専門学校生は就職できない?その理由と対処法を解説!

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本記事では、専門学校生が就職できないと感じてしまう理由やそれを払拭するための対処法、専門学校生が就活を優位に進めるための方法などをご紹介していきます。

就職ができないと悩んでいる専門学校生はぜひ参考にしてみてください。

この記事のまとめ

  • 専門学校生が就職が難しいと感じる理由は「求人数が少ない」「スキルを習得しきれていない」「専門分野以外の仕事に就職できない」「大学生がライバルになる」から
  • 専門学校生が就活を優位に進めるためにやるべきことは「学んだ分野で就活する」「身に着けたスキルを把握する」の2つ 
  • 就活ができないと感じた場合「やりたいことの明確化」「選択肢の拡大」「卒業生の進路を確認」「就活エージェントを活用」などを行う
  • 就職できなかった場合の進路には「大学編入」「公務員」「フリーランス・起業」「非正規社員」「就活の継続」がある
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専門学校生が就職できないと感じる理由とは?

専門学校生が就職できないと感じる理由とは?

専門学校生は就職が難しいと感じているようですが、『厚生労働省「令和5年3月大学卒業者の就職状況(4月1日現在)」』によると、令和5年4月1日時点での専門学校生と大学生の就職希望者に対する就職率は以下の通りです。

・専門学校生・・・95.4%
・大学生・・・97.3%

大学生のほうが1.9%ほど就職率が高いですが、専門学校生の就職率も95%を越えていることから、専門学校生の就職が難しいとは一概にいえなさそうです。

では、なぜ就職が難しいと感じるのでしょうか。

専門分野以外の就職が難しい

専門学校は当たり前ですが、一つの分野に特化をし専門スキルを身に着ける学校です。そのため、専門分野のことしか学べません。

専門学校で学ぶ中で、「この分野は私には合わない」と感じた場合など専門学校で学んだ分野以外への就職を考えた際に、就職の難しさを感じることが多いでしょう。

スキルを習得しきれていない

専門学校の多くは2年制です。2年の間に専門スキルを身に着け就職することが一般的ですが、分野によってはこの間に就職に有利なスキルを身に着けることができず、就職が難航してしまうケースもあります。

求人件数が少ない

就職したい業界にもよりますが、「学歴」によるフィルターが存在するため、就職したいと考えている企業に応募すらできないというケースも少なくありません。

就職情報サイトに掲載されている情報を確認しても専門学校生が応募できる求人数は大学生に比べると少ないことが分かります。

2023年9月1日現在、就職情報サイト「リクナビ2024」に掲載している企業(就活生募集を続けている企業)を比較すると下記の通りです。

大学生(文系):14232社
大学生(理系):16108社
専門学校生:9153件

専門学校生がエントリーできる社数は大学生より4割も少ないことが分かります。そのため、専門学校生は就職が難しいと感じてしまうのでしょう。

大学生がライバルとなる

就職情報サイトを活用し就職活動を行う場合、面接でのライバルは専門学校生だけではなく大学生がライバルとなりますが就活にかける時間が圧倒的に異なります。

大学生の場合、就活が本格的に始まるまでの間にインターンに参加したり、自己分析・業界研究・OB・OG訪問を実施したりとかなりの時間をかけて就活の準備を行うことができます。

一方で専門学校生の場合、入学から就活が始まるまでの期間が短く、また授業カリキュラムも自由度がなく大学生と比較するとどうしても準備不足となりがちです。

集団面接などを通し、事前準備不足が露わになると大学生との差を痛感し、就職できないのではと感じるのでしょう。

専門学校から一般企業への就職を目指しても良い?

  • 専門学校から一般企業への就職を検討する就活生は多く、その理由は様々です。

    ▼一般企業を目指す理由
    ✓好きなことを仕事にできるのか不安になったから
    ✓専門分野だけでこの先も仕事を続けられるのか疑問に思ったから
    ✓専門職では年収が低かったから
    ✓やりたいことをビジネスとして考えられないと思ったから
    ✓一般企業に就職する友人との生活リズムが合わないことを知ったから など

    確かに専門学校から一般企業に就職することに対する難易度は高いかもしれませんが、「専門学校に通ったのだから必ず専門分野に就職しなければならない」という固定概念で考えるのではなく、自分自身が働きたいと思える環境を探す就活生も多数いるという事実を知ったうえで、後悔のない選択をすることをおすすめします。

専門学校生が就職を優位に進める方法とは?

専門学校生が就職を優位に進める方法とは?

