【就活】エントリーシート(ES)とは?履歴書との違いを紹介|書き方&例文も

「そもそもエントリーシートって何?」
「履歴書とは何が違うの?内容は被っても良いの?」

このように、企業にエントリーシートを提出するにあたってお悩みの就活生は多いのではないでしょうか?

本記事ではエントリーシートの役割と履歴書との違いをお伝えしたうえで、エントリーシートでチェックされるポイントをご紹介します。例文を交えて書き方もお伝えしますので、不慣れな就活生はぜひ参考にしてください。

この記事のまとめ

  • エントリーシートは、就活生の考え方や価値観、人柄などを知るための提出資料
  • エントリーシートはあくまで採用選考で使用するものであり、履歴書は入社後も従業員のデータとして使用されるのが一般的
  • エントリーシートと履歴書の内容は重複しても良い
  • エントリーシートでは「志望動機」「自己PR」「ガクチカ」などを問われる

エントリーシート(ES)とは?

エントリーシートとは、採用選考の材料とするために企業が就活生の考え方や価値観、人柄などを知るための書類になります。

採用を行うにあたり企業は、業務に適性があり自社の社風やビジョンとマッチしている、貢献してくれる可能性の高い就活生を求めており、そういった人材かを判断するために上記のようなポイントをチェックしておく必要があるのです。

もちろん書類を見ただけでその就活生の全てを把握できるわけではないため、エントリーシートの内容を参考にしつつ、その次の面接ではよりその就活生について深くチェックする動きが取られています。

エントリーシート(ES)と履歴書の違い

「エントリーシートと履歴書って同じじゃないの?」と感じた就活生もいるかと思いますが、両者には若干の違いがあります。

エントリーシートはあくまで採用のために活用する資料ですが、履歴書は入社後も氏名や住所、生年月日、連絡先、学歴などが従業員のデータとして保管されることが一般的です。

またエントリーシートは志望動機や自己PR、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)などその企業ごとにチェックしたい項目や文字数を設定してフォーマット化していることが多いですが、履歴書は企業が用意しているもの以外にも、大学が用意しているものや市販のものなどがあります。

【エントリーシートと履歴書の内容は重複しても良い】

エントリーシートと履歴書の両方を企業に提出する場合、志望動機や自己PRなどの内容が重複してしまうかと思いますが、同じ内容を記載しても問題ありません。

この場合、企業はエントリーシートの内容を主軸に選考を進めると考えられるため、エントリーシートに詳細な志望動機や自己PRなどを記載し、履歴書にはその内容を要約したものを書くようにすると良いでしょう。

エントリーシートで就活生がチェックされるポイント

次に、ここではエントリーシートで必ずと言っていいほど聞かれる「志望動機」「自己PR」「ガクチカ」について、どういったポイントをチェックされているのかお伝えします。

志望動機

就活のエントリーシートにおいて、企業が志望動機を通してチェックしているのは下記の2点です。

・志望度の高さ
・自社の社風やビジョンとマッチしているか

企業としては、たとえ内定を出したとしても実際に入社してもらえなければ意味がありません。

「内定を出したら本当に入社するか」という点は企業にとって重要な判断材料となるため、エントリーシートをチェックする段階からその就活生の志望度の高さを見ているのです。

しかしその就活生の志望度がどんなに高くても、企業の社風やビジョンとマッチしていなければその企業で長く働いてもらうことが期待できず、企業と就活生双方にとってマイナスになってしまいます。 その点から、企業は志望動機を通してその就活生が自社とマッチしている人材かどうかもチェックしているのです。

自己PR

エントリーシートの自己PRにおいては主に下記のポイントをチェックされています。

・性格や考え方などの人柄
・自社で活かせる強みの有無

企業は自社に貢献してくれる人材を採用するにあたり、就活生の能力だけでなく人柄についても深くチェックしているため、その物事に対してどういったアクションを取ったか、どのような考え方を持っているかなども見ています。

そしてそれが自社に活かせるものであるのかも同時にチェックしているのです。

ガクチカ

ガクチカのおいては下記の2点がチェックされています。

・困難への向き合い方
・仕事への意欲や人柄

社会に出るとそれまでに経験したことのない壁に直面することが多く、大きな挫折を経験する人もいます。

そのため企業はガクチカを通して、その就活生がどのように困難を乗り越えてきたかを知ることで仕事への向き合い方をチェックし、今後の活躍に期待できるかを見ているのです。

また、周りの社員とうまくやっていけるかをチェックするという観点から、エピソードの内容からその就活生がどういった役回りに徹するのか、どういった人間性や価値観を持っているのかを判断しようとしている節もあります。

 

