優秀な就活生は把握している履歴書の基本的な書き方【例文&テンプレートつき】

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「履歴書の基本的な書き方がわからない・・・」
「的外れな書き方になっていないかな・・・」

このように履歴書の書き方に自信がない就活生へ向けて、本記事では履歴書の基本的な書き方を細かくご紹介いたします。例文とテンプレートもご用意しておりますので、ぜひ参考にしてください。

この記事のまとめ

  • 履歴書は手書きでもPCでもOK
  • 厚生省推奨のテンプレートの使用がベター
  • 履歴書作成にあたっては「履歴書(A4サイズ)」「封筒(白)」「証明写真」の3点を用意する
  • 履歴書作成にあたり、空欄、略称、修正テープ(ペン)はNG
  • 履歴書を郵送する場合と面接会場の受付で提出する場合には「添え状」が必要

就活における履歴書の書き方の見本(全体像)

就活の履歴書作成時のポイント・注意点

就活において、履歴書は基本的に書かれてある内容で判断されるため、手書きでもPCで作成してもどちらでも構いません。どちらの方法で書いたからといって評価に影響することはないため安心してください。

ただし、創業年数が長い企業や人との繋がりや思いやりを重んじる企業においては手書きを好むところもあるため、事前に下調べをしてから作成するのがベターです。

中には押印欄のある履歴書もありますが、その場合は押印を忘れないようにしましょう(シャヤチハタタイプはNG。実印や銀行印に使用していない認印を使用するのがベター)。印鑑欄がなければ押印の必要はありません。

なお、履歴書の学歴欄を埋める際には下記の入学・卒業年度早見表を利用すると便利です。

生まれた年 高等学校(高校) 短大・専門学校 大学
入学 卒業 入学 卒業 入学 卒業
平成21年
(2009年)
令和3年4月
(2022年)
令和10年3月
(2028年)
令和10年4月
(2028年)
令和12年3月
(2030年)
令和10年4月
(2028年)
令和14年3月
(2031年)
平成20年
(2008年)
令和3年4月
(2021年)
令和9年3月
(2027年)
令和9年4月
(2027年)
令和11年3月
(2029年)
令和9年4月
(2027年)
令和13年3月
(2031年)
平成19年
(2007年)
令和2年4月
(2020年)
令和8年3月
(2026年)
令和8年4月
(2026年)
令和10年3月
(2028年)
令和8年4月
(2026年)
令和12年3月
(2030年)
平成18年
(2006年)
平成31年4月
(2019年)
令和7年3月
(2025年)
令和7年4月
(2025年)
令和9年3月
(2027年)
令和7年4月
(2025年)
令和11年3月
(2029年)
平成17年
(2005年)
平成30年4月
(2018年)
令和6年3月
(2024年)
令和6年4月
(2024年)
令和8年3月
(2026年)
令和6年4月
(2024年)
令和10年3月
(2028年)
平成16年
(2004年)
令和2年4月
(2020年)
令和5年3月
(2023年)
令和5年4月
(2023年)
令和7年3月
(2025年)
令和5年4月
(2023年)
令和9年3月
(2027年)
平成15年
(2003年)
平成31年4月
(2019年)
令和4年3月
(2022年)
令和4年4月
(2022年)
令和6年3月
(2024年)
令和4年4月
(2022年)
令和8年3月
(2026年)
平成14年
(2002年)
平成30年4月
(2018年)
令和3年3月
(2021年)
令和3年4月
(2021年)
令和5年3月
(2023年)
令和3年4月
(2021年)
令和7年3月
(2025年)
平成13年
(2001年)
平成29年4月
(2017年)
令和2年3月
(2020年)
令和2年4月
(2020年)
令和4年3月
(2022年)
令和2年4月
(2020年)
令和6年3月
(2024年)
平成12年
(2000年)
平成28年4月
(2016年)
平成31年3月
(2019年)
平成31年4月
(2019年)
令和3年3月
(2021年)
平成31年4月
(2019年)
令和5年3月
(2023年)
平成11年
(1999年)
平成27年4月
(2015年)
平成30年3月
(2018年)
平成30年4月
(2018年)
令和2年3月
(2020年)
平成30年4月
(2018年)
令和4年3月
(2022年)
平成10年
(1998年)
平成26年4月
(2014年)
平成29年3月
(2017年)
平成29年4月
(2017年)
平成31年3月
(2019年)
平成29年4月
(2017年)
令和3年3月
(2021年)
 
