無期雇用派遣はデメリットしかない?実態と働くべきかの判断基準

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この記事でわかること

  • 無期雇用派遣とは、派遣会社と期間の定めのない雇用契約を結んだうえで、派遣先の企業で就業する働き方
  • 無期雇用派遣と一般的な派遣の最大の違いは、派遣先での就業が終了しても派遣会社との雇用関係が継続すること
  • 無期雇用派遣にはデメリットと同じくらいメリットもあり、目指す働き方や労働環境次第で向いているかが大きく変わる
  • 無期雇用派遣は仕事内容や勤務地の自由度が下がるほか、昇給しにくいケースがあるなどのデメリットがある
  • 無期雇用派遣は収入が安定して社会的信用が高まる、同じ派遣先の部署で3年以上働ける(一般的な派遣では3年まで)などのメリットがある

「いつ派遣切りに遭うか不安、でも正社員は融通が効きにくそう」
「派遣会社に無期雇用派遣を勧められたけど、メリットばかりで逆に不安」

無期雇用派遣とは、派遣会社と期間の定めのない(無期)雇用契約を結んだうえで、派遣先の企業で就業する働き方を指し、一般的な登録型派遣(有期雇用)との最大の違いとしては、派遣先での就業が終了しても派遣会社との雇用関係が継続する点が挙げられます。

待機期間中も給与が発生する、3年を超えて長期的に働けるなどのメリットがたくさんありますが、慎重派の方が気になるのは「その一方でどんなデメリットがあるか」でしょう。

本記事ではこの無期雇用派遣という制度のデメリットなどを詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

【就業形態別】メリット・デメリット比較表

比較項目 正社員 無期雇用(非正規) 有期雇用(契約・派遣等)
雇用の安定性(契約打ち切りの無さ)
給与・賞与・昇給の充実度
福利厚生・退職金の充実度
キャリアアップ・昇格のしやすさ
働き方の自由度(働く期間・時間の選択)
責任の軽さ・プレッシャーの少なさ
転勤や部署異動の無さ

※法律上は正社員も無期雇用に含まれるが、ここでは一般的なビジネスシーンで区別される「非正規雇用のまま雇用期間の定めのない働き方(無期転換社員・無期雇用派遣など)」として比較

【仕組み】無期雇用派遣とは

無期雇用派遣は労働者、派遣会社(派遣元)、就業先(派遣先)の3者間の関係で成り立っています。この制度では派遣先企業ではなく、派遣会社との間に「期間の定めのない(定年までの)雇用契約」を結びます。

派遣会社が雇用主となり、毎月の給与支払いや社会保険の加入、有給休暇の付与、各種福利厚生の提供を行います。実際に働く際には、派遣先企業のオフィスへ出社し、就業先の担当者から直接仕事の指示を受けて働きます。

労働者派遣法には「同じ派遣先の同じ部署で働けるのは最長3年まで」という制限(3年ルール)がありますが、無期雇用派遣はこのルールの対象外のため、就業先企業が希望し、派遣会社との契約が続く限り、同じ職場で3年以上働き続けることが可能です。

無期雇用派遣はデメリットしかない?

中には「無期雇用派遣はデメリットしかない」というフレーズを見かけて不安になっている方も少なくないのではないでしょうか。

実際のところ、有期雇用派遣に比べて仕事内容や勤務地の自由度が下がる割に正社員には待遇面で劣る、昇給しにくいなどのデメリットがあります。

しかし、有期雇用派遣よりも収入(雇用)が安定し、社会的信用が高まるほか、正社員よりは責任が軽く精神的な負担になりにくいなど、メリットもたくさんあります。

ここではメリットとデメリットをそれぞれ見てみましょう。まずは、気になるデメリットからです。

無期雇用派遣のデメリット

仕事内容や勤務地の自由度が下がる

登録型派遣の最大の魅力は「自分の希望条件(勤務地、時間、仕事内容)に合った求人を選べる」ことですが、無期雇用派遣ではその自由度が大きく制限されます。

「派遣会社の社員」ということで、基本的には派遣会社の指示に従い、指定された派遣先へ出向かねばなりません。「家から遠い」「希望の職種と少し違う」といった理由で断り続けることは難しいのです。

ただし、無制限に遠方を指定されるわけではなく、派遣会社の規定(例:自宅から片道90分以内、転居を伴う配属はなし など)の範囲内で決まることが一般的です。

【CHECK!】人間関係が良くない職場へ配属されるリスクもゼロではない

自ら配属先を選べるわけではないため、場合によっては人間関係が良くない職場に配属されてしまう可能性があります。有期雇用派遣と違い、単に「同僚と性格が合わない」など、自分の意思だけで職場を変えることも難しいです。