就活におけるエントリーシート 書き方の基本

続いては、上記でご紹介した項目それぞれの具体的な書き方をご紹介いたします。

志望動機の書き方

まずは結論として一言で志望理由を伝え、なぜそう思ったのかの理由を書きます。ここでは、自分自身の経験に基づく具体的なエピソードを書くのがポイントです。

その後、数ある企業の中からなぜその企業を選んだのかの理由を書きます。どういった観点で考えれば良いのかわからないという就活生は下記を参考にしてください。

●企業の社風から
●企業で働く社員から
●企業の強みから
∟業務内容
∟サービス/商品(コンセプト)
  ∟社会貢献活動

そして最後に、入社後その企業でどのように活躍したいか、どういった形で貢献できるかを伝えて締めくくります。

自己PRの書き方

自己PRでもまず結論として自分の強みを一言で伝え、その強みがあることを証明できるエピソードをできるだけ具体的に書きます。

その出来事の中で生じた課題や目標のほか、その課題や目標に対してどのようなアクションを起こしたかまでを詳細に書いてください。

ここまでを終えたら結果を書きます。ここでは第三者でもその結果がどれだけ大きなものであるかを理解できるよう、数字などを用いて定量的に書くようにしましょう。

最後はここまで伝えてきた長所をどのように志望企業の業務に活かしていくのかを書いて締めくくります。

ガクチカの書き方

ガクチカを書く際にも、結論として学生時代に頑張ったことを一言で伝え、なぜそれを実践したのかの理由を書きます。

その後はそのアクションを起こす際に立てた目標やぶつかった課題を伝え、それに対してどのような取り組みを行ったのかを書きましょう。

具体的な取り組みを伝えたら、それがどういった結果に繋がったのかを書き、最後はこの出来事から学んだことを書いて文章を締めくくります。

エントリーシートの例文

では、具体的にはどういった内容を書けば良いのでしょうか?ここでは実際にあったエントリーシートの質問項目とその回答例について、ポイントと留意点をお伝えします。

志望動機(志望度)・就職活動に関する設問と回答例

【あなたの10年後のキャリア像を教えてください。また、そのキャリアに向かって現在取り組んでいることがあれば教えて下さい。】

10年後私は、貴社で広告・宣伝もしくは営業推進の部署で仕事をしていたいです。私は貴社でやりたいことが3つあります。

1つ目は、営業として会社の売り上げに貢献すること。2つ目は、広告・宣伝や営業推進に関わることで、シェア拡大するための提案をすること。3つ目は、商品を企画し生み出すことで、直接お客様の求めるニーズを満たすことです。

入社後5年ほどはしっかりと営業で成績を出したいと考えています。販売店の方やお客さまの意見を聞き、まずはそのニーズにしっかりと応えられる営業マンになります。また、営業で得た情報を会社に持ち帰り共有することで、新製品開発に繋げたいです。その後、広告・宣伝の仕事か営業推進の仕事に携わり、製品のシェアを広げる仕事をします。

最終目標としては市場全体のニーズを理解した上で商品企画の部署に移り、それまでに得た知識と経験を生かして、ニーズに応えられる新製品をゼロから創り出していきたいです。

参照元:unistyle/内定者本選考ES(大王製紙)

やりたいこととして挙げている3つのものについて、取り組みの流れを具体的に「何年間はこれをやって、その後はこれをやる」と設定できており、とても説得力のある内容になっています。

ただし、やりたいこととして挙げている3つのことについて、説明する際に少しでもその企業にからめて書けるとより良くなります。また設問で「そのキャリアに向かって現在取り組んでいること」も聞かれているため、それについても触れられるとより志望度が伝わるはずです。

自己PR・ガクチカ、あなた自身に関する設問と回答例

【アルバイト経験やアルバイトでがんばったことを教えてください。】

私は塾講師のアルバイトを通じ、生徒が納得のいく人生を歩めるよう努力しています。

塾に通う受験生の多くが偏差値で立地だけで大学を決めているという現状を知り、それでは入学してから何の目的も持てずにダラダラ過ごしてしまうかもしれない、せっかく頑張って入学してもしても勿体ないと感じたからです。そこで私は志望大学を決める前に生徒自身に将来図を描かせています。

なんとなく決めた大学に入学するための勉強という考え方ではなく、自分で描いた将来図の第一歩として勉強するという思考に変換したところ、生徒も納得感を持ちながら受験勉強に取り組めるようになりました。

この経験から相手の幸せのためには双方向のコミュニケーションが必要だと学びました。

参照元:unistyle/選考通過者本選考ES(三谷商事)