各項目の詳しい書き方を知りたい場合にはこちらをクリックしてください。

【厚生労働省推奨】就活用履歴書のテンプレート

令和2年7月以降、厚生労働省は公正な採用選考を確保する観点から新たな履歴書の様式例を検討し、厚生労働省履歴書様式を作成しました。

それまで厚生労働省が推奨していたJIS規格の履歴書の様式例からは下記の2点が変更されています。

①「性別」の記載は任意。未記載も可能
②下記の4項目は設けない
・通勤時間
・扶養家族数(配偶者を除く)
・配偶者
・配偶者の扶養義務

就活の履歴書のサイズの選び方

履歴書のサイズはA4かB5(履歴書を半分に折った時のサイズ)の2種類しか存在しません。

A4サイズ

B5サイズ

A4サイズはB5サイズよりも大きくより自分をアピールする要素を盛り込みやすいということで、就活ではA4サイズの履歴書を使用するのが一般的とされています。一方、B5サイズの履歴書は転職やアルバイト用のものが多くなっています。

ただし、B5サイズのものを使ったからといって選考に不利になることはありませんので、利便性などの観点からB5サイズを使いたいという方はこちらでも構いません。

就活の履歴書作成時に準備するもの

就活の履歴書を書く際には、事前に下記を準備しておきましょう。

茶封筒でも問題はありませんが、封筒はできるだけ白いもので、履歴書のサイズに合ったものを選びましょう。

また、履歴書を採用担当者に直接手渡しする場合にはクリアファイルに入れるのがマナーですので、履歴書用紙と封筒が入るサイズのクリアファイルをそれぞれ用意しておくと良いでしょう。

そして履歴書に貼る証明写真の一般的なサイズは縦4cm×横3cmです。Web履歴書用に画像を用意する場合サイズの指定は特にありませんが、推奨サイズは560×420ピクセルといわれています。

ただ企業によって求められる画像サイズが異なるため、志望企業のサイズはどれくらいなのかを事前に確認するのがベターです。

証明写真の背景色は白が無難ですが、基本的には白、青、グレーの中から、スーツの色みを考慮して選ぶと良いでしょう。できればスピード写真機ではなく、写真館で表情の作り方や姿勢などのレクチャーを受けながら撮影するのがベターです。

【項目別】就活の履歴書の書き方

さて、ここからは就活の履歴書の書き方について、項目別により詳細な情報をご紹介したいと思います。

日付欄

履歴書の右上に記入する日付について、郵送の場合は投函日、面接で手渡しする場合は面接日の日付を記入しましょう。履歴書を作成した日を書くわけではないということを覚えておいてください。

また、日付は元号でも西暦でもどちらでも問題ありませんが、履歴書全体で統一するよう留意しましょう。

写真欄

先ほどもお伝えした通り、履歴書に貼る写真の一般的なサイズは縦4cm、横3cmですが、企業によって写真のサイズが異なる場合もあるため事前に確認するのがベターです。

写真を撮る際は必ずスーツを着用し、既に撮影してある写真を使用する場合は撮影時から3ヶ月以内のものを使用するようにしてください。

また、履歴書から写真が万が一剥がれてしまった時に備え、写真を貼る際には写真の裏側に氏名と連絡先(場合によっては学校名も添える)を記入しておきましょう。

住所欄

住所は都道府県から書き、省略しないようにしましょう。「〇-〇-〇」などと簡易的に書くのではなく「丁目、番、号」を用いて書き、マンション名も省略しないでください。

郵便番号や住所にフリガナを書くのも忘れないようにしましょう。

メールアドレス欄

企業から届くメールはパソコンでしか開けない添付ファイルが送付されることもあるため、softbankやdocomoなどのキャリアメールではなく、gmailやyahooメールなどのPCアドレスを記載しましょう。

