新卒面接の志望動機の答え方｜ポイントやNG回答例もご紹介

2025.06.04

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面接で志望動機を伝える際に「どのように回答すれば良いのか分からない」と感じている就活生に向けて、本記事では、志望動機を回答する際のフレームワークや答える際に意識すべきポイント、NGな回答例をご紹介していきます。

実際に本選考を通過した志望動機例文も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事のまとめ

新卒面接で志望動機を聞く理由は「自社を選んだ理由」「志望度の高さ」「自社に合致した人材か」「一貫性があるか」を確認するためである。
新卒面接で志望動機を聞かれた時は「結論→具体的なエピソード→入社後どのように活躍しようと考えているか」の順に回答すると良い。
新卒面接で志望動機を答える際のポイントは口癖に注意し、明るくハキハキと端的に1分程度で話すことである。
福利厚生についてや他の企業に当てはまるような内容、働くモチベーションを感じないような回答は避けたほうが良い。

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面接官が志望動機を聞く理由とは？

志望動機を聞く理由そもそも面接官が志望動機を聞くのはなぜでしょうか。ここでは4つの理由をお伝えしていきます。

自社を選んだ理由を知りたい

まずは、自社を選んだ理由を知るためです。自社のどのような点に魅力を感じたのか、その理由を知ることで、就活生の興味がどこにあり、どのような点を会社選びをするうえで重視しているのかを理解することができます。

志望度の高さを確認したい

志望動機を通じて、自社への志望度の高さを確認しようとしている場合もあります。

面接官にとっても納得感のある志望動機を伝えるためには、志望企業のことを調べておかなければなりません。当たり障りのない、どこの企業にでも通用するような内容だと「企業研究をしていない」「自社への興味関心度は低い」と判断されることもあるでしょう。

そのため、志望動機を通じて就活生がどれだけ自社に対して志望度が高いのかを見極めようとしているのです。

自社に合致した人材かどうかを確認したい

志望動機を伝える中で、「入社後〇〇として活躍したい」など入社後の自分のキャリアビジョンなどを伝えたり、社風や企業理念を理由にした場合には具体的なエピソードなどを伝えたりするケースもあるでしょう。

面接官は、この内容を確認することで、就活生が実現したいと考えていることが自社で実現できるか、実際の企業理念や文化・社風に合致するかなどを見極めようとしているのです。

一貫性があるかを確認したい

面接では志望動機だけでなく、様々な質問を通して、就活生の人柄やポテンシャル、カルチャーフィットするかという点を見極めていきます。

そのため、志望動機では「〇〇を実現したい」といっていたのに自己PRでは全く異なる趣旨の内容について答えるなど面接全体を通して回答に一貫性を感じない場合には、就活生の言っていることに信憑性を感じることができずに、選考通過が厳しくなる可能性もあります。

このように面接官は、志望動機で回答する内容と他の質問で回答することとの間に一貫性があるかという点も確認していることを理解しておきましょう。

面接で志望動機を聞かれた時の答え方

面接で志望動機を聞かれた時にはどのように答えると良いのでしょうか。ここでは、志望動機の答え方のフレームワークをご紹介します。

下記の流れに沿って答えると面接官にとっても聞き取りやすい話し方ができるでしょう。

結論

まずは、結論から答えましょう。面接では基本的にすべての質問に対して「結論」から話すことを意識します。冒頭で結論を伝えることで、面接官も内容を理解しやすいです。

結論（志望理由）

これまでにない発想で、人々の生活に寄り添う商品を開発したいと思い、貴社の企画・管理職を志望しました。

具体的なエピソード

次に冒頭で答えた志望理由を裏付ける根拠や背景、きっかけに至る具体的なエピソードについて伝えましょう。

具体的なエピソード

今でこそ、食べるのが大好きな私ですが、小学４年生でコンクールを始めるまでは食べることが得意ではありませんでした。身体づくりの一環として食事に興味を持つようになり、食べることで身体にエネルギーが蓄積されると、頭も身体も冴えて思った通りに動けることに気づいた時に食事が楽しくなりました。私自身が大好きな食事に関する仕事に探究心を持って取り組みたいです。

入社後どのように貢献したいと考えているのか

最後に、入社後どのように企業に貢献していきたいと考えているのか、入社後に成し遂げたいことなどについて伝えます。

こうすることで、入社に対する熱意や志望度の高さをアピールできるだけでなく、入社後に活躍してくれる可能性が高い人材だという印象を与えることもできるはずです。

入社後どのように貢献したいと考えているのか

貴社に入社できた際は、創作活動で培ったクリエイティブに発想する力を活かして、お客さまのニーズに合った商品を企画したいです。そのために、まずは専門性を高めていくことで仕事を任せられる人材になる必要があります。持ち前の粘り強くやり抜く力を最大限に発揮して、一つ一つの経験を大切に、多くのことを学んでいきたいです。

