【未経験転職向け】経理面接の回答例を紹介|頻出質問を中心に解説

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経理の転職は、一般的に「難易度が高い」と言われています。そのため、経理への転職を成功させるためには、十分な面接対策が必要不可欠です。

そこで本記事では、経理の転職を目指している人に向けて、面接で聞かれやすい質問と回答例や、逆質問の注意点などを元キャリアアドバイザー経験のある筆者が解説します。

経理の面接について理解を深めて、自信を持って面接に参加するためにも、ぜひ参考にしてください。

経理転職の面接では何が見られる?

経理の面接では、次のようなことを面接官は確認しています。

基本的な会計知識の有無
経理職の志望動機や応募者の性格
経理職として長く活躍してくれるか

経理の仕事は細かい数字を取り扱う仕事であり、小さなミスが大きなトラブルに繋がります。

そのため、面接では細かい作業であっても、丁寧に、正確にこなせる性格であるかが判断されていることを覚えておきましょう。

また日々の仕事では専門的な知識が求められるため、基本的な会計知識が備わっているかなども確認しています。

未経験からの経理転職で面接前に準備しておくべきこと

未経験からの経理転職で面接前に準備しておくべきことは、以下の通りです。

経理職を志望する具体的な動機
仕訳の基本知識など最低限の簿記知識
ExcelやWordといったパソコンスキル

未経験で経理の仕事に転職する際に面接官が重視していることは、「どのくらいの熱意を持って経理業務をこなすのか」「入社後にどのくらいの研修が必要なのか」です。

そのため、長期的に活躍していく熱意を志望動機で伝えられるようにしておきましょう。

また簿記知識やパソコンスキルといった、入社後の業務に役立つ知識やスキルは事前に学んでおくと、企業側は研修コストを削減できるため、選考でプラス評価に繋がります。

面接事情は?経理の転職を経験した人のリアルな声

次に経理の転職を実際に経験した人のリアルな声を紹介します。転職経験者の声を確認し、経理の面接事情を把握しておきましょう。

「英語力や会計系の資格などが評価された」

上場企業の経理転職を経験した人によると、「英語力」「会計力」が選考で評価されたとのことでした。

たしかに海外に支店を持っている企業であれば、海外支店に異動できる人材のほうが融通が利くため、英語力は選考でのプラス評価に繋がる可能性は高いといえます。

また大手企業であれば、簿記2級以上の資格が必要とされるケースが多いとのことです。

「経理転職をする際は仕事の全体像を理解することが大事」

20代で経理転職を経験した人によると、経理業務の全体像を把握していたことが、ほかの応募者と差別化を図れた要因に繋がったとのことでした。

たしかに未経験で経理職を目指している場合、経理業務の全体像を把握していれば、経理に対する熱意や理解度をアピールできるといえます。

回答例文付き!未経験の経理転職で聞かれやすい面接質問3選

前述した通り、未経験の経理転職では、熱意や経理業務に活かせるスキルのアピールが選考の評価に繋がります。そのため、経理転職の選考を受ける際は、これらのポイントを押さえて回答するべきです。

ここでは未経験の経理転職で聞かれやすい面接質問を3つ紹介するので、回答例文を参考に、自分だけの回答を考えてみてください。

「経理職に就きたいと思う理由はなんですか?」

回答例文

私が経理職を志望する理由は、会社経営には数字の管理が必要不可欠で、経理は経営を支える根本的な役割を担っていると感じるからです。

前職では営業サポートを担当していて、見積書の作成や経費精算に関わる中で、正確な数字管理の重要性を実感しました。もともと細かい数字を扱うことが好きで学生の頃に簿記3級を取得し、現在は2級の取得を目指しています。

御社はチームで協力しながら業務を進める風土があり、未経験でも仕事に定着しやすい環境が整っていると感じました。

入社後は正確な仕訳処理を徹底し、将来的には月次・年次決算にも携われるよう、地道に知識と経験を積み上げて貢献したいです。

経理職の志望動機を伝える際は、会社経営における経理の役割や、経理だからこその内容を盛り込みながら回答案を考えましょう。そうすることで、経理ならではの志望動機を作成できます。