動機の部分を明確に書けているため読み手が理解しやすい内容になっています。

ただし、ガクチカのフレームワークの「結果→動機→目標・課題→取り組みや対策→結果→学び」のうち、「目標・課題」の部分が欠けているため、ここを補えればより説得力のある内容になるでしょう。

※UniへのCV導線CTAを掲載する

この記事を書いた人

就・転職専門ライター
さりぃ

大学時代は法学を専攻、卒業後は人材紹介企業にて約5年間就・転職専門ライターとして累計1,000本以上の記事を執筆。並行して、第二新卒層をターゲットとした就・転職支援事業のサービスサイトの管理責任者としてWebマーケティングも担当しておりました。
いわゆる「フリーター」というポジションから正社員としての働き方に切り替え、サービスサイトの責任者を任せていただけるまでになった経験を活かし、 就・転職のノウハウだけでなく、「人生の選択肢の多様性」「自身の選択への向き合い方」について発信することで少しでもお役に立てれば幸いです。

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新卒の面接で内定をもらうためにやるべき効果的な練習方法8選!

本記事では、面接に対して不安や緊張を感じている就活生が自信を持って面接に挑むために必要な練習方法についてご紹介しています。 面接の本番はきっと緊張するかと思いますが、練習した努力は必ず本番での底力となりますので、自信を持って本番に臨むために準備をすることは内定への第一歩です。 面接時に面接官が見ているポイントや練習する前の事前準備なども紹介していますので、準備を万全に整えたうえで自分に合った練習方法を実践してみてください。 この記事のまとめ 自分の印象を客観視でき、落ち着いて面接に臨めるようになるため面接の練習はしたほうが良い 面接の練習は「自信がつくまで」何度でもやるべき 面接の練習を始める前に回答例を作成しておく 一人で練習する方法は「スマホで録画する」「時間を計る」「Youtubeを活用する」「アプリを活用する」の4つがある 客観的な態度を確認するためには「友達や家族に協力してもらう」「面接官役をやってみる」「社会人に協力してもらう」「就活イベントに参加する」「就活エージェントに頼る」という方法がある 新卒の面接|練習をしたほうが良い理由とは? 練習する前に、なぜ練習するべきなのかを知ってから取り組むようにしましょう。 自分の印象を客観視できる 面接では好印象を与えるために、視線や座り方、表情、話し方や話すスピードなどを意識する必要があります。本番の面接前に練習することで、自分自身の印象を客観的に捉えることができ、より良い姿勢に改善することができます。自分が思っている姿と客観的に見る印象とは乖離することもありますので、事前にチェックしておくことが大切です。  落ち着いて面接に臨むことができる 面接の基本的な流れは決まっているため、事前に流れに沿って練習しておくことで、本番で落ち着いて臨むことができます。また、面接で聞かれるであろう質問に関する回答を準備しておけば、慌てることなく落ち着いて対応できるため面接官に好印象を与えられるでしょう。   POINT① 面接の一連の流れ 面接の流れは下記の通りです。面接では基本的なマナーが確認されていますので、流れと共にマナーについてもチェックし、練習しておきましょう。 POINT② 面接時の質問の流れ 面接開始後の基本的な流れは下記の通りです。質問の仕方は変わるかと思いますが、下記のような流れで質問されるケースが多いため、事前に質問に対する回答なども準備しておきましょう。 新卒の面接|評価基準を確認しよう 面接の練習をする前に、どのような点を面接官がチェックしているのかを今一度確認し、練習に役立てましょう。 面接時の態度・姿勢と回答内容の2つに分けてお伝えします。 【面接官がチェックしているポイント】 ■態度・姿勢 ・第一印象や基本的なマナー ■回答内容 ・企業の価値観とのマッチ度・自社で活かせるスキルの有無 ・企業への志望度 各項目について詳しく確認していきましょう。 態度・姿勢|第一印象、基本的なマナー 面接で一番注意すべきポイントは、第一印象や基本的なマナーです。 ポテンシャル採用である新卒採用において、社会人として当たり前の行動やマナーを持ち、好印象な学生を採用したいと考えている面接官は多いです。この基準はどの企業においても変わらない点ですので、第一印象で好印象を与えられるよう、基本的なマナーをしっかりと練習しておきましょう。  