引用元：Unistyle「日清オイリオグループ｜24卒」

POINT

基本的には、ESや履歴書に記載した流れと同じ構文で問題ありません。入社意欲が伝わるように、文字数の兼ね合いでESや履歴書にかけなかったことなどがあれば追加しながら話しましょう。ただし、長くなり過ぎないよう1分程度を目安に話すようにしてみてください。

面接で志望動機を答える際のポイント

面接で志望動機を答える際のポイントここでは、志望動機を答える際のポイントについてお伝えしていきます。

端的に話す

志望動機について答える際には冗長的にならないように端的に話すことを意識しましょう。

エピソードを伝える場合には、出来事の全てを順を追って話そうとするのではなく要点を絞って話すことが重要です。

面接の場ですぐにできないと感じる方は、事前に必ず伝えるべき内容を精査し、練習をしておくと安心して面接に挑むことができるでしょう。

1分程度を目安に話す

「時間の目安はどれくらい？」と気になっている就活生もいるかと思いますが、面接で回答する場合には基本的にどの質問においても「1分程度」を目安に回答すると、長く話過ぎている印象もなく適切な印象を与えます。

1分は文章に書き起こすと300文字程度ですので、まずは300文字程度の志望動機を作成し、タイマーで図りながら話す練習をしてみましょう。

明るくハキハキと答える

質問に回答する場合には、明るくハキハキと答えることを意識しましょう。せっかく伝わりやすい構文で志望動機を伝えていたとしても、表情が暗かったり、ぼそぼそと話していては、ネガティブな印象を与えかねません。

面接では、出来る限りネガティブな要素は払拭しておくことが大切ですので、姿勢や表情には気を配り、明るくハキハキと話すよう心掛けてみましょう。

POINT

面接で好印象を与えるポイント

面接で好印象を与える表情や態度について確認をしておきましょう。
・背筋を伸ばして姿勢を正す
・面接官の目を見て話す
・口角を上げてにこやかな表情を意識する
・話し方に抑揚をつける
・明るくハキハキとした声で話す
・早く話過ぎないよう、話すペースにも気を配る

口癖に注意をする

文と文の繋ぎに「あの〜」「え～」といったフィラー言葉を使う癖のある人は注意が必要です。面接官からすると「口癖が気になって内容が頭に入ってこない…」と感じる場合もあります。

フィラー言葉を使うことが多いなと感じる場合には、まずは自分自身が話している姿を動画で撮影するなどして客観的に確認し、極力使わないよう意識をしてみましょう。

ESや履歴書の内容と大きく変えない

面接で志望動機を伝える際には、事前に提出している履歴書やESの内容と大きく変えないようにしましょう。

面接官は事前に提出書類を確認していることがほとんどです。また、面接では一貫性があるかどうかという点も重視されているポイントですので、内容を大きく変更することはおすすめできません。

ただし、書類と一言一句同じ内容を伝えるのではなく、対面だからこそより詳しく説明できる部分は肉付けして話すなど、就活生自身が伝えたいことがより詳しく伝わるように文章を改変することは全く問題ありませんので、面接官の質問に合わせて、伝え方は変えていきましょう。

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志望動機の回答例

ここでは、志望動機の回答例を紹介していきます。

文章の流れはESや履歴書と変わりませんので、ここでは本選考を通過したESをご紹介していきますので、参考にしてみてください。

企業理念への共感
 社風への共感
 事業内容・環境への共感
 自身の「就活の軸」との合致

本選考を通過したESを見たい就活生必見！

伊藤忠商事・任天堂・講談社・味の素・集英社・アサヒ飲料・大日本印刷・資生堂・イオングループなど全958社の本選考に通過をしたエントリーシート77,203枚（2024年3月時点）を無料で閲覧できます。本選考に通過したいと考えている就活生は是非参考にしてみてください。

企業理念への共感

Hondaを志望する理由C-2：実現の場としてHondaを志望する理由を入力してください。（300文字以下）

社員一人ひとりの夢や想いを尊重し、それを実現するための挑戦が可能な環境が貴社にあると認識しています。将来、自らが仕事において単なる組織の一部としてではなく、主体的に考えて行動し、自分の夢を追い求める姿勢を大切にしています。貴社は、挑戦し、夢を追い求めるための環境が整っており、多くの社員が自らのやりたいことに果敢に取り組んでいるように見受けられます。そのようなポジティブで成長志向の企業文化が私の志向と一致しており、私が実現したい目標に向けて挑戦できる理想的な場であると考えています。貴社で協力と連携を大切にし、共に成長できる環境で、私の成し遂げたいことを実現するために貴社を志望します。

引用元：Unistyle「本田技研工業｜25卒」

社風への共感

住友不動産を志望する理由を教えてください。（300字以内）

多様な関係者の間で主体的にプロジェクトを推進し、「多様な価値観や文化の交差点となり、常に新しい発見がある街」をつくりたいという想いからデベロッパー業界を志望する。共通目標に向けてあらゆる立場の人々を牽引することにやりがいを感じたこと、あらゆる人々と出会いを通して、新しい発見が生まれることに嬉しさを感じたことから上記の夢を持った。中でも、事業エリアに拘泥しない再開発戦略を立てるとともに、前例にとらわれずに事業を拡大する貴社の挑戦的な社風に魅力を感じている。小さい頃から負けず嫌いな私は、常に高い目標を設定して粘り強く努力してきたため、貴社であればやりがいを持って働くことができると確信している。