様々な理由で専門学校生は就職が難しいと感じてしまうことが分かりました。しかし、専門学校生だからこそ就職を優位に進めることができるケースも多数あります。

ここでは専門学校生が就職を優位に進める方法についてお伝えしていきます。

専門学校で学んだ分野で就活をする

専門学校生は「専門的なスキル」を学んでいるため、企業からすると「即戦力」として活躍できる可能性が高い人材を採用できるチャンスと考えているケースも多いです。

『東京都専修学校各種学校協会「令和2年2月 専門課程卒業者の就職状況調査」』によると就職者のうち、学んだ専門分野に関連した職種に就職した割合は93.4%となっており、専門学校で学んだスキルは就活にも優位に働いていることが分かります。

「専門学校」というブランドをうまく利用し、専門学校で学んだ分野と同じ分野にエントリーすることで就職を優位に進めることが期待できます。

企業選びに迷っている場合には、専門領域に特化をした就活サイトを活用してみてください。保育領域への就職を考えている方の場合には、「ヒトシア保育」など就活生向けの就職サイトなどをチェックしてみると良いでしょう。

専門学校で身に着けたスキルを把握する

専門学校で学んだ分野以外の企業へ就職をしたいと考えている場合には、専門学校で学んだこと・学んだスキルを棚卸しすることが大切です。

就職したいと考えている分野が専門学校で学んでいる分野と異なっていたとしても、専門学校で学んだことをその企業に活かせることもあります。

仕事の本質は基本的には一緒なので、分野が違うから転用できないという訳ではありません。まずはしっかり棚卸しをしたうえで、選考を受けたい企業で自分が活かせる・役立てる強みを理解したうえで選考に臨むことにより、就活をスムーズに進めることが可能となるでしょう。

専門学校生が就職ができないと感じた時の6つの対処法

専門学校生が就職ができないと感じた時の6つの対処法

就活を進めていく中で、思うように選考が進まず就職ができないと感じてしまった際にどのような対策を取るべきなのしょうか。

ここでは、6つの対処法をお伝えしていきます。

やりたいことを明確にする

まずは「就活の軸」を明確にしましょう。自分がやりたい仕事はどういう仕事なのか、就職をする目的は何か、仕事に求めることは何か、5年後どのような社会人になっていたいのか、それを実現するためにやるべきことは何か、福利厚生や働く環境に求めるものは何か、などを一つひとつ考えていき、自分が就活するうえで譲れないポイントを明確にしてみましょう。

やりたいことが明確になると、それを実現するための行動を起こしやすくなります。

目的がなく何となく就活をしている人ほど就活がうまく進まない傾向にありますので、自分自身のやりたいことを明確にし、就活への目的意識を定め「就活の軸」を持つようにしてみてください。

企業選びの選択肢を広げる

就活の失敗でありがちなのが、「業界や企業を絞りすぎている」ということです。

業界を絞りすぎている例でいくと「私は人と接することが好きだから販売員が良い」という就活生がいるとします。「人と接することが好き⁼販売員」と考えるのは早合点です。

販売員以外にも営業職やコンサルティング職、受付スタッフ、広報、事務スタッフ・・・など人と接する業務は無数にあります。むしろ、社会に出て働く中で人と接しない仕事のほうが少ないでしょう。 前述の通りにやりたい仕事が明確にできていれば、それを実現できる土台はどの業界かを先入観を捨てて調べてみると業界の選択肢が広がります。

業界により求める人物像の特性も変わるため、複数の業界を受けることにより選考が進む可能性も充分に考えられるでしょう。

その他にも企業や業界のイメージにとらわれ過ぎていて、調べる前から排除しているケースもあります。特に勿体ないことは、知名度がないからという理由で、中小企業へのエントリーを避けることです。中小企業は大手企業とは異なるメリットが多くあり、大手企業に比べると選考倍率も低い傾向にあるため、企業選びの選択肢を広げることは就活をスムーズに進めるために重要なポイントとなります。

卒業生の進路を確認する

一般企業への就職を検討している就活生の場合、卒業生がどのような企業に就職をしているかを確認しておくと良いでしょう。

同じ専門学校の卒業生が就職している企業であれば、他の企業に比べて就職しやすい可能性もあります。

もちろん、就活の場合は個性やポテンシャルによって合否が分かれる可能性もありますので必ず内定が貰えるという保証があるわけでないですが、「学歴フィルター」の有無が判別できますし、合格の可能性を示唆できますので、卒業生の進路を確認しておくことは大切です。

