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コンサルティング業界とは?就活生必見|向いている人の特徴や業界ランキングをご紹介
目次
※本記事は弊社公式サービスのプロモーションを含みます。
※「キャリアトラス」は、厚生労働大臣から有料職業紹介事業(許可番号13-ユ-313782)の許可を受けている株式会社ネオキャリアが運営する就職・転職情報サイトです。
一言でコンサルティング業界といっても、企業によって専門分野や得意分野は異なります。
本記事では、業界研究を進めている就活生向けに、コンサルティングとは?という観点から、コンサルティング業界を複数の分野に分けて詳しく解説しています。
就活に役立てられるようにコンサルティング業界に向いている人の特徴や、コンサルティング業界に属する企業のランキングを売上や年収別に上位5社までご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
この記事のまとめ
- コンサルティングとは、クライアントの課題を調査、分析、仮説立てし、課題解決に導くこと
- コンサルティング業務は、コンサルティングファームによって取り扱う専門分野が異なる
- 国内のコンサルティング業界の市場規模は、5724億円で昨対比11.4%増であり、企業のDX化支援のためIT分野を中心に今後も市場規模は拡大していくと見込まれている
- コンサルティング業界に向いている人の素養は、「論理的思考力がある」「努力家である」「好奇心旺盛」「心身共にタフ」「コミュニケーション能力が高い」の5つ

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【就活生向け】コンサルティングとは?
コンサルティングを辞書で調べてみると、「コンサルティング(consulting)とは、専門家の立場から相談にのったり指導したりすること、企画・立案を手伝うこと」と定義されています。
そのため、コンサルティング業務とは、「専門のコンサルタントがクライアントの課題を深くヒアリングし、分析・調査を行った結果をもとに課題解決のための道筋を企画提案し、実行に移し、解決するまでの一連業務を請け負うこと」となります。
コンサルティング業務は専門領域によって複数に分かれており、それぞれの領域によって提案する内容や業務内容が異なります。
具体的には、「戦略系コンサルティング」「総合系コンサルティング」「シンクタンク系コンサルティング」「企業・再生系コンサルティング」などに分類することができます。
コンサルティング業界ではコンサルティングファームという言葉を使うことが多いです。 「firm」とは「企業」のことで、コンサルティングファーム(consulting firm)とは、企業の抱える課題を解決に導く企業のことを指します。
たとえば、戦略系コンサルティングを行う企業の場合、「戦略系コンサルティングファーム」と呼ぶということを覚えておきましょう。
どの分野のコンサルティング業務にも共通している点は、クライアントの課題解決に対するプロフェッショナルであり、実務も含めてクライアントと密に接する職種であるということです。
コンサルティング業界の仕事は、クライアント企業の成長に直に携われる非常にやりがいのある仕事といえるでしょう。
【就活生向け】コンサルティング業界の分類
先ほどお伝えした通り、コンサルティング業界の業務内容は専門領域ごとに分けられています。