引用元：Unistyle「住友不動産｜24卒」

事業内容・環境への共感

志望理由（400文字以内）

私が貴社を志望する理由は2つあります。1つ目は、全国各所に支社支店があり、お客様に迅速な対応が可能であるからです。全国各所に支社支店があることからお客様の声を聞くことができますし、すぐに対応することができると考えています。また、◯◯でのアルバイトにおいてお客様の声を聞くことの重要性を学んだことより、仕事でも活かしていきたいと考えています。2つ目は、幅広い業界業種にわたってソリューションを提供しているからです。様々な領域のプロジェクトを経験することができ、かつ専門性や経験を培い成長できる点に魅力を感じました。また、幅広い業界業種を携わっていることから技術力も高く、社会にも大きく貢献していけると感じました。以上のことから、私は貴社を志望いたします。

引用元：Unistyle「富士通エフサス｜23卒」

自身の「就活の軸」との合致

志望理由（300文字以内）

【女性の毎日に豊かさを提供したい】という私の想いを貴社で実現したく志望する。女性の美しさは、日々のモチベーションに繋がると私は考えている。特に、肌に触れるインナーウェアが与える影響は大きい。私自身、貴社の製品に出会ったことで、自分のスタイルを前向きに捉えることが出来るようになり、毎日の外出が楽しくなった経験がある。この経験から、1人1人に寄り添う製品を提供することで、女性の毎日を後押ししたいと考えている。中でも、自分に自信と快適さを与えてくれた貴社の製品を提供することで人々を支えたい。よって、お客様に寄り添い、愛されるモノづくりに挑戦し続ける貴社でこそ、私の想いが実現できると考え志望する。

引用元：Unistyle「ワコール｜23卒」

本選考を通過したESを見たい就活生必見！

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面接で志望動機を答える際のNG回答例

志望動機のNG回答例最後に面接で志望動機を答える際のNG回答例をご紹介していきます。下記のような内容を伝えることはおすすめできませんので事前に確認してみてください。

福利厚生を志望理由にする

「給料がいい」「社宅補助がある」「年間休日が多い」といった福利厚生や労働環境を志望理由にすることは避けましょう。

もちろん、本心ではそれが理由であったとしても面接の場で伝える内容としては不向きです。冒頭でお伝えした通り、面接官は「志望動機」と聞くことで「自社への志望度が高く活躍してくれる可能性の高い人材」を採用しようとしています。

その中で福利厚生の良さを志望理由として答えられると「待遇しか気にしていない」「うちの会社でなくても良いのでは」というネガティブな印象を与えてしまう可能性があるためおすすめできせん。

他の企業にも当てはまる内容にする

他の企業にも当てはまる内容にすることも避けましょう。繰り返しになりますが、面接官は「自社への志望度が高く活躍してくれる可能性の高い人材」を採用しようとしていますので、他の企業に当てはまるような志望動機を伝えると自社への志望度が低いと感じるでしょう。

何社もESや履歴書を出さなければならず就活は非常に大変だとは思いますが、志望動機を使いまわすことはやめ、企業研究を念入りに行うことも大切です。

働くモチベーションを感じないような回答をする

「家が近い」「他人に進められた」など、企業への熱意を感じないような志望理由もおすすめできません。

主体性がないと判断される可能性もありますし、仕事に対するモチベーションが低く、活躍する姿を想像しにくいと捉えられるでしょう。

特に新卒の場合は働く意欲やポテンシャルは重要な要素の一つですので、この点を理解したうえで、志望企業だからこその魅力を考えてみてください。

まとめ

面接で志望動機は必ずといって良いほど聞かれることの多い質問の一つです。

特に緊張している序盤に聞かれるケースが多いため、予め事前にどのように回答するか練習をしておくと、自信を持って本番の面接に挑むことができるでしょうますよ。

一人で練習をしているけど誰かのアドバイスが欲しい･･･と悩んでいる場合には、就活エージェントなどの就活支援サービスを活用しても良いかもしれません。

本記事が少しでも就活のお役に立てば幸いです。

就活の悩みを相談したい...そう感じていませんか？

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この記事を書いた人

元中途求人広告アドバイザー
こばさん

不動産会社での営業経験を経て、中途求人広告アドバイザーに転身。これまでに中小・ベンチャー企業を中心に100社以上の中途採用をご支援してきました。現在は3人の子供たちの子育てとキャリアの両立に奮闘中です。
自身の経験を活かし、転職・就職活動に役立つ情報だけでなく、働く女性のキャリアライフを充実させるコンテンツやFP2級の資格も保有しているので働くうえで役立つマネー情報をお届けしていきます。

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