インターンシップに参加する

専門学校の授業との両立が必要となりますが、余力があればインターンシップに参加することをおすすめします。選考を受けたい企業の仕事内容を実際に体験することができるため、自分に合った業務なのかを事前に経験することができます。

またインターンを通して、入社後に一緒に働くことになる先輩社員と接することで企業の社風や魅力を直に知ることができるため、本選考時に優位に働く可能性が高いでしょう。

資格を取得する

専門学校で学んだ内容が、志望企業で活かせないと感じた場合には、就活に優位となる資格を取得しておくと安心です。資格取得までに時間のかかる資格もありますが、中にはすぐに取得できるものもありますので、少しでも志望企業への選考通過の可能性を上げたい場合には、諦めずに勉強をしておきましょう。

仮に取得が間に合わなかった場合であっても、面接でも資格取得に向けて勉強をしていることを伝えることで、志望度の高さをアピールすることも可能です。

就活エージェントを活用する

「専門学校で学んだ分野以外の分野への就活を検討しているが、自分にあった企業が分からない」「どの業界を目指したら良いのか分からない」「周りに相談できる人がいなくて不安」という就活生は、就活エージェントに相談してみると良いでしょう。

就活エージェントとは、就活生一人ひとりの悩みや不安に耳を傾け、課題を解消するためのサポートをしてくれるサービスです。具体的には、就活生の強みや特性を見つけ、業界や企業の紹介もしてくれますので、就活がうまくいかずに困っている就活生は、このようなサービスを有効的に活用してみることをおすすめします。

就活エージェントと一口に言っても種類は様々です。たとえば保育業界への就職に関するお悩みを相談したい場合には「ヒトシア保育」などの「保育士専門の転職エージェント」を利用するといった選択すると良いでしょう。

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専門学校生が就職できなかった場合の進路

様々な努力をしたにもかかわらず、専門学校卒業までの間に就職ができなかった場合にはどのような進路があるのでしょうか。

ここでは、就職できなかった場合の進路についてお伝えしていきます。

大学に編入する

専門学校で学んだこと以外に興味を持ち、それを本格的に学びたいと考えている場合には、大学へ編入するという選択肢もあります。

ただし、大学進学費用がかかるため大学への編入を検討する際には、慎重に判断する必要があるでしょう。

公務員を目指す

一般就職ではなく公務員を目指すという進路も考えられます。

公務員試験の日程は予め決まっていますので、公務員を目指す際には、合格を目指し勉強をスタートさせましょう。 都道府県によっても倍率が異なりますので、事前に情報を把握したうえで公務員試験に臨むことをおすすめします。

※参考:公務員日程スケジュール https://90r.jp/schedule.html

フリーランス・起業する

専門学校で培ってきたスキルを活かし、就職をするのではなくフリーランスもしくは起業するという進路もあります。

もちろん専門学校で学んだ分野以外でも起業は可能ですが、どの分野で起業するにしても、事業計画書を策定するなどし、事業として成り立つのか、生計は立つのかなど先々を見通したうえで判断しましょう。

非正規社員として働く

就職先が見つからない場合には、派遣社員やアルバイト・フリーターといった雇用形態で働くこととなります。

近年賃上げの動きもありますが、それでも正社員と比べると待遇面では見劣りします。
非正規社員として働きつつ、資格取得をするなどし、正規社員として働くための下準備をしておくと良いでしょう。

就活を続ける

専門学校を卒業後も就活を続けることも一つの進路です。ただし、卒業後は「新卒」ではなく「既卒」扱いになるケースもあるため、注意が必要です。

昨今は、大学や専門学校を卒業後も就活を続けている人向けの就職支援サービス(転職エージェントなど)も多数存在しますのでそのようなサービスも利用すると良いでしょう。

おすすめの就活エージェント3選

「就活の悩みを誰かに相談したい」と考えている場合には、積極的に就活エージェントを活用してみても良いかもしれません。

ここでは、おすすめの就活エージェントを3つご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

就活ライター

元中途求人広告アドバイザー
こばさん

不動産会社での営業経験を経て、中途求人広告アドバイザーに転身。これまでに中小・ベンチャー企業を中心に100社以上の中途採用をご支援してきました。現在は3人の子供たちの子育てとキャリアの両立に奮闘中です。
自身の経験を活かし、転職・就職活動に役立つ情報だけでなく、働く女性のキャリアライフを充実させるコンテンツやFP2級の資格も保有しているので働くうえで役立つマネー情報をお届けしていきます。

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