また、メールアドレスを作成する際はメールアドレスに氏名を入れるようにし、プライベートだとわかるようなものや自分の愛称が入っているようなものは使用しないのが無難です。

印鑑の押印欄

履歴書に押印箇所がある場合は押印が必要です。押印を失敗してしまう可能性もあるため、押印は履歴書を書き始める前に行うと良いでしょう。押印する際は以下のポイントを参考にしてみてください。

✓紙に対して垂直に押す
✓捺印マットを使用する
✓印鑑の中心を軸に小さく「の」を描くようにぐりぐりと押す

万が一押印で失敗した場合は、新しい紙でやり直しましょう。

学歴・職歴欄

学歴は中学校卒業から書き、学校名は省略しないようにしましょう。大学名を書く際は学部・学科、卒業見込みも忘れずに書きましょう。予備校や塾は正規の教育機関ではないため履歴書に書く必要はありません。
また1年以上の留学経験がある場合には学歴欄に記入します(1年以内の場合は記入する必要がありません)。書く際は下記を参考に書いてみてください。

■留学の記述例
平成◯年4月 ~~大学~~学部~~学科 入学
平成◯年×月から平成◯年◯月まで ~~(国)~~大学~~学部~~学科に留学
令和◯年3月 ~~大学~~学部~~学科 卒業見込み

ちなみに休学をした場合は「~~大学~~学部~~学科 休学」と記述し、その一行下に休学した理由を簡潔に書きましょう。

■休学の記述例
平成◯年4月 ~~大学~~学部~~学科 入学
平成◯年×月 ~~大学~~学部~~学科 休学
        病気療養のため◯年休学。現在は完治。
令和◯年3月 ~~大学~~学部~~学科 卒業見込み

次に職歴欄についてです。アルバイトは職歴に含まれないため、一般的な就活生は「なし」と記入しましょう。ただし、長期インターンに参加したことがある就活生は職歴の欄に記入します。
短期インターンの場合はアピール材料になりにくいため、記入する必要はありません。

■記述例
平成◯年◯月 株式会社ネオキャリア(インターン)

免許・資格欄

取得済みの資格名を書く際には正式名称で書きましょう(英検ではなく「実用英語技能検定」、運転免許ではなく「普通自動車第一種運転免許」とするなど)。

普通自動車運転免許を持っている方はそれを一番上に書き、それ以外の資格をその下に羅列します。

ちなみに、仕事と全く関係のない資格や英検3級などの難易度がさほど高くない資格は記入してもアピールになりにくいため記載しない方が無難です。

志望動機・自己PR欄

志望動機と自己PRが同じ項目として掲載されている場合には、どちらか一方を記入します。

志望動機の書き方と自己PRの書き方はそれぞれ個別の記事にまとめてありますので、ぜひ下記の記事を参考にしながら書いてみてください。

本人希望記入欄

本人希望記入欄がある場合は「貴社規定に従います」と書くのが一般的です。

本人希望記入欄は基本的に転職をする場合に年収や働き方などの希望を記入する欄であるため、就活生の場合は希望を書くのは避けた方が良いでしょう。

就活生が履歴書でやりがちな失敗ポイント

ここまで履歴書の基本的な書き方について紹介してきましたが、中には就活生がやりがちな失敗ポイントがありますので、ここで簡単に把握しておきましょう。

空欄がある

書けることがないからと履歴書に空欄を作ってしまう就活生がいますが、これはNGです。というのも、採用担当者から注意力が散漫だ、やる気が感じられないなどとネガティブに捉えられる可能性が高いからです。

