という新ブランドを立ち上げました。

元々あるブランドの特徴を活かしつつ、新しいユーザーにアプローチできるような新ブランドを展開している企業が多い傾向にあり、今後も様々な企業で新ブランドが登場していくでしょう。

広がるデジタル化

また近年では利便性を考慮しデジタル化を進めている企業が増加しています。

ECサイトで手軽に買い物ができる

インテリア業界においては、その利便性からECサイトを通して商品を購入するユーザーが増えています。その流れを受け、中にはECに特化して実店舗を構えない「LOWYA」という新企業も誕生しています。

インターネット上で簡潔させることで、店舗の賃料や人件費を抑えられ、コストパフォーマンスの高い商品を販売できることに繋がっています。

他にもニトリの「手ぶらdeショッピング」というサービスのように、実店舗で家具のデザインやサイズ感を確認したうえでECサイトで購入できるシステムを導入している企業もあります。

これによって、大きな商品を自分で持って帰る大変さや配送手続きの手間を省くことが実現しています。

VRで部屋のシミュレーションが可能に

ゲームの印象が強いVRですが、近年ではインテリア業界でも活用されるようになってきています。

たとえばFrancfrancの青山店では、家具を自宅に設置したことを想定したシミュレーションをVRで行えるサービスを導入しており、リモコン操作一つで場面が変わり、部屋の様子を細かくチェックすることができるようになっています。

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インテリア業界ランキング

次に、インテリア業界のランキングを「売上」と「平均年収」に分けてチェックしていきましょう(※本ランキングは2022~2023年度の各社の有価証券報告書のデータをもとにキャリアトラス内にて作成しています)。

【インテリア業界】売上ランキング

インテリア業界の売上ランキング

売上については1位がニトリHD、2位が良品計画、3位がイケア・ジャパン、経常利益は1位がニトリHD、2位が良品計画、3位がナフコとなっています。

経営戦略として「グローバル化と事業領域の拡大」を掲げているニトリをはじめ、グローバルに力を入れている企業がより好調です。

さて、業界研究において売上や利益、利益率を確認した方が良い理由としては下記の2点が挙げられます。

・売上は企業の財務力を表しているから
・利益、利益率は企業が行っているビジネスの成否を示しているから

まず売上は、その企業の財務力や事業の規模感を表しており、売上が高い企業ほどビジネスの規模が大きいということがわかります。

他にも、たとえば同じ利益額の企業が2社ある場合、より売上が大きい企業の方が金融機関から融資してもらいやすいため、売上をチェックすることでその企業の資金調達力も見ることができます。

利益や利益率を見ることで、その企業の事業に付加価値がどれくらいあるかをチェックすることができます。利益があまり出ていない、赤字だという場合には、その企業が行っている事業に何かしらの問題があるということになります。

ただし、業界研究においては成長率をチェックすることも大切ですので、それぞれの企業の過去の数値についても振り返っていきましょう。

【インテリア業界】平均年収ランキング

インテリア業界の平均年収ランキング

年収は1位がニトリHD、2位がナフコ、3位が良品計画となっており、参考までに、勤続年数は1位がナフコ、2位がニトリ、3位がカッシーナ・イクスシーとなっています。

勤続年数が長い=定着率が高い=働きやすいと感じる人が多い企業であると考えられるため、平均年収だけでなくこういった環境面も併せて企業選びを行うと良いでしょう。

インテリア業界の就活で有利になる志望動機の書き方

インテリア業界の志望動機では「なぜインテリア業界なのか」「なぜその企業を選んだのか」を深堀りしてアピールに繋げることが必要です。

前者については、例えば「人が生活の中で多く触れる”インテリア”という商材を通して、人々の日常生活をより特別なものにするお手伝いをしたい」などといった、インテリア業界ならではの理由を伝えられると良いでしょう。

「なぜその企業なのか」については、他の企業ではなくその企業でなければならない理由を伝えます。

たとえばナフコには主に「家具・ホームファッション用品」「ホームセンター」「コンビネーションストア」3つの業態がありますが、工場が多いエリアでは「ホームセンター」を構え、プロ向けの資材を多く揃えることで売上単価を伸ばすなど、出店地域によって、業態を変化させている強みがあります。

こういった企業ごとの特徴や強みを把握したうえで志望動機を作成してみましょう。

インテリア業界の就活で有利になる自己PRの書き方

自己PRを考える際には、大前提としてその業界や企業に求められる人物像を把握し、それに近いアピールができるよう工夫する必要があります。

インテリア業界で求められる人物像

インテリアに興味があることは大前提ですが、それ以外にも求められる人物像があります。

たとえば、インテリア業界ではユーザーのニーズを迅速にキャッチアップして企画に落とし込み提案する場面もあるため、トレンドや新たなニーズを見つけ出す情報収集力や企画力のある人材が求められます。

デザイナー職を希望する場合は図面を描くためのCADソフトやIllustrator、Photoshopなどが使えると即戦力として活躍できることを期待してもらえるでしょう。その他、基本的なパソコンスキルやコミュニケーションスキルも求められます。

自己PRの基本的な書き方

自己PRを書く際には基本的に下記の流れに沿って作成すると、より伝わりやすくなるでしょう。


自己PRの基本的な書き方

(1)結論

自己PRを書く際は最初に自分の長所を端的に述べましょう。最初に結論を伝えることで聞き手側もその先の内容を理解しやすくなります。

(2)エピソード

次に、実際にその長所が備わっていることを証明できるエピソードを伝えます。

できるだけ具体的なエピソードを伝えられるよう、その出来事の中で生じた課題や目標のほか、その課題の解決や目標の達成のためにどのようなアクションをとったのかを伝えましょう。

また企業は、それらに対する行動や考えを通してその人材の人柄や価値観もチェックしているため、なぜそういった行動や工夫を行ったのかについても交えられるとより良くなります。

(3)結果・学んだこと

次に、自分がとった行動によってどういった結果を得られたかを書きましょう。より強くアピールできるよう、「〇〇という工夫を実践したところ、売上を30%UPさせられた」などと数字などを用いて定量的に書くのが望ましいです。

また、その経験を通して何を学んだのかについても書けると、採用担当者に自分の人柄や価値観を示すことができます。

(4)入社後どう活躍できるか

そして最後には、もしその企業に入社できたら自分がどのように活躍できるかを伝えましょう。「この人材を採用したい」と思わせるための重要なポイントになります。

具体的には、前半で伝えた自分の長所をいかにその企業での業務で活かせるかを書きます。ここでは、自分がいかにインテリア業界やその企業が求めている人物像に近いかをアピールする必要があるため、そこを意識しながら書いてみましょう。

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この記事を書いた人

就・転職専門ライター

就・転職専門ライター
さりぃ

大学時代は法学を専攻、卒業後は人材紹介企業にて約5年間就・転職専門ライターとして累計1,000本以上の記事を執筆。並行して、第二新卒層をターゲットとした就・転職支援事業のサービスサイトの管理責任者としてWebマーケティングも担当しておりました。
いわゆる「フリーター」というポジションから正社員としての働き方に切り替え、サービスサイトの責任者を任せていただけるまでになった経験を活かし、 就・転職のノウハウだけでなく、「人生の選択肢の多様性」「自身の選択への向き合い方」について発信することで少しでもお役に立てれば幸いです。

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