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50代での転職は現実的? 厳しい理由と転職先がすぐ決まる人の特徴
目次
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※「キャリアトラス」は、厚生労働大臣から有料職業紹介事業(許可番号13-ユ-313782)の許可を受けている株式会社ネオキャリアが運営する就職・転職情報サイトです。
50代になり、長年勤めた会社から転職を考える方もいらっしゃるでしょう。
長年同じ会社で働いていると、残りの会社員生活を新しい環境でチャレンジしたいと感じることもあります。しかし、50代の転職は一般的に「厳しい」と言われています。
そのため、事前に転職に関する知識を身につけ、準備を整えてから転職活動を始めることが大切です。
そこで本記事では、50代で転職を考えている人に向けて、50代の転職が「厳しい」と言われる理由や、転職する際の心得などを解説します。
50代の転職が「厳しい」と言われる理由
50代の転職が「厳しい」と言われる主な理由は、以下の通りです。
・応募できる求人が限られているから
・企業文化に馴染めるか不安に思われるから
・長期のキャリア形成が見込めないから
・待遇や労働環境にこだわってしまうから
企業は一般的に、社員の長期的なキャリア形成を重視します。50代の方は定年までの期間が短いため、この点で不利になり、書類選考で不採用となるケースがあります。
また、50代になると、これまでのキャリアによって高い役職や給与を得ている方も多いでしょう。その結果、転職先にも同等以上の待遇や労働環境を求めがちになり、応募できる求人が限られてしまうことも、転職が厳しくなる理由の一つです。
50代で転職している人は意外と多い!50代で新しい企業に入職した人の割合
では一般的に、50代で転職している人はどれほどいるのでしょうか。
厚生労働省が57,625人の入職者を対象に実施した調査によると、新しい企業に入職した人の50代の割合は、次のような結果となっています。
新しい企業に入職した人の割合
男性 | 女性 | |
50~54歳 | 5.6% | 9.0% |
55~60歳 | 6.6% | 7.6% |
女性の場合、20代後半が入職率のピークであり、年を重ねるごとに入職率が低下している傾向にあります。
一方男性の場合は、40代前半から50代後半までの入職率は横ばい状態で、50代で転職に踏み切る人は、40代と同じくらいの割合でいることがわかりました。
このデータから、50代で転職する人は決して少なくなく、新しいキャリアに挑戦する人が一定数いることがわかります。
参考:『厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概況」』
厳しい転職を乗り越えるために!50代の転職で覚えておくべき3つの心得
50代の転職は「厳しい」と言われているため、転職活動に臨む前にいくつかのポイントを心得ておきましょう。
そうすることで、転職をしてから後悔する可能性を下げられます。
年収が下がる可能性がある
50代の転職で現職の待遇条件と同等、またはそれ以上の年収を目指すことは比較的難しいです。
というのも、50代ともなると、これまでに積み上げてきたキャリアや実績により、現職で高い年収を受け取っている可能性が高いからです。
そのため、積み上げてきた実績のない会社へ転職する際は、初年度の年収は今よりも低くなる可能性が高いことを心得ておきましょう。
企業側は若手を採用したいと考えている
一般的に企業側は、将来性や成長性を考慮し、若手人材の採用を検討しています。
そのため、「長期のキャリア形成のため35歳まで」と応募条件に年齢が記載されているケースも珍しくありません。
このことから50代で転職を進める際は、年齢による壁によって応募できる求人が限られてしまうことを、事前に想定しておくことが大切です。
転職先の人間関係で苦労する可能性がある
50代で転職した場合、自分よりも若い人が先輩や上司になる可能性が高く、これまでの職場とは異なる環境で、人間関係を構築していく必要があります。
そのため、上司や先輩社員が年下であっても抵抗を感じることなく、役割に応じて適切なコミュニケーションが取れるかを自問自答してみてください。
50代の転職で仕事先がすぐ決まる人の特徴3選