そのため基本的に履歴書はどの欄も埋めるように意識し、本当に書けることがない場合には「特になし」と記載するようにしましょう。

略称を使っている

履歴書において略称を使うのはマナーとしてNGです。「バイト」「就活」「インターン」などの普段何気なく使っている言葉に注意するようにしましょう。

・バイト→アルバイト
・就活→就職活動
・インターン→インターンシップ

文章が読みにくい

企業の採用担当者は1日に大量の履歴書をチェックしているため、文章が読みづらい場合には最後まで履歴書を読んでもらえない可能性があります。

志望動機などの文章を書く際には必ず結論から書くことを意識し、できるだけスッキリまとまるように書きましょう。文章を作成した後、第三者からチェックしてもらうのも良い方法です。

修正ペン・修正テープを使用している

履歴書で修正ペンや修正テープを使用するのはNGです。マナーとしては新しい履歴書に書き直すのが一般的ですが、どうしても難しい場合には間違えてしまった部分に定規で二重線を引き、その上から訂正印を押すようにしましょう。

就活の履歴書を入れる封筒の書き方

就活で履歴書を提出するにあたっては封筒に入れる必要があります。そこでここでは履歴書を入れる封筒の書き方についてもお伝えいたします。

郵送の場合

郵送する場合、封筒の表面には「宛名」「住所」「赤字で〇〇在中」と記載します。宛名を書く際には下記のポイントに留意しましょう。

★企業、部署宛へ送付する場合は「御中」と書く
★個人宛へ送付する場合は「様」と書く
★個人名が不明な場合は「〇〇ご担当者様」と書いてもOK

住所は略さず「丁目、番地、号」を用いて書き、最後には忘れずに赤字で「履歴書在中」と書くようにしましょう。

裏面には自分の住所と差出人名(自分の名前)を封筒の真ん中より左側に書いてください。

手渡しの場合

封筒の表面は、郵送の時同様左下に「履歴書在中」と赤字で記載します。郵送する場合は封筒に宛名を記載しますが、手渡しで履歴書を提出する場合宛名は必要ありません。

裏面には日付・郵便番号・住所・氏名を記載します。日付は提出日(面接当日)の日付を書きましょう。

就活の履歴書に同封する添え状の書き方

ちなみに手渡しの場合は不要ですが、履歴書を郵送する場合や面接会場で受付に履歴書を渡す際には添え状が必要となりますので、ここで書き方を学んでおきましょう。

日付

まずは右上に日付を記載しますが、こちらは作成した日付ではなく投函する日付を書きます。西暦でも和暦でも問題ありませんが、全体を通して統一するようにしましょう。

宛名

左の上側に宛先を書きます。企業や部署宛てで郵送する場合には「正式会社名+正式部署名+御中」と書くようにしましょう。

差出人

右側には差出人情報として「大学名」「学部・学科」「氏名」「住所」「電話番号」「メールアドレス」を記載します。

タイトル

添え状のタイトルは趣旨が一言でわかるよう、「選考応募書類の送付につきまして」などと中央揃えで記載するのがベターです。

本文

添え状の本文を書く際は下記の3ポイントを意識して書いてみましょう。

(1)「拝啓」「敬具」などの頭語を書く
(2)時候を書く
(3)「敬具」「敬白」などの結語で閉める

結語から一行空けて中央揃えで「記」と記入し、その下に送付書類を記載して何が同封されているかがひと目でわかるようにしましょう。最後には右下に「以上」と書いて締めくくります。

この記事を書いた人

就・転職専門ライター
さりぃ

大学時代は法学を専攻、卒業後は人材紹介企業にて約5年間就・転職専門ライターとして累計1,000本以上の記事を執筆。並行して、第二新卒層をターゲットとした就・転職支援事業のサービスサイトの管理責任者としてWebマーケティングも担当しておりました。
いわゆる「フリーター」というポジションから正社員としての働き方に切り替え、サービスサイトの責任者を任せていただけるまでになった経験を活かし、 就・転職のノウハウだけでなく、「人生の選択肢の多様性」「自身の選択への向き合い方」について発信することで少しでもお役に立てれば幸いです。

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