ここでは、7つの分野のコンサルティング業務についてご紹介します。
■戦略系コンサルティング
■総合系コンサルティング
■シンクタンク系コンサルティング
■財務アドバイザリー系コンサルティング
■監査法人系コンサルティング
■企業再生・事業再生系コンサルティング
■人材系コンサルティング
戦略系コンサルティング
企業の経営課題を解決するための戦略の策定やアドバイスなどの業務を行うコンサルティング会社を「戦略系コンサルティングファーム」と呼びます。グローバルに展開をしていて、歴史の長いファームが多いです。
プロジェクト内容は、CEOなどの経営陣と共にパートナーシップを組み、企業の経営戦略策定などを行うことで企業の根幹を担うケースがほとんどです。
たとえば下記のような戦略の策定に携わります。
【戦略系コンサルティング企業が携わる戦略例】
企業の経営戦略
企業やサービスのM&A戦略
企業の中長期の成長戦略
マーケティング戦略
新市場参入戦略
新規事業戦略
新商品開発戦略
※その他、会社全体の課題解決に向けた戦略策定支援も行う
戦略を描くだけではなく、企業内に入り込み実行するまでをサポートするファームもあります。
【主な企業】
・マッキンゼー・&カンパニー
・ボストンコンサルティンググループ
・ドリームインキュベータ
・経営共創基盤会
総合系コンサルティング
幅広い分野や業界のコンサルティングを行っているコンサルティング会社のことを「総合コンサルティングファーム」と呼びます。
官公庁、製造業、通信業、金融業といった業界・事業に適応しており、プロジェクト内容も戦略・業務・組織人事・財務など幅広いサービスを網羅しています。
それぞれの分野に精通した専門家をグループ化した組織があり、互いに協業しながらクライアントの課題に向き合います。
総合系コンサルティングファームは大企業が大半で、国内の場合主要都市にすべてに拠点を設けているファームが多く、様々な課題に解決できる土台を持っている点が特徴です。
クライアント先も大企業であることが多く、数百億円規模の予算と1000人を超えるコンサルタントを稼働させる大規模プロジェクトも珍しくありません。
【主な企業】
・アクセンチュア
・デロイトトーマツコンサルティング
・EYストラテジー・アンド・コンサルティング
・日本IBM
シンクタンク系コンサルティング
シンクタンクとは調査・研究を行い、結果を発表したり解決策を提示したりする研究機関のことをいいます。
シンクタンク系コンサルティングファームの多くは、シンクタンクをメイン業務として行っていることが多いので、「高い調査力」を保持しています。
また銀行や証券など金融系のグループに属しているため、一般的なコンサルティングファームに比べ金融業界に強みを持ちます。
近年は、シンクタンクに関わらず、マネジメントコンサルティングのように純粋な経営コンサルティングに力を入れているファームもあります。
【主な企業】
・野村総合研究所
・三菱総合研究所
・みずほリサーチ&テクノロジー
・日本総合研究所
財務アドバイザリー系コンサルティング・FAS(ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス)
M&Aや財務に関連した課題解決に特化したコンサルティングのことを指します。財務系コンサルティングファームはFAS(ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス)とも呼ばれています。
具体的な業務は、企業の資金繰りや財務・税務のアドバイスをはじめM&A支援、企業価値評価、企業再生、係争分析など財務に関する課題解決を幅広く支援することなどです。
賃借対照表(B/S:バランスシート)の改善ノウハウが豊富である点は戦略系ファームにはない財務系ファームならではの強みといえます。
【代表的な企業】
・PwCアドバイザリー
・デトロイトーマツファイナンシャルアドバイザリー
・KPMG FAS
・フロンティア・マネジメント
監査法人系アドバイザリーコンサルティング
監査法人で行うコンサルティング業務は「守りのコンサル」としての業務がメインとなります。
具体的には、リスクコンサルティング(事業リスク・カントリーリスク・システムリスク)・内部統制・内部監査などです。
企業が新たな事業をスタートする場合など、企業にとってどのようなリスクがあるのかを洗い出し、リスクがある場合にはその全てを解決していきます。
このように、企業基盤を固めていき堅実な経営をサポートしていく業務がメインです。
【代表的な企業】
・あらた監査法人
・監査法人トーマツ
・あずさ監査法人
・新日本監査法人
企業(事業)再生系コンサルティング
企業(事業)再生系コンサルティングでは、収益性や資金繰りに問題を抱える企業の課題を解決し、企業(事業)再生に導き、企業の存続・再成長させるコンサルティング業務を行います。
具体的には、事業面、財務面、組織面・人材面など多方面から課題を見つけ改革するなどの業務を担います。
高い収益性を誇るコア事業を持つ企業であれば、非効率や債務部分を取り除き、市場競争率の高い企業へと生まれ変わらせるサポートをすることもあるでしょう。
売上や利益など目に見える成果を期待されることが多く、企業の中に入り込んで業務を行うハンズオン型の業務が多い点も特徴です。
【代表的な企業】
・アリックスパートナーズ会
・山田コンサルティンググループ
・経営共創基盤
・フロンティア・マネジメント
組織・人事系コンサルティング
企業の経営課題を解決に向け、人事領域での改善を提案し実行するコンサルティング業務を行います。具体的には、人事制度や組織構造の見直し、働き方改革、企業の採用活動の支援、教育・育成・研修、人事戦略の設計などです。実際に現場で人事業務を代行するケースもあります。
【代表的な企業】
・マーサージャパン
・コーン・フェリー・ジャパン
・タワーズワトソン
・リンクアンドモチベーション
その他にも、M&Aに特化をした「M&Aコンサルティング」、ITを駆使し経営課題を解決する「IT系コンサルティング」、病院経営に関する総合的なコンサルティングを行う「医療・ヘルスケア系コンサルティング」、Webサイトなど顧客とのコミュニケーション基盤の構築・運営に関するコンサルティングを行う「WEBコンサルティング」、製造業に特化をした「製造業コンサルティング」、中小企業の経営課題に特化をした「中小企業向けコンサルティング」などもあります。
コンサルティング業界の市場規模と今後の市場予測
ここではコンサルティング業界の現在の市場規模や今後の市場予測についてお伝えしていきます。
『調査会社IDCジャパン「ビジネスコンサルティング市場予測」』によれば、国内ビジネスコンサルティングの市場規模は2021年に前年比11.4%増の5724億円となりました。
同調査会社によると、2020年に新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、一時的に成長が低下しましたが、2021年~2026年までの年間平均成長率は8.8%となり、2026年には市場規模は8732億円に達すると見込んでいます。
市場規模が拡大している背景には、企業のDX化が進んでいることがあげられます。今後もIT分野を中心に需要が増加していくこととなるでしょう。

※グラフは『調査会社IDCジャパン「ビジネスコンサルティング市場予測」』のデータをもとに作成
DX化はIT部門だけではなく、経営戦略、人材、財務など企業活動のあらゆる場面での変革が求められるため、あらゆる分野に対応できる「総合系コンサルティングファーム」の成長が著しく伸びています。
業務拡大に伴い人材採用も活発に行われており、新卒採用だけではなく、他業種からの中途採用も積極的に実施されています。
一方で、急速に採用数を増やしているため、人材教育や育成が追いついていないコンサルティング企業もあり、今後どのように教育体制を整えていくかがコンサルティング会社の成長性を分けることとなるでしょう。
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【就活生向け】コンサルティング業界に向いている人
ここではコンサルティング業界に向いている人の特徴についてお伝えしていきます。ESや自己PRを書く際の参考にしてみてください。