ただし、過度な長時間労働やパワハラなど明らかに問題が見られる場合は、派遣会社の担当者に相談することで別の派遣先への異動などの対処をしてもらえるケースが大半となっています。

正社員との間に「待遇・裁量の壁」がある

派遣先企業で長期間働いて重要なポジションを任されるようになっても、あくまで「外部人材(派遣社員)」という立場である点もデメリットの一つです。

そのため、派遣先企業の正社員と全く同じ業務をこなしていても、給与水準や賞与の額は派遣会社(自社)の規定に依存し、正社員ほどの待遇を得られないケースがほとんどです。

派遣先で管理職に昇格することも原則ないため、順調なキャリアアップを目指す方は物足りなさを感じるでしょう。

昇給しにくいケースがある(評価基準が曖昧)

給与を上げるには派遣会社からの評価を高める必要がありますが、実際に働いているのは派遣先の企業です。

「派遣先企業からの評価(現場での働きぶり)」と「派遣会社が求める基準」が必ずしも一致せず、正当に評価され、大幅な昇給に繋がる仕組みが整備されていないケースも存在します。

職場環境がリセットされるリスクがゼロではない

無期雇用のため派遣会社からの解雇(雇い止め)はありませんが、「派遣先企業からの契約終了」は起こり得ます。

派遣先の業績悪化や業務縮小などの理由で契約が終了した場合、全く別の会社(新しい派遣先)へ異動することになるため、人間関係や業務の進め方を一から覚え直す必要があります。

採用のハードルが高い(選考がある)

登録すればほぼ確実に就業できる登録型派遣とは異なり、派遣会社による採用面接や適性検査、書類選考(履歴書・職務経歴書を提出)を通過する必要があります。

正社員の就職活動に近い準備と対策が求められるため、それなりの労力がかかります。

無期雇用派遣のメリット

一方、無期雇用派遣にはメリットもたくさんあります。無期雇用派遣は登録型派遣(一般的な派遣)と正社員の中間にある、いわば折衷案ともとれる働き方であり、登録型派遣のデメリットが緩和されている点が多いです。

収入が安定し、社会的信用が高まる

無期雇用派遣の最大のメリットは、給与が月給制になることが多く、収入が安定する点にあります。待機期間も給与が出る点は非常に魅力的です。

派遣先での業務が終了し次の派遣先が決まるまでの待機期間中も、派遣会社との雇用は続いているため休業手当などの給与が支払われます。

登録型派遣のように「仕事がない期間は無収入になる」という不安がありません(待機期間中は、自宅待機や派遣会社内での研修(eラーニングなど)といった指示があります)。

また、賞与(ボーナス)の支給や定期的な昇給制度が設けられているケースが多く、交通費も全額支給されるのが一般的です。

社会的信用の面でも利点があり、 「期間の定めのない雇用(=定年まで雇用される前提)」となることから、クレジットカードの作成や住宅ローンの審査などに通りやすくなります。

「派遣の3年ルール」が適用されず長期的に働ける

労働者派遣法により、登録型派遣の場合は「同じ派遣先の同じ部署で働けるのは最長3年まで」と定められていますが、無期雇用派遣はこのルールの対象外となります。

職場の雰囲気や業務内容が合っていれば、3年を超えて同じ派遣先で安定して長く働き続けられるのです。

キャリア支援・スキルアップ研修を受けやすい

派遣会社の社員として扱われるため、派遣会社が用意するキャリアアップ研修や資格取得支援制度などを積極的に活用できます。

中には、未経験からITエンジニアや事務のスペシャリストを育成する独自のカリキュラムを持つ派遣会社も存在するため、目指す職種が明確にある場合はその領域に強い派遣会社を選ぶのが得策です。