POINT 第一印象で好感度を上げる方法 ①視線は面接官の目を見る(オンラインの場合はカメラ) ②少し口角を上げてにこやかな表情 ③面接官の聞き取りやすいスピードで話す ④面接官の聞き取りやすいトーンで話す ⑤背もたれに寄りかかったりせず、足を揃えて背筋を伸ばして座る ⑥適切な敬語表現を使う ⑦面接官が理解できない略語や専門用語を使わない  回答内容①|企業の価値観とのマッチ度、自社で活かせるスキルの有無 面接をする目的は、「自社の価値観にマッチしており、長期的に自社で活躍できる人材の採用」にあります。面接官は早期離職を防ぐため、企業の価値観と就活生個人の価値観が合っているのか、就活生が持っているスキルは自社で活用できるスキルなのかなどを総合的に判断しています。  同じ業界でも企業によって特色は異なりますし、求めているスキルも異なります。 なぜこの企業に就職したいのかを面接官に伝えるためには、業界理解だけでなく、「企業研究」をしっかり行い、企業とマッチしていると判断してもらえる回答を用意することが大切です。スキル面においても、企業が必要としているスキルを確認し、自分自身が活かせる強みと合っている点を面接でアピールするように準備をしましょう。(ESの内容も同様ですので、一貫性のある内容を記載するようにしてください。) 回答内容②|企業への志望度 企業は予め採用予定人数を決めて新卒採用を実施しています。企業が求める人物像であっても、企業への入社意欲が低い就活生に内定を出し、後々内定辞退者が大勢出てしまうと予定人数を割り込んでしまい、企業運営に支障をきたしかねません。 そのため、面接官は自社の価値観に合い、求めている人物像であるという点だけでなく、「自社に対する志望度が高い学生」かどうかも見極めています。 特に最終面接で企業への志望度を確認する質問が多いため、志望動機をしっかり伝えられるように準備をし、熱意の伝わる話し方を練習しておくと良いでしょう。 面接の練習は何日前から? ここでは、面接練習の日数についてお伝えします。 自信がつくまで何度でも 面接の練習について「何日前から練習すれば問題ないんだろう」と疑問に感じている就活生もいるかと思いますが、答えは、日数ではなく「自信がつくまで」です。 自分は自信があるから練習をしなくても良いという就活生であれば、無理に練習をする必要はありません(選考を通過するかどうかは分かりませんが)。大事なことは、自信を持って面接に挑める覚悟ができているかどうかです。 面接の本番は、自分が思っている以上に緊張するものです。ご自身の経験の中でも、練習せずにぶっつけ本番で成功した経験を持つ人は少ないのではないでしょうか。人生の大一番である就活面接とどのように向き合いたいかを再確認し、自信を持って臨めるまで練習しておくことをおすすめします。 新卒の面接|練習の前の準備 面接の練習をする前に、本番の面接で聞かれるであろう質問に対する回答例を作成することから始めましょう。 質問に対する回答を書き出す 面接で聞かれる質問はある程度決まっていますので、予め面接で聞かれそうな質問を書き出し、その質問に対する具体的な回答を書き出しておきましょう。 回答を書き出したら、書き出した項目に対して「なぜ?なぜ?」と問い直し、深堀りされた場合を想定した回答も用意しておきます。 POINT 新卒の面接でよく聞かれる質問例 ■自己紹介に関する質問 「自己紹介を1分以内でお願いします」 ■自己PRに関する質問 「自己PRを1分でお願いします」 「あなたの強みを表すエピソードを教えてください」 ■志望動機に関する質問 「当社に興味を持ったきっかけは何ですか?」 「当社の弱みを教えてください」 ■ガクチカに関する質問 「どのようなアルバイトをしましたか?」 「学校で頑張ったことは何ですか?」 ■逆質問 「最後に何か質問はありますか」 新卒の面接|一人でできる練習方法4選 練習の準備が整ったら、練習を始めていきましょう。 ここでは一人でできる練習方法をご紹介していきます。練習の相手がいなくてもできる方法は複数ありますので、ぜひ実践してみてください。 練習①スマホで録画する スマホの録画機能を活用し、自分が話している姿を録画し、確認するという方法です。 自分が話している姿を客観的に見ることができますし、今まで気付けなかった改善点を見つけることもできます。 