50代の転職は厳しいと言われますが、中にはスムーズに転職先が決まる人もいます。
これらの人には共通する特徴があります。スムーズな転職活動のために、その特徴を把握しておきましょう。
マネジメントスキルがある人
マネジメントスキルがある人は、組織の運営や人材育成に直接貢献できるため、企業側も魅力的に感じます。
たとえば、プロジェクトリーダーとして進捗状況やメンバーの管理をしながら、目標達成に導いた経験などです。
50代のキャリア採用を視野に入れている企業の中には、管理職としての採用を検討している企業も多くあります。この場合、マネジメントスキルをしっかりとアピールすることで、内定獲得率を高められます。
物事を柔軟に考えられる力がある人
物事を柔軟に考えられる力がある人は、職場環境や社風に柔軟に適応できるため、企業側も安心して採用を検討できます。
このことから新しい環境へ適応した経験や、他者の意見を柔軟に受け入れられる姿勢を持っていれば、積極的にアピールすることで、企業が50代の人材を採用する際の不安を払拭できます。
転職エージェントを活用している人
50代の転職は若手世代と比べると難易度が高いため、転職エージェントを利用するかしないかで、転職先が決まるまでの時間が大幅に変わります。
たとえば、転職エージェントにこれまでのスキルや経験を整理してもらい、これまでの経験を活かせる求人を紹介してもらえれば、内定獲得率も高まるでしょう。
転職エージェントでは、50代でも積極的に採用を検討している企業の求人を多く保有しています。転職活動時に活用することで、50代の転職をスムーズに進められます。
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【最新版】50代向けのおすすめ転職エージェント16選|条件別で紹介
【男性・女性共通】50代の転職で未経験から目指せる職種一覧
50代で転職を検討している人の中には、「これまでとは違った仕事をしてみたい」と感じている人もいますよね。この場合、50代未経験で目指せる職種を確認してみてください。
50代の転職で未経験から目指せる職種一覧は、以下の通りです。
・介護職
・警備員
・営業職
・製造職
・タクシー・バス運転手
これらの仕事は特別なスキルが必要とされないため、50代からでも熱意があれば、挑戦しやすい仕事です。
50代の転職は長引きやすい?転職活動の流れと想定期間
一般的な転職活動の期間は、1~3ヶ月ほどと言われています。
しかし50代の場合は求人探しなどが長引きやすいことから、7カ月間ぐらいは転職活動にかかると考えておきましょう。
50代の転職活動の流れと想定期間は、以下の通りです。
・自己分析・企業研究(求人探し):3ヶ月ほど
・応募書類の作成:1ヶ月ほど
・書類選考・面接:2ヶ月ほど
・内定・退職交渉:2ヶ月ほど
前述した通り、50代の転職では応募できる求人が限られているほか、転職先に求める条件も高くなるため、求人を探すのに多くの時間がかかることが想定されます。
またキャリアアップ転職を考えている場合、面接回数なども多くなるため、選考期間も長くなりやすいです。
このように50代の転職は一般的な転職活動の期間と比べても長引きやすく、転職活動としての期間を1年間ほど確保しておくと安心できます。
まとめ
一般的に、50代の転職は「厳しい」と言われています。
しかし厳しい転職であっても「厳しい」と言われる理由をしっかりと理解し、どのような心構えで転職に臨めば良いかを把握しておくことで、自分に合った企業へ転職できる可能性は大いにあります。
50代でこれから転職活動を始めようとしている人は、本記事で紹介した転職をする際の心構えなどを参考に、残りの会社員生活に相応しい会社への転職を目指してみてください。
この記事を書いた人

元キャリアアドバイザー
えばちゃん
採用人事を経て、大手人材紹介会社のキャリアアドバイザーに転職。 第二新卒をはじめとした若手層を中心に、多くの方の転職実現をサポートしてきました。 人事の経験を活かした企業視点でのアドバイスと、十人十色の価値観に寄り添う姿勢が評価され、MVP賞、顧客満足度No,1などを受賞。 豊富な転職支援の経験を活かし、株式会社ネオキャリアでは就職・転職ノウハウを中心に発信しています。 変化が激しく、多様なキャリアの選択肢がある時代だからこそ、「就活・転活をもっと身近に、もっと楽しく。」をモットーに、皆さんのより良いキャリアの一歩をお手伝いしていきます。