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正社員よりも責任・負担が軽いケースが多い

正社員と比較すると業務範囲があらかじめ決められていることが多く、サービス残業や過度な休日出勤、広範囲な転勤(全国転勤など)を命じられるリスクが低いです。

雇用の安定を得ながらも、ワークライフバランスを保ちやすいバランス型の働き方といえるでしょう。

無期雇用派遣と有期雇用派遣(登録型派遣)の違い

ところで、無期雇用派遣と有期雇用派遣(登録型派遣=一般的な派遣)を比較するとどのような違いがあるのでしょうか。

【比較】無期雇用派遣と一般的な派遣の違い

比較項目 無期雇用派遣 有期雇用派遣(登録型派遣)
雇用契約の期間 期間の定めなし(定年まで) 期間の定めあり(3ヶ月~半年など)
雇用関係の成立 派遣会社に採用された時点 就業先が決まり、働き始めた時点
仕事と仕事の合間(待機期間) 雇用は継続する 雇用は一旦終了する
待機期間中の給与 あり(休業手当など) なし(無給)
給与形態 月給制(+賞与)が多い 時給制が多い
派遣の3年ルール(同じ職場の期限) 対象外(3年を超えて働ける) 対象(最長3年で別の部署・企業へ)
仕事・勤務地の選択 派遣会社の指示(配属)に従う 自分の希望条件で自由に選べる
採用ハードル 面接や書類選考がある 派遣会社に登録すればOK

無期雇用派遣と有期雇用派遣の決定的な違いは下記の3点になります。

〇収入の安定性
〇同じ職場での長期間就業の可否
〇働く場所や時間の自由度


有期雇用派遣は、派遣先での仕事が終わる=派遣会社との雇用契約が終了となるため、次の派遣先が決まるまでの間無職・無給となります。

その点、無期雇用派遣は派遣会社との雇用が続くため自宅待機・社内研修中も給与が発生します。

有期雇用派遣は最長3年で別の部署・企業へ移らねばなりませんが、無期雇用派遣は例外で、派遣先企業が同意のうえ派遣会社との契約が続く限り、同じ職場で何年でも働き続けることが可能です。

ただし、無期雇用派遣は働く場所や時間の自由度が有期雇用よりも制限されます。基本的には派遣会社から指示された配属先で働くことになります。

無期雇用派遣と正社員の違い

では、無期雇用派遣と正社員にはどういった違いがあるのでしょうか。こちらも見ていきましょう。

無期雇用派遣と正社員の違い

比較項目 無期雇用派遣 正社員(直接雇用)
雇用主(給与の支払元) 派遣会社 就業している企業
勤務先(働く場所) 派遣先企業(他社) 雇用されている企業(自社)
業務の指示を出す人 派遣先企業の担当者 自社の上司
業務範囲と責任 限定的(契約で決まっている範囲) 幅広い(業績責任なども伴う)
給与・賞与の上がり幅 緩やか(派遣会社の規定による) 成果や昇格次第で大きく上がる
役職・キャリアアップ 派遣先での昇格(管理職等)は原則なし 主任、課長、部長等への昇進あり
転勤・異動の範囲 派遣先が変わる(派遣会社の規定内) 自社の全国の支店や他部署(広範囲)

無期雇用派遣は正社員よりも業務や責任の範囲が狭く、精神的な負担が少なく済む傾向がありますが、その代わりキャリアパスに限界があり、給与の上がり幅が正社員に劣ります。

これらを鑑みると、「重い責任を負ってでも将来的な大幅な給与アップや管理職への昇進を目指したい」方は正社員「雇用の安定(月給制・待機期間の保障)は欲しいけれど、正社員ほどの重い責任や広範囲の転勤は避けたい」「プライベートの時間を大切にしつつ、スキルを活かして長く働きたい」方は無期雇用派遣が向いているといえるでしょう。

無期雇用派遣はやめとけ、後悔すると言われる本当の理由

無期雇用派遣が「やめとけ」「おかしい」といわれる最大の理由は、「正社員の不自由さ」と「派遣社員の待遇の低さ」という、両方のデメリットを背負わされる可能性があるためです。

具体的には下記の理由が挙げられます。

派遣と正社員の「悪いとこ取り」になりやすい

最大の矛盾は、労働者が「派遣会社の指示(配属先・通勤先)には正社員のように従わなければならない」のに、派遣先企業では「あくまで外部人員として扱われる」という点です。

働く場所や時間を選ぶ自由という派遣ならではの利点が制限されているにもかかわらず、派遣先で昇進することや派遣先の正社員と同じ水準の賞与をもらうことが難しい点が、「無期雇用派遣はやめとけ」といわれる最大の所以です。

昇給に限界がある

無期雇用派遣は月給制でボーナスが出るケースもありますが、その基準はあくまで「派遣会社の規定」によります。

20代のうちは一般企業の初任給と大差なくても、30代、40代と年齢を重ねるにつれ、派遣先企業の正社員との給与格差は非常に大きくなっていきます

派遣先でどれだけ優秀な成果を出し、正社員以上の実務をこなしても、派遣料金(企業間取引の単価)に上限があることから、給与として還元される額には明確な限界が来てしまうのです。