POINT できているかチェックしよう! □姿勢:背筋が伸びているか □声の大きさ:大きい声でハキハキと話せているか □話すペース:速すぎず、聞き取りやすく話せているか □表情・視線:笑顔で、しっかりと面接官の目を見て話せているか 練習②時間をはかる 自己紹介は「〇分以内で回答してください」と時間に制限を設けられるケースもあります。自己紹介以外の質問においてもダラダラと話すのではなく、要点をまとめて簡潔に話すことが面接の場では鉄則です。1つの質問に対して「1分」を目安に回答できると相手にとっても伝わりやすいです。 練習をする場合には、タイマーをセットし、1分以内に回答できるかどうかを確認しておくと良いでしょう。 練習③YouTubeを活用する 様々な就活系の動画がYouTubeにアップされていますので、ぜひ活用してみてください。「面接練習」と検索すると、質問を投げかけてくれるものもあります。 自分では想定していなかった質問を投げかけられるケースもありますので、対人練習のような緊張感を持った練習ができるためおすすめです。 練習④アプリを活用する 面接練習用のアプリが普及していますのでこれらのサービスを活用するとより効率的な練習が可能です。 疑似面接官が質問をしてくれたり、回答内容を録音してくれたり、回答時間を計ってくれたりとかなり便利ですので一人で練習しようと考えている就活生は活用してみると良いでしょう。 新卒の面接|客観的にみる練習方法5選 客観的なアドバイスをもらうために、周りの人に協力を仰ぐ場合には下記のような練習方法があります。 練習①家族や友達に聞いてもらう 家族や友達に面接官役をお願いし、率直なアドバイスをもらいましょう。身近な存在であるため気軽に取り組めるという利点があります。 ただし、身近な人であるがゆえに気持ちが緩んでしまいがちですので、しっかり緊張感を持って練習してみましょう。 練習②友達との練習で面接官役をやる 友達と面接練習をする場合、面接官役で聞く人の立場を経験することで、どう話せば相手が聞きやすいかを理解することができます。姿勢や表情などを面接官の立場で見ることで「意外とこういうポイントが気になる」といった新たな発見があるでしょう。面接官役をやって得た改善策を自分に活かすことができます。 練習③社会人に聞いてもらう 面接では基本的なマナーや第一印象をみられていますので、社会人にチェックしてもらうとより面接官に近い視点からの評価やアドバイスを受けることができます。 家族や友達との練習方法と比べ難易度は高いですが、得られるフィードバックはより的確ですので、「具体的なアドバイスがほしい!」という就活生はOB・OG訪問などを利用し、社会人との面接練習を実施することをおすすめします。 練習④就活イベントに参加する 就活イベントでは、模擬面接やマナー講座など様々なイベントを開催しています。  自分に必要な講座を選んで参加することができるため、自分一人で練習することに少しでも不安を感じている人は積極的に参加してみると良いでしょう。 練習⑤就活エージェントを利用する 就活エージェントとは新卒の人材紹介などを行っている新卒採用のプロフェッショナルのことです。「個別面談」「企業紹介」「履歴書・ESアドバイス」「面接アドバイス」など一人ひとりの就活状況や人柄を把握したうえで就活のサポートをしてくれます。 一人で面接練習をしていて、行き詰ってしまった場合にはこのようにプロの力を借りることも選択肢の一つでしょう。 新卒の面接|練習をする場合の注意点 面接の練習をする場合にはいくつか注意点がありますので、先に確認したうえで取り組みましょう。 回答を丸暗記しようとしない 面接の練習で多い間違いは「丸暗記をすること」です。丸暗記は、ただ原稿を読んでいるような印象を与えてしまい、熱意を伝えることが難しくなってしまいます。そのため、回答を一語一句正しくいうということよりも、どう話したら相手に一番伝わりやすいかを考えて話す練習を心がけましょう。 結論から話す 面接では、ダラダラと話すのではなく、結論から話すことが鉄則です。「結論→エピソード→入社後の意欲」を伝えられるよう、要点を絞って話せるように準備をしましょう。 用意していた質問と全く同じ内容の質問が来るとは限りませんので、質問の内容に合わせて変更できるように練習すると安心して面接に挑めます。 緊張感を持って練習する 練習だからといって気が緩んでしまうこともあると思いますが、面接本番の緊張感の中で、話せるように準備をしなければ練習の意味がありません。 練習する際はできるだけ本番と同じ緊張感を持って取り組めるように環境を整備してみましょう。