「入社後のキャリアプランについて考えていることはありますか」

回答例文

入社後はまず、仕訳や伝票処理などの基礎業務を習得し、経理としての信頼を得ることを目標としています。

将来的には、決算書の作成や財務分析といった業務にも携わりたいと考えており、そのために現在は簿記2級の取得に向けて勉強中です。

経理業務を通して会社の意思決定に貢献できる人材を目指し、御社のように幅広い業務を経験できる環境で成長していきたいと考えています。

入社後のキャリアプランを伝える際は、経理職としてどのようにステップアップしていきたいかを、具体的な業務を交えながら伝えましょう。

また業務内容だけでなく、「会社の意思決定に貢献できる人材を目指し」のように、どのような人材像を目指しているのかも伝えることが大切です。

「パソコンスキルはありますか?」

回答例文

前職では事務職としてExcelやWordを日常的に使用していたため、office関連を中心にパソコンスキルはあります。

たとえば、Excelでは売上データの集計やVLOOKUP関数、ピボットテーブルなどを活用して業務の効率化を行っていました。

また社内の経費管理に関わるデータ入力も担当していたため、正確さとスピードには自信があります。

御社に入社後は、経理業務に必要なツールやシステムの操作方法を自ら学び、これまでに培ってきたパソコンスキルと掛け合わせて業務の効率化に貢献したいと考えています。

パソコンスキルを伝える際は、「ExcelやWord」ではなく、「売上データの集計やVLOOKUP関数、ピボットテーブル」といった具体的なスキルを伝えることが大切です。

そうすることで、採用担当者に入社後の活躍をイメージしてもらいやすくなります。

面接の評価を下げないために!経理転職の逆質問で気を付けるべきこと

経理の転職では、面接の最後に「何か質問はありますか?」など、逆質問を聞かれることがあります。

そして逆質問は、自身の印象を残せるチャンスであるため、良い印象で面接を終えられるように、いくつかのポイントに注意して回答しましょう。経理転職の逆質問で気を付けるべきことは、以下の通りです。

・「特にありません」とは回答しない
・待遇についての質問は避ける

「特にありません」とは回答しない

面接官が逆質問を求める場合、応募者に熱意や志望意欲があるかを確認しています。そのため、面接官が逆質問を求めた際に「特にありません」と答えないようにしましょう。

「特にありません」と答えると、「本当に自社に興味がある?」「仕事のイメージが持てていないのでは?」などと疑問を感じられてしまうリスクがあります。

たとえば未経験から経理を目指すのであれば、サポート体制や具体的な業務の流れなどについて質問することで、面接官に意欲や熱意を伝えられる可能性は高いです。

未経験の経理転職における逆質問には、次のような質問が挙げられます。

逆質問・例

「未経験でも安心できるサポート体制について教えていただけますか?」
「入社後の1日の業務の流れを伺ってもよろしいでしょうか?」
「入社前に学んでおくべきことはありますか?」

待遇についての質問は避ける

基本的に、面接の場では給与や休日・残業時間といった待遇面についての質問は避けるべきです。

というのも、待遇面について質問すると、「仕事内容や社風ではなく、待遇面で企業を決めているのでは?」という印象を企業側が抱いてしまう可能性があるからです。

もちろん、待遇面が気になることは当たり前です。しかし待遇面については、内定後の労働契約書などで確認するようにしましょう。

逆質問では会社の経理体制や業務フロー、スキルアップの機会について質問することで、「長期的に活躍できる人材」だと面接官から評価されやすくなります。

まとめ

一般的に、経理の転職は「難易度が高い」と言われているため、面接では志望動機や入社後に活かせるスキルなどをしっかりと伝える必要があります。

そのため、これから経理の面接を受ける人は、本記事で紹介した回答例文などを参考に、自分だけの魅力的な回答案を考えてみてください。

また面接でどのように回答すれば良いのかわからない人は、転職エージェントを利用することで、担当アドバイザーが回答案を一緒に考えてくれます。面接に不安を感じる人は、経理に強い転職エージェントに一度相談してみましょう。

経理に強いおすすめの転職エージェントは、次の記事で詳しく解説しています。

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この記事を書いた人

就・転職ライター

元キャリアアドバイザー
えばちゃん

採用人事を経て、大手人材紹介会社のキャリアアドバイザーに転職。 第二新卒をはじめとした若手層を中心に、多くの方の転職実現をサポートしてきました。 人事の経験を活かした企業視点でのアドバイスと、十人十色の価値観に寄り添う姿勢が評価され、MVP賞、顧客満足度No,1などを受賞。 豊富な転職支援の経験を活かし、株式会社ネオキャリアでは就職・転職ノウハウを中心に発信しています。 変化が激しく、多様なキャリアの選択肢がある時代だからこそ、「就活・転活をもっと身近に、もっと楽しく。」をモットーに、皆さんのより良いキャリアの一歩をお手伝いしていきます。

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