不動産業界への転職に役立つ資格とは?難易度や取得方法について解説

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この記事のまとめ

  • 不動産業界の転職に資格は必須でないが、あると年収アップやキャリアアップに役立つ
  • 取ると良い資格は、宅地建物取引士、マンション管理士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士、FPがある
  • 目的や転職先の業務内容に併せて取るべき資格を決めると良い

本記事では、不動産業界へ転職を考えている方に向けて、転職入職後に有利になる資格をご紹介します。

それぞれの資格の難易度や取得方法や活かし方、未経験での不動産業界への転職におすすめのエージェントについても解説しているので、不動産業界に興味がある方には必見です!

※本記事の内容は、2025年4月9日時点の各資格試験運営元の情報をもとに作成しています。

不動産業界に転職するなら資格は必要?

不動産業界に転職する場合、資格は必須ではありません。

ただし、保有していることで年収がアップしたりキャリアアップしやすくなったりする資格もあることは事実です。

したがって、資格は必須ではありませんが、年収やキャリアアップの武器になります。

これから取るなら?目的別不動産業界でおすすめ資格

不動産業界でおすすめの資格

不動産業界への転職を考えていて、年収やキャリアのために何か資格を取得したい!と考えている方に向けて、目的別でおすすめの資格を紹介します。

短期間で転職に役立てたい

まず、短期間で資格を転職に役立てたいと考えている方には、「賃貸不動産経営管理士」、「管理業務主任者」や「FP2級」がおすすめです。

ほかの資格に比べて比較的短い学習時間で内容を習得でき、合格率も高めであるため取得しやすい資格であるといえます。

それぞれの資格について改めて詳しく知りたい方は、以下をタップすると解説パートへ移動できます。
 

各資格の詳細はこちら

賃貸不動産経営管理士
管理業務主任者
FP2級

中長期でキャリアを築きたい

不動産業界で、中長期的なキャリアを築いていきたいと考えている方には、「宅地建物取引士」や「マンション管理士」がおすすめです。

宅地建物取引士」は不動産取引における必須人材として重宝され、営業・仲介・管理など幅広い職種で活かせる資格です。

また、「マンション管理士」は管理組合や住民に対してコンサルティングを行う立場で、管理職や独立開業も視野に入る専門資格です。

どちらも難易度は高めですが、中長期での収入アップやキャリアの安定につながる投資価値の高い資格といえるでしょう。
 

各資格の詳細はこちら

宅地建物取引士
マンション管理士

未経験でも履歴書に書ける武器がほしい

業界や職種が未経験でも、何か履歴書に記載できるような資格がほしいと考えている方には、「FP3級」の取得や「宅地建物取引士」の学習中、という記載がおすすめです。

先ほど紹介したように、FP3級は合格率85%で勉強時間も80~150時間であることから、比較的取得しやすい資格であるといえます。

また、資格取得できていなくとも「勉強中」と記載することで、業界の知識や学習意欲をアピールすることができるので、武器がほしい方には記載することも選択肢の一つです。
 

各資格の詳細はこちら

FP3級
宅地建物取引士

不動産業界への転職に役立つ資格一覧

ここでは、不動産業界の転職に役立つ資格を一覧でご紹介します。

以下の表では、資格に関する情報をまとめていますので参考にしてみてください。

転職に役立つ資格一覧

難易度 概要 試験方式 合格点・合格率 勉強時間
宅地建物取引士 ☆☆☆ 不動産取引に関する重要事項の説明 マークシート形式の4肢択一 34~38点
15~18%
200~400時間
マンション管理士 ☆☆☆ 管理組合の運営や建物の管理、管理者や区分所有者の相談に対し、専門知識を持って助言や指導 全50問 36点前後
10%程度
500時間
管理業務主任者 ☆☆ マンション管理業者が管理組合等に対して管理委託契約に関する重要事項の説明や管理事務の報告 全50問 マークシート形式の4肢択一 35~36点
21~23%
300時間
賃貸不動産経営管理士 入居後の設備管理やお問い合わせ対応など賃貸住宅の管理 全50問 4肢択一方式 35点前後
30%前後
100~200時間
FP 日々の生活から今後の人生の計画まで様々な場面で、経済的観点から計画のアドバイス CBT試験 絶対評価で60%以上の正答で合格
3級:85%
2級:50%前後
(日本FP協会の場合)
3級:80~150時間
2級:150~300時間

宅地建物取引士

宅地建物取引士(通常:宅建士)とは、不動産取引に関する重要事項の説明を行うことができる国家資格です。

この業務は宅建士の独占業務(宅建士にしかできない業務)であり、不動産取引には、従業員5名に対し1名以上の宅建士の配置が義務付けられていることから、宅建士の需要は高いといえるでしょう。