40代以降の「配属先の条件悪化」「退職勧奨リスク」がある

派遣先企業は「同じ派遣料金を支払うなら若手を採用したい」と考える傾向があり、40代や50代で派遣先から契約を打ち切られた場合、派遣会社は次の配属先を見つけるのに苦労します。

無期雇用である以上、派遣会社は仕事がなくても労働者に給与(休業手当)を払い続けなければならないため、「通勤に片道2時間かかる職場」や「全く希望しない職種」を提示せざるを得なくなるのです。

これを労働者が断り続けると、事実上の退職に追い込まれる(自己都合退職を促される)リスクがあり、実質的には「定年まで安泰」とは言い切れません。

「待機期間」のプレッシャーがある

無期雇用派遣は仕事がない待機期間中も給与が生じますが、派遣会社にとってその労働者は「利益を生まない赤字要因」となります。

そのため、待機中は派遣会社の支店に出社して自習をさせられたり、営業担当から「とにかく早く次の就業先を決めてほしい」という無言のプレッシャーを受けたりと、精神的なストレスを抱えるケースがあるのです。

「働かなくても給与が出るなら」という理由で無期雇用派遣制度を利用するのはリスキーといえます。

こういった理由から無期雇用派遣で働くことに否定的な層も一部存在しますが、あくまで自分自身がどういった働き方を求めるか、働くことにどういった価値を求めるかによって向き不向きは異なります。

今一度、自分にとって一番譲れないポイントは何か考えてみると良いでしょう。

無期雇用派遣に向いてる人の特徴

無期雇用派遣で働くべきか迷っている方は、ぜひ下記の「無期雇用派遣に向いてる人の特徴」を参考にしてみてください。

安定収入・雇用を最優先したい

派遣先との契約が終了しても派遣会社との雇用関係は継続するため、無給になるリスクがありません。月給制を採用している会社が多く、給与の変動を抑えて安定した生活を送りたい人に向いています。

未経験から新しいキャリア・職種に挑戦したい

ポテンシャル採用が多く、研修制度(パソコン研修やマナー講習など)が充実しています。未経験から事務職やIT業界などのオフィスワークへキャリアチェンジを目指す人におすすめの働き方です。

就職活動の負担や面接のストレスを減らしたい

一度派遣会社の選考に合格すれば、派遣先が変わるたびに一から履歴書を出して面接を受ける必要がないため、自力での仕事探しや交渉に不安がある人には大きな利点といえます。

幅広い企業や業界で経験を積み、柔軟に適応できる

数ヵ月〜数年単位で派遣先が変わる可能性があります。新しい環境やルールに素早く慣れることができ、さまざまな職場文化を経験して成長したいタイプに向いているといえるでしょう。

残業を抑え、ワークライフバランスを重視したい

派遣会社と派遣先企業の間で契約が結ばれていることから、サービス残業や過度な休日出勤が発生しにくい構造となっています。プライベートの時間もしっかり確保したい人に向いているでしょう。

編集者アイコン

一方で、一つの会社で順調に昇進していきたい方や、自発的に業務範囲を広げて大きな成果を上げたい方は、一般的な正社員(直接雇用)を目指す方が満足度が高いかもしれません。

【判断基準】無期雇用派遣で働くべきか迷ったら?

無期雇用派遣という働き方を選ぶか迷った際には、下記の5つの判断基準でご自身の希望や優先順位を整理してみるのがおすすめです。

求める「安定」の種類はどっち?

〇「毎月の給与額の安定」「無収入期間のリスク回避」を求めている
→無期雇用派遣

〇「同じ職場、同じ人間関係での長期的な雇用」「将来的な大幅な年収アップ(昇進・賞与)」を求めている
→直接雇用(正社員)

職場環境の変化に対する適応力はある?

〇新しい人間関係や業務ルールに素早く慣れることが得意、あるいは数年ごとに環境が変わる方が気分転換になる。
→無期雇用派遣

〇異動や転勤を避け、同じメンバーとじっくり関係を築きながら長く働きたい。
→直接雇用(正社員)

キャリア形成の「軸」をどこに置きたい?

〇未経験から特定の職種(事務、IT、施工管理など)のスキル・実務経験を短期間で身につけたい。
→無期雇用派遣

〇組織の核心に関わる業務(経営企画、マネジメント、自社サービスの企画など)を担当してキャリアアップしたい。
→直接雇用(正社員)

勤務地や部署の指定にこだわりはあるか?