2024.03.21

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圧迫面接をする理由は?面接官の意図や対処法・回答例もご紹介

就活を進めていく中で、圧迫面接を受けたという声を聞くことがあります。 本記事では、圧迫面接とはどんな面接を指すのかという基本情報や、面接官が圧迫面接を行う意図や圧迫面接と間違えられてしまう圧迫面接もどきについても解説します。 その他にも圧迫面接を受けた場合の対処法や回答例についてもご紹介しますので、面接を控えている就活生は一度確認しておくと安心して面接に臨むことができるでしょう。 この記事のまとめ 否定的な発言や執拗な深堀り、怒鳴るなどの威圧的な態度によって就活生を萎縮させる面接を圧迫面接という 圧迫面接を通して、ストレス耐性や思考力、コミュニケーション力を見極めている 圧迫面接を想定し、深堀り質問への回答を用意しイメージトレーニングをしておく 圧迫面接中は、面接官も仕方なくやっていると捉え、ネガティブ質問をポジティブに変換して回答する 圧迫面接とは?   圧迫面接とは、面接官が威圧的な行動をとったり、否定的な回答をしたり、意図的に意地の悪い質問をしたりすることで就活生を萎縮させる面接のことをいいます。 ここでは、一般的な圧迫面接の例を確認していきます。   回答に対して否定的な発言が多い 面接官の質問に対して自身の考えを述べたとしても、「その考えは間違っている」と否定してきます。どんなに就活生が良い回答をしても、その回答について重箱の隅をつつくような事柄を取り上げ、揚げ足を取ってくるケースもあります。 ■質問例 ・うちの会社に向いてないんじゃないですか? ・第一志望じゃないですよね? ・そんな考えで通用すると思ってるの? ・うちの仕事はきついから辞めたほうがいいんじゃない? ・あなたが当社にもたらすメリットはあるのでしょうか? 威圧的な行動 面接は本来、相互の理解を深める場ですが、明らかに上から目線な態度で就活生の話を聞く気のないような威圧的な態度を取ってくる場合も圧迫面接だと考えられます。下記のようなものが威圧的な態度例にあたります。 ■態度例 ・腕を組んだり、足を組んだり、背もたれにもたれかかったりしている ・貧乏ゆすりをするなどイライラした高圧的な雰囲気を出してくる ・就活生の発言に対してリアクションが全くない 怒鳴る 面接の場で本来はあってはならないことですが、面接官によっては無意味に怒鳴ることもあります。そういった面接を許容する企業は、怒鳴ることが常態化している可能性も考えられますので、仮に内定をもらったとしても入社をするかどうかを就活生は熟慮する必要があるかもしれません。  徹底的に深堀される この手の面接官は就活生の回答に対して5W1Hで何度も追及してきます。なんで?どうして?とそこまで聞いてくるかというところまで深く追求される場合も圧迫の一種である可能性があります。  質問のペースが速い 矢継ぎ早に次から次へと質問をしてくる場合も圧迫面接です。中には、答えを待たずに別の質問を投げかけてくるケースもあります。 興味を示さない 面接で何をいっても面接官が興味を示さず、向こうからの質問に答えても、「へえ」とだけいって会話を終わらせてしまうパターンもあります。 CHECK! 圧迫面接は企業側にもリスクがあり減少傾向 圧迫面接には以下のようなリスクがあります。 ・就活生から精神的苦痛を理由に「損害賠償請求訴訟」を起こされる可能性がある ・選考辞退・内定辞退・入社辞退をされる可能性がある ・企業イメージが下がる 近年コンプライアンス意識の高まりにより、社員を大切にする風土が主流ですので、圧迫面接は減少傾向にあります。しかしながら、全ての企業で圧迫面接がなくなったわけではないため、対策は講じておいたほうが良いでしょう。 企業が圧迫面接をする理由とは そもそも企業はなぜ圧迫面接を行うのでしょうか。ここでは、圧迫面接を行う企業の意図について確認していきます。   ストレス耐性があるかを確認したい 圧迫面接が行われる一番オーソドックスな理由は、就活生の「ストレス耐性」を把握するためというものです。ビジネスの場において、取引先から理不尽な指摘を受けることや、不愉快な態度を取られてしまうこともあります。 このような状況であっても忍耐強く感情をコントロールし、相手に不快な思いを与えずに対応できるストレス耐性を持ち合わせているかという点をチェックしています。 思考力を見たい 思考力をチェックしている場合もあります。顧客や取引先から予期せぬ質問をされる可能性があるため、繰り返し深堀り質問をしたり、質問攻めにしたりといった状況に対し就活生が即座に反応できるかといった点をチェックしていると考えられます。  コミュニケーション力を見たい 聞く気のない相手や威圧的な相手に対してどのようなコミュニケーションを取るのかという点をチェックしています。ビジネスの場においては、威圧的な態度で接してくる顧客に対して円滑なコミュニケーションを取らなければならない場合もあります。