試験は年に1回、例年ですと10月に実施されていて、直近の合格率は15~18%程度です。難易度としては、合格率の観点からこのあと紹介するほかの資格よりも難しいといえます。

試験問題は、全50問でマークシート形式の4肢択一です。1問1点の50点満点で計算され、採点方式が相対評価になっています。例年合格点は、34~38点となっているため、70~80%の正答率で合格点に届きます。

勉強時間は、個人差がありますが200~400時間程度必要といわれています。1日に2時間勉強時間を確保できる場合、3~6ヵ月程度かかる想定です。

マンション管理士

マンション管理士とは、管理組合の運営や建物の管理、管理者や区分所有者の相談に対し、専門知識を持って助言や指導ができる国家資格のことです。

試験日は年に1回、例年11月に実施されていて、合格率は平均すると10%程度です。したがって、宅建士よりも合格率が低く難易度はやや高めです。

試験問題は全50問で、次の4つの分野から出題されます。

・区分所有法など法令に関する科目
・管理組合の運営に関する科目
・建築基準法等・建築設備に関する科目
・マンション管理適正化法に関する科目

例年、合格点は36点前後となっているため、7割以上の得点が必要です。

勉強時間は、宅建士より長く500時間程度といわれているため、半年から1年くらいかけて勉強を進めていくと良いでしょう。

管理業務主任者

管理業務主任者とは、マンション管理業者が管理組合等に対して管理委託契約に関する重要事項の説明や管理事務の報告などの業務を担う国家資格です。

マンション管理士は管理組合側からの総合的な助言やサポートを行うのに対し、管理業務主任者は管理業者側の資格で管理組合に対して上記独占業務を行うことができる点が異なります。

試験は年1回で、例年12月に実施され、合格率は21~23%程度となっています。
試験問題は全50問で4肢択一のマークシート方式で、合格点は例年35~36点程度で7割以上の得点が必要です。

出題範囲はマンション管理士と似ていることから、ダブル受験や2つの資格を併せて持つダブルライセンスを目指す方が多いです。

勉強時間は300時間程度といわれていて、合格率の観点からもマンション管理士よりも取得しやすいといえそうです。

賃貸不動産経営管理士

賃貸不動産経営管理士とは、名前の通り賃貸住宅の管理を担う国家資格のことで、宅建士と同様法律で設置が義務付けられている「業務管理者」に該当します。

宅建士は入居前の重要事項の説明などがメイン業務であることに対し、賃貸不動産経営管理士は入居後の設備管理やお問い合わせ対応などを主に行う点が2つの資格の違いです。

試験は年に1回、例年11月に実施され、合格率は例年30%前後となっています。問題は全50問の4肢択一方式で、合格点は実施年によって異なりますが35点前後となっているため、7割以上得点しなければなりません。

勉強時間は100~200時間ほどといわれているため、3ヵ月程度の勉強が必要になります。

宅建士やマンション管理士、管理業務主任者よりも合格率が高く、学習に必要な時間も比較的短いです。

FP(ファイナンシャルプランナー)

FP(ファイナンシャルプランナー)とは、日々の生活から今後の人生の計画まで様々な場面で、経済的観点から計画のアドバイスができる資格のことです。

扱うテーマは幅広く、家計管理から資産運用、老後の生活設計などがあり、不動産業界では、不動産運用や相続、事業承継といった分野の設計に役立ちます。

ファイナンシャルプランナーの中でも国家資格と民間資格に大別され、国家資格はFP技能士と呼ばれています。FP技能士には3つの資格があり、それぞれレベルごとに3級、2級、1級といった形で分かれています。民間資格はAFPとCFPの2つです。

ここでは国家資格であるFP技能士について解説します。3級は個人のお金に関して、2級は加えて法人に関しての知識が問われます。よって、不動産業界での業務に役立てたいと考えている方は、2級以上を取得すると良いでしょう。

試験は、筆記試験と実技試験(計算などより実務に近い問題)の2種類あり、どちらも60%以上の得点で合格になります。これまで紹介した他の資格とは異なり、他の受験者の成績は関係なく60%以上正解すれば合格できる仕組みです。

日本FP協会が実施している試験では、筆記と実技を併せて3級が85%2級が50%前後の合格率となっています。

試験は通年実施されていて、3級は2024年4月から、2級は2025年4月からCBT(パソコン試験)に移行しているので注意が必要です。

勉強時間は、3級が80~150時間、2級が150~300時間程度といわれていて、合格率から見てもファイナンシャルプランナーはこの章で紹介している資格の中で一番取得しやすいといえるのではないでしょうか。