〇概ね通勤圏内であれば、派遣先の企業や具体的な業界には強くこだわらない。柔軟に対応可能である。
→無期雇用派遣

〇「この会社のこの事業で働きたい」「働く場所を完全に特定したい」という強い希望がある。
→直接雇用(正社員)

サービス残業や業務範囲の明確さをどの程度重視するか?

〇契約範囲外の雑務やサービス残業を避け、任された業務に集中してワークライフバランスを保ちたい。
→無期雇用派遣

〇自分の役割を超えて幅広く仕事を引き受け、責任のあるポジションを目指したい。
→直接雇用(正社員)

編集者アイコン

「未経験職種への挑戦」や「生活の安定」を最短で叶えたい場合は、無期雇用派遣が向いています。

一方「年収の高さ」や「単一企業での昇進」を最優先したい場合は、最初から直接雇用の正社員を目指すか、紹介予定派遣などを活用する方がミスマッチを防げるでしょう。

無期雇用派遣で働く方法

無期雇用派遣として働くためには、派遣会社(派遣元)の無期雇用派遣枠に応募し、選考・採用を経ることが求められます。具体的な手順と一般的な選考プロセスは下記の通りです。

1.希望する派遣会社の求人を検索

派遣会社のWEBサイトで、「無期雇用派遣」や「常用型派遣」の求人を検索します。

オフィスワーク未経験向けの研修プログラムが用意されているところや、IT・技術職に力を入れているところなど、派遣会社ごとに強みが異なるため、ご自身が目指す職種や業界に強い派遣会社を選ぶと良いでしょう。

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2.選考に応募

WEBフォームからエントリーします。ここではこれまでの経歴や適性、志望動機を入力していきます。

3.選考(適性検査・面接)

派遣会社自体の「正社員・無期雇用社員」を採用する枠ということで、一般的な有期型派遣(登録・面談のみ)とは異なり、書類選考・適性検査(SPIやタイピングテストなど)・面接(1〜2回)が実施されます。

4.採用決定・研修

選考を通過すると、派遣会社と無期雇用の労働契約を締結します。配属先(派遣先)が決まる前後に、ビジネスマナーやPC操作などの入社前研修を受ける場合が多いです。

5.派遣先での就業開始

派遣会社に指定された派遣先へ出社し、実際の業務を開始します。

編集者アイコン

この際に指定される職場は、派遣会社と結ぶ雇用契約書上の「就業場所の指定(例:都内近郊、自宅から〇分圏内)」に基づき、自身のスキルや適性、希望条件を加味したうえで決定されます。

【CHECK!】応募時に評価されやすいポイント

無期雇用派遣の選考では、職場環境や人間関係が変わっても、円滑に馴染める柔軟性が求められ、コミュニケーション力と適応力が重視されます。

未経験者向け求人が多いですが、指示待ちの姿勢にならず、自ら率先して業務や情報をキャッチアップしようとする姿勢も見られています。

また、派遣会社側も研修費などのコストをかけて長期雇用することを前提としているため、長く働きたい意思が感じられるかもチェックされます。

無期雇用派遣の面接の難易度

無期雇用派遣の面接の難易度は、一般的な有期雇用派遣(登録型派遣)より高いことはもちろんですが、意外なことに、通常の正社員採用と同等かそれ以上に厳しいケースも存在します。

「派遣」という言葉のイメージから難易度が低い印象を受けるかもしれませんが、企業側が毎月固定給を支払い長期雇用する契約となるため、選考(書類・SPI等の適性検査・面接)でしっかりと見極めが行われる分、ハードルが高くなっているのです。

中には無期雇用派遣サービスの合格率が5~10%程度と言われている派遣会社も存在します。

「目指す職種の基礎スキルを身につけておく(あるいは身についているスキルから職種を選ぶ)」「応募先の派遣会社が求める人物像を公式サイトから分析して対策する」などのポイントを踏まえることが大切です。

有期雇用派遣5年以上で無期雇用派遣へ切り替えられる

すでに有期雇用派遣(登録型派遣)として働いている場合、同じ派遣会社との有期契約が通算5年を超えて更新された際に、労働者側から「無期雇用への転換申し込み(無期転換ルール)」を行うことで、無期雇用に切り替えることも可能です。

無期雇用派遣に関してよくあるQ&A

最後に無期雇用派遣に関してよくあるQ&Aをまとめましたのでぜひ参考にしてください。

  • Q

    無期雇用派遣はどんな働き方?