論理的思考力(調査・分析力)が備わっている
コンサルティング業務は、クライアント企業の課題解決をすることがメイン業務です。
実地調査を行った結果をもとに分析や仮説立てをし検証をしていく中で、道筋立てて根拠・理由のある結論を導き出さなければならない場面が多く出てきます。
この時に必要な能力として、論理的思考力が挙げられます。また、様々な戦略を練る前には必ず、クライアントの課題の洗い出しを行います。
その際には、データ調査や分析が必要不可欠です。そのため、調査力・分析力も持ち合わせていると活躍ができる可能性が高いでしょう。
勉強家・努力家である
日々社会情勢や市場動向、トレンドは変化していくため、クライアント企業の課題を最善の形で解決していくためには、自分自身の知識やノウハウをアップデートし続けていく必要があります。
新聞や本・ネット情報からはもちろんのこと、様々な業界の方や年下年上問わず多くの方と積極的にコミュニケーションを取り情報収集するなど、誰からでも学びを得ようとする貪欲さがあると良いでしょう。
知的好奇心がある・ポジティブ思考である
経営課題の解決や新しい事業戦略の立案には、決まった答えがあるわけではありません。
そのため、なぜうまくいっていないのか、課題はどこにあるのか、競合との違いは何か、など、常に「なぜ」「どうして」と知的好奇心を持って探求しようとする方のほうが向いているといえます。
また、必ずしもすぐに解決できる事案ばかりではなく、解決までに時間がかかる事もあります。そんな時でも諦めずポジティブに取り組めるメンタルも必要でしょう。
心身共にタフである
コンサルティング業務というと経営課題を解決する華やかな業務を想像する就活生も多いと思いますが、実際には泥臭い仕事も多いのが現実です。
企業の課題解決に向け、地道な調査・分析、仮説検証やディスカッション、クライアントとの折衝、時には現場に入り込んでコンサルティングを行うなど多くの業務を請け負います。
クライアントの要望に沿うために、時には夜遅くまで作業をしなければならないケースもあります。
また、クライアントからの期待に限られた期間内に応えなければならないという重圧やプレッシャーに呑まれてしまわないよう精神的にもタフである方のほうがコンサルティング業界には向いているでしょう。
コミュニケーション能力が高い(傾聴力・プレゼン力・人としての魅力)
コンサルティング業界の仕事は、クライアントとコンサルタントとの折衝によりプロジェクトが進行していきます。
ここで大切な点は、クライアントから人として付き合いたいと思ってもらえる魅力があるかどうかです。そのためコンサルタントは、威圧的であったり、一方的であってはならず、常に礼儀正しく紳士的であるべきといえます。
また、クライアントの課題を正確に把握するためにも、しっかり聞く傾聴力が必要です。時には、クライアントに対し、言いにくい決断を申告しなければならないケースも出てきます。
毅然とした態度で伝えるべき点を伝えられるプレゼン力も欠かせません。
プロジェクトを成功させるため社内でもチームを組んで業務を進めていくので、円滑なコミュニケーション力は内外問わず必要なスキルといえるでしょう。
【就活生向け】コンサルティング業界ランキング

ここでは国内のコンサルティング会社の売上・年収・従業員数のランキングをトップ5をご紹介します。企業選びの参考にしてみてください。
売上ランキングTOP5

※本ランキングは2022~2023年度の各社の有価証券報告書のデータをもとに作成しています。
※各社の有価証券報告書( 野村総合研究所 ・三菱総合研究所 ・ベイカレント・コンサルティング ・日本M&AセンターHD ・ドリームインキュベータ)
売上高のトップは野村総合研究所で6,921億6,500万円、2位が三菱総合研究所で1,166億2,000万円、3位がベイカレント・コンサルティングで760億9,000万円となっています。
企業の業績を見る場合には「売上高」だけではなく「経常利益」「利益率」も確認してみると良いでしょう。
■売上高:企業の財務力・ビジネスの規模を表している
※売上高の大きい企業のほうが行っているビジネスの規模が大きく、金融機関からの融資も受けやすい。
■経常利益・利益率:企業が行っているビジネスの成否を示している
※利益が出ていない、もしくは赤字の場合、何らかの問題がある可能性がある。
※成長企業の場合、収益を投資に回しているケースもあるので、経常利益・利益率と合わせて「成長率」も確認しておくと良い。
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この記事を書いた人

元中途求人広告アドバイザー
こばさん
不動産会社での営業経験を経て、中途求人広告アドバイザーに転身。これまでに中小・ベンチャー企業を中心に100社以上の中途採用をご支援してきました。現在は3人の子供たちの子育てとキャリアの両立に奮闘中です。
自身の経験を活かし、転職・就職活動に役立つ情報だけでなく、働く女性のキャリアライフを充実させるコンテンツやFP2級の資格も保有しているので働くうえで役立つマネー情報をお届けしていきます。
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