不動産業界への転職におすすめのエージェント4選

ちなみに、未経験で不動産業界へ転職する際におすすめのエージェント4つご紹介します。

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「doda」はパーソルグループが運営するエージェント型転職サイトです。オリコンの顧客満足度調査にて、2022~2024年の間「顧客満足度No.1※オリコン顧客満足度®調査 転職エージェント 20代 第1位を誇ります。

転職サイトとエージェントの2つの機能を併せ持っている点が特徴で、求人数も20万件以上と多く、業種・職種問わず様々な求人を紹介してくれるため、キャリアの選択肢を広げることもできます。転職を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。

また全国各地の求人も豊富なため、UIターン転職を検討している方にもおすすめな転職サイトといえるでしょう。

doda

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主な特徴 ・顧客満足度No.1※オリコン顧客満足度®調査 転職エージェント 20代 第1位
・求人数20万件以上
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・キャリアアドバイザーと企業担当複数名がサポートしてくれる
・機械・電気・メーカー業、IT業、サービス業などに強みあり
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LINE・チャット
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dodaはキャリアアドバイザーと企業側の担当者の分業制が進んでおり、企業ごとに窓口が異なります。
そのため、その企業の詳しい仕事内容や雰囲気、対策情報などより詳しい情報を得られるでしょう。

公式LINEで担当者とのやり取りもできますし、スケジュール管理は専用のアプリでスムーズに完結できるため、在籍中の方でも煩わしさを感じることなく転職活動を進めることができるためおすすめです。

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サービスを利用する際のポイント

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  • キャリアアドバイザーだけでなく、複数の企業担当がサポートをしてくれる

資格de就職for不動産

資格de就職for不動産

対応エリア 全国
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主な特徴 不動産業界特化型転職エージェント、資格を軸に転職をサポート、面談満足度90%以上、転職後に働きながら資格を取得できる求人多数、転職活動は基本Web上で完結
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「資格de就職for不動産」は不動産業界特化型転職エージェントで、資格を軸に不動産業界への転職をサポートしてくれるサービスになります。

日本の資格検定や試験の委託運営を行っている企業によるサービスのため、資格に詳しい担当者がサポートしてくれます。

業界経験者や明確なキャリアプランがある方は、すでに保有している資格や経験をもとに求人紹介を受けられます。たとえば宅地建物取引士の資格を持っている方であれば新築注文住宅営業、不動産開発担当職、完全反響営業などの求人を紹介してもらえます。

一方、業界未経験の方は不動産業界で必要な資格の取得をサポートしてくれる企業などを紹介してもらえます。職種としては不動産内勤事務や企画営業職、不動産コンサルティングなどが該当し、転職後に働きながら資格を取得できる求人も多数取り扱っています。

この転職エージェントでは大手不動産企業やベンチャー企業のほか、地域密着型企業、賃貸仲介会社、デベロッパーなど幅広い選択肢から求人を吟味できる点が魅力です。

利用は基本的にWebで完結するようになっており、面談はリモートで、やり取りもメールを中心に進んでいきます。

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マイナビエージェント

「マイナビエージェント」は全年齢を対象とした総合型エージェントで取り扱い業界も幅広く、非公開求人も含め製造業の求人が豊富です。キャリアアドバイザーの丁寧さにも定評があり、LINEやメールで気軽に相談することができます。

マイナビエージェント

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リアルエステートWORKS

 
 

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不動産業界の転職に役立つ資格についてまとめてきました。

資格によって、担当できる業務範囲や必要な勉強時間が異なるので、転職先の職種や業務内容に併せて取得する資格を選ぶようにしましょう。

不動産業界への転職に不安や悩みを感じている方は、転職エージェントに相談してみることも選択肢の一つです。

転職のプロが企業選びから選考対策までトータルサポートしてくれます。

無料で利用できる場合がほとんどですので、気になることがある方は気軽にお問い合わせしてみると良いでしょう。

この記事を書いた人

転職ライター

キャリアトラス編集部

キャリアトラス編集部には、元キャリアアドバイザーが多数在籍しており、転職にまつわる情報をわかりやすくお届けすることをモットーにしています。20年以上転職支援を行っている運営会社の実績をもとに、一人ひとりの異なる現状に合わせ、多彩なキャリアプランを描く手助けとなるよう、あなたの「知りたい」情報を提供していきます。 本記事が少しでもあなたのキャリアのお役に立てば幸いです。

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