    A

    無期雇用派遣は常用型派遣とも呼ばれ、派遣会社の正社員(または無期雇用社員)として雇用されながら、あらゆる派遣先企業で働く働き方になります。

    雇用契約に期間の定め(契約期限)がない点で、一般的な派遣(登録型派遣)と異なり、派遣先が決まっていない間も派遣会社との雇用契約が続くため、無給になる心配がありません。

  • Q

    無期雇用派遣の派遣先は?

    A

    無期雇用派遣の派遣先(就業先)は、大手・上場企業や人材基盤が安定している中堅〜優良企業が中心となっています。

    派遣元(派遣会社)は自社で雇っている無期雇用社員を長期間・安定して受け入れてもらう必要があることから、経営状況やコンプライアンスがしっかりした信頼できる企業を厳選し、契約を結ぶ傾向があるのです。

  • Q

    無期雇用派遣は「派遣先の正社員」になれる?

    A

    無期雇用派遣は「派遣会社の正社員(または無期雇用社員)」として雇用されていますが、中には「派遣先の正社員になりたい」と望む方も多いです。

    無期雇用派遣から「派遣先の正社員(直接雇用)」になることは可能ではあるものの、その難易度は高めです。

    というのも、無期雇用派遣は派遣元(派遣会社)と労働契約を結んでいるため、派遣先が引き抜く(直接雇用する)場合、派遣会社との引き抜きに関する紹介料や事前合意などの調整 が発生するケースがあるためです。

    また、大手企業などは「正社員採用」と「派遣活用」で採用基準を明確に分けているため、実績を出しても直接雇用に至らないケースが少なくないのです。

    ちなみに、紹介予定派遣制度を活用する場合はそのハードルが少し低くなります。

    これは最初から「最長6ヵ月後に派遣先企業の正社員(直接雇用)に切り替わること」を前提として働く仕組みとなっているため、派遣先と働く側のお互いの合意があれば直接雇用に移行します。

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紹介予定派遣とは?仕組みを簡単解説!メリットと注意点も


  • Q

    無期雇用派遣より紹介予定派遣のほうが良い?

    A

    無期雇用派遣と紹介予定派遣のどちらが向いているかは、転職において「派遣先の正社員(直接雇用)を目指したいか」「未経験から今すぐ安定収入・雇用を得たいか」によって異なります。

    「最大6ヵ月かかってでも、職場の労働環境や人間関係を確認してから入社を検討したい」「すでに事務職や専門業務についてのスキル・知識がある程度備わっている」という方には紹介予定派遣が向いています。

    一方「無給期間を作りたくない」「実務経験がない職種へ、研修を受けながら転職したい」「派遣先が変わるたびに一から面接や選考を受け直すのがストレス 」という方には無期雇用派遣が向いています。

  • Q

    無期雇用派遣の場合、短期間でたくさんの派遣先企業を転々とする可能性は高い?

    A

    全体的にその可能性は高くありませんが、職種や働き方によって異なります。

    たとえば一般的な事務系・オフィスワークの場合は、同じ派遣先で1〜3年以上長く働くケースが主流で、IT・エンジニア系の場合の一社への定着期間目安は半年~2年ほどとなっています。

    一方、製造・評価・コールセンター等の短期案件中心の場合は、3~6ヵ月で派遣先が変わるケースが多いです。

【まとめ】

本記事では、無期雇用派遣という働き方をご紹介しましたが、いかがでしたか?少しでも参考になれば幸いです。

無期雇用派遣制度を利用するか迷った際には「”雇用と収入の安定”と”未経験職への機会”を得られる代わりに、勤務地希望や昇進に制限のある働き方を受け入れられるか」を考えてみるとわかりやすいのではないでしょうか。

働き方で悩んだ場合には、派遣会社に相談するのも一つです。

この記事を書いた人

就・転職専門ライター
さりぃ

大学時代は法学を専攻、卒業後は人材紹介企業にて約5年間就・転職専門ライターとして累計1,000本以上の記事を執筆。並行して、第二新卒層をターゲットとした就・転職支援事業のサービスサイトの管理責任者としてWebマーケティングも担当しておりました。
いわゆる「フリーター」というポジションから正社員としての働き方に切り替え、サービスサイトの責任者を任せていただけるまでになった経験を活かし、 就・転職のノウハウだけでなく、「人生の選択肢の多様性」「自身の選択への向き合い方」について発信することで少しでもお役に立てれば幸いです。

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