そのようなケースを想定し圧迫面接を通して、理不尽な相手であっても角の立たない会話ができるかというコミュニケーション力を見られていると覚えておきましょう。 POINT ビジネスの場で通用するかを見極めている ビジネスの場には圧迫面接と同じような態度を取る顧客や取引先担当者もいます。そのため、企業は圧迫面接を通してそういった顧客にも対応できるような、自社の業務内容に通用するスキルを持ち合わせているかを判断しているのです。  圧迫面接と勘違いしていることもある 何かしらの意図を持ったうえで圧迫面接を課しているパターンを紹介しましたが、圧迫面接には「圧迫面接をするつもりはないが、就活生が勝手に圧迫面接であると勘違いをしているパターンもあります。 質問への深堀りが多い 最も多いケースは質問への深堀りが多いというものです。企業側からすると、単純に就活生のことをより詳しく知るために質問の深堀りをしているだけだったにもかかわらず、様々な角度から予想だにしない質問をされ、就活生自身が勝手に萎縮しテンパってしまい、圧迫面接を受けたと思い込んでいるというケースです。 面接の場で面接官が質問に対して深堀りをすることは当たり前のことですので、事前準備をしっかり行うといった対策をしておきましょう。 面接官の表情が怖い 面接官が全く笑わず、無表情で睨んでいると感じると圧迫面接かもしれないと思う就活生も多いですが、これも誤解の可能性が高いです。 面接官にも様々なタイプの人がいますが、表情が固く見える面接官の場合には単純に表情筋が固く笑わない人であるだけで、特に年配の部長職以上の役職の方に多い印象です。面接官本人には威圧しているつもりは全くないため、冷静に落ち着いて対応しましょう。 圧迫面接の事前準備と対処法 ここでは圧迫面接の対処法についてお伝えしていきます。面接前に準備しておくべきことと面接中にできる対処法についてご紹介します。 事前準備①5W1Hで深堀りし回答を準備しておく 予め想定できる質問と回答を準備しておくことで冷静な対応ができます。5W1H(いつ、どこで、だれが、何を、なぜ、どのように)を意識した深堀り質問を自ら設定し、回答した内容に対しても「なぜ?」「なぜ?」とさらに深堀りを繰り返した回答案を考えておきましょう。可能な限り想定外をなくせるような準備は非常に重要です。 事前準備②イメージトレーニングをしておく 威圧的な態度をしている面接官を想定し、事前にその中で面接を受けている自分を想像してみます。イメージをするだけでも心構えが変わり冷静に対応できる可能性がありますので、試しておくと良いでしょう。 対処法①面接官も仕方なくやっていると考える まず圧迫面接をされたときに面接官も仕事で仕方なく圧迫面接をしていると考えることが重要です。面接官も好きで圧迫をしているわけではなく、「この人も仕事でやっているんだろうな」くらいの気楽な心持ちで受けることで気持ちが楽になるでしょう。圧迫面接は選考の過程の一つであると認識し、他の就活生も圧迫されていると考えてください。 実際に圧迫面接をされると冷静な対応はできないかもしれませんが、割り切ることが大事です。最初の段階で焦ってしまうとその後の受け答えも感情的になってしまう可能性があるので、冷静になることが大切です。 対処法②ポジティブな内容に変換する ネガティブな質問を受けた場合でも頭の中でポジティブな質問に変換して回答してみましょう。たとえば「あなたが当社にもたらすメリットは何ですか」という質問であれば「会社に入ったらどんな活躍をしてくれるか」といった具合です。 こうすることで、準備をしてきた返答ができますし、気持ちを落ち着けて返答できます。 CHECK! ポジティブ変換例 ■「うちの会社に向いてないんじゃないですか?」 →「うちの会社を志望した理由をおしえてください」 ■「第一志望じゃないですよね?」 →「うちの会社が第一志望ですか?」 ■「そんな考えで通用すると思ってるの?」 →「他にはどんな考え方を持っていますか?」 ■うちの仕事はきついから辞めたほうがいいんじゃない? →「うちの仕事は本当に大変ですが、耐えられる自身はありますか?」 圧迫面接時に回答する際のポイント 圧迫面接の際に回答する時のポイントについてお伝えしていきます。 堂々と自信を持って回答する どんなに相手が威圧的な態度であったとしても、就活生自身は通常の面接と変わらず、明るく元気にハキハキと話すことを心掛け、笑顔で大きな声で自信を持って回答するようにしましょう。通常の面接時よりも少し大きい声で話をしたほうがより堂々と自信があるように見えます。大きな声を出すことで自分自身の中にある不安を払拭できる効果もあります。 素直に質問を受け止める あえて意地悪ないい方をしてくることもありますが、けんか腰な反応をすることなく、まずは「おっしゃる通りです」といった具合に素直に話を受け止める姿勢が大切です。 一呼吸おく ネガティブな質問を多くされると、面接官の質問の意図を見失って的違いな返答をしてしまう恐れがありますので、一呼吸おいて質問内容をポジティブに変換したうえで面接官の的を射た回答をするように心掛けましょう。 冷静な態度で返答する 実際に圧迫面接を受けると焦ったりてんぱったり、萎縮したりしてしまうことも考えられますが、できる限り冷静な態度で返答できるように努めてください。 圧迫面接でのNG対応 圧迫面接をされると逃げ出したい気持ちになると思いますが、下記のような対応はNGです。 それぞれの項目について詳しくみていきましょう。 面接会場から勝手に退出する 冒頭にお伝えしたように圧迫面接ではビジネスの場での対応力を確認しているため、面接会場から勝手に退出するということは、顧客対応においても顧客をおざなりにして逃げる可能性があると判断されます。どんなに不快で逃げ出したい気持ちだったとしても勝手に退出することは避けましょう。 面接中に泣いてしまう 雰囲気に呑まれどう対応して良いのか分からずふと涙が出てしまうこともあるかもしれませんが、これもNGです。ビジネスの場では泣いたところで何も解決はしませんし、泣く前に解決策を提示して欲しいと感じる顧客のほうが多いものです。面接は社会人への第一歩ですので、たとえば質問のスピードが早いようであれば、「申し訳ありません、適切に回答をできるよう頭の中を整理しますので、少しお待ちいただけますでしょうか」など自分ができる最大限の対処法を伝え気持ちを入れ替えて毅然とした態度を心掛けましょう。 感情的になって怒る 不躾な態度や理不尽な質問についカッとなってしまうことも考えられますが、感情に任せて怒ってはいけません。感情のコントロールができなかった場合、顧客からの理不尽なクレームを受けた場合にも同じように怒ってしまうのではといった印象を与えてしまいます。 面接官はわざとこういう態度を取っていると冷静に判断し、落ち着いて回答するようにしましょう。 圧迫面接での回答例 ここでは、圧迫面接を受けた場合の回答例についてご紹介していきます。威圧的な質問に対してもこのように紳士的に返答していくことで面接官に好印象を与えることができるでしょう。 「うちの会社に向いてないんじゃないですか?」 「第一志望じゃないですよね?」 「そんな考えで通用すると思ってるの?」 「うちの仕事はきついから辞めた方がいいんじゃない?」 「うちの会社に向いていないんじゃないですか?」 ポジティブ変換例:「うちの会社を志望した理由を教えてください」 申し訳ありません。〇〇様のおっしゃる通り、勉強不足でした。 私は、御社の〇〇という事業で〇〇を作り出したいと思い志望しました。 ご指摘の通りまだまだ未熟な点が多くご迷惑をおかけするかと思いますが、 〇〇ということが好きで、御社では〇〇を通して貢献していきたいです。 また、御社の〇〇というビジョンに共感しており、今後〇〇の目標達成に向けても貢献できるよう精進していきたいと考えております。 「第一志望じゃないですよね?」 ポジティブ変換例:「うちの会社が第一志望ですか?」 いいえ、第一志望は御社です。 私はWebデザインが好きで、高校時代に叔父が経営する飲食店のホームページを制作しました。叔父からは「集客が増えた」と大変喜ばれ、その後ボランティアで知り合いの会社のホームページを作った際にも「よい広告になっている」と感謝されました。 この経験から、多くの中小企業やお店でデジタル化が遅れていることを痛感しました。の制作だけでなく、集客に向けたプロモーションに貢献できないかと考えるようになり、御社の仕事が目にとまりました。 集客を容易にするシステム開発において先端を行くという点だけでなく、御社の〇〇〇という考え方に共感をしています。御社で自分の能力を発揮し、会社と社会の両方に貢献できるように尽力したいと考えています。 「そんな考えで通用すると思ってるの?」 ポジティブ変換例:「他にはどんな考えを持っていますか?」 失礼しました。ご指摘の通りです。 〇〇様のお話をお聞きし、自分自身の考えの甘さを痛感しております。 確かに〇〇という点では社会に通用しないのかもしれません。 しかしながら、私は大学入学から3年間、5つ星ホテルでアルバイトをし実践を積んでまいりました。その中で〇〇という経験をし、お客様から感謝のお言葉をいただいたことがあります。 アルバイトを通して得た経験を活かしつつ、今後も学び吸収する姿勢を忘れずに努力し続け、御社の〇〇事業などでも活躍できるように努力していきたいと考えています。 うちの仕事はきついから辞めたほうがいいんじゃない? ポジティブ変換例:「うちの仕事は本当に大変ですが、耐えられる自信はありますか?」  いいえ、頑張れそうです。 私の強みは継続的に努力し続けられることです。私が所属していた〇〇部はインターハイの常連校だったのですが、私は高校から◯◯を始めたため、最初は練習についていくことすら厳しい状態でした。ですがチームメイトに負けないように毎日継続的に自主練習をし、懸命に練習に取り組んだ結果、高校3年生の時にはインターハイメンバーに選出されました。 このように、どんなにきつい環境であっても継続的に努力し続けられることが私の強みですので、社会に出ても最後まで諦めずにやり遂げます。 このような記事も読まれています 新卒の面接対策|緊張のほぐし方や事前にできる準備とは?

2024.03.21