人材総合サービス会社の株式会社ネオキャリア(本社:東京都新宿区 代表取締役CEO:西澤 亮一 以下 ネオキャリア)は、2024年10月1日~4日の4日間、2名の障がい者アーティストによる個展「ふたり展」を新宿サテライトオフィス(住所:東京都新宿区西新宿2-3-1)で初開催しました。70点を超える福祉アート作品が展示されたほか、個展初日にはアーティストによるペイントイベントも行われました。本活動を通じて、将来的にはアートを通じた活躍機会の創出を目指しています。
■「ふたり展」開催の背景
当社は、2030年までの目標の一つとして「性別・国籍・障がいを問わず、多様性と個性が発揮できる場の提供」を掲げ、本社が所在する新宿区を中心にサステナブル活動を推進してきました。また、2023年9月にはグループ会社内に特例子会社を設立し、障がい者の雇用創出にも取り組んでいます。
2023年からは、福祉施設に保管されていた障がい者や高齢者のアート作品を企業オフィスに展示し、障がい者・高齢者との相互理解を深めることを目的に「新宿アール・ブリュット企業展」を開催しました。この展示会は、新宿区内で地域社会貢献活動を推進する企業連合「新宿区CSRネットワーク」と、区内45の社会福祉法人で構成される「新宿区内社会福祉法人連絡会」とが共催し、年に一度開催しています。
この「新宿アール・ブリュット企業展」により、社員や関係者から作品の展示や購入に対する高い関心が寄せられたことにより、アートを通じた新たな価値創出の広がりを感じました。
このような背景を踏まえ、私たちは障がい者・高齢者アーティストに更なる活躍の場を提供することを目指しています。福祉アートに光を当て、将来的にはアート作品の展示・販売を行ったり、アーティストを正社員として雇用する企業を募集するなど、アートを通じた活躍機会の創出を実現するための第一歩として、本個展を開催する運びとなりました。初回となる今回は、「新宿アール・ブリュット企業展」で当社の賞を受賞された障がい者アーティスト2名を対象に開催しています。
※「アール・ブリュット」とは、フランス語で“生の芸術”という意味。「正規の美術教育を受けていない人による芸術」や「既存の美術潮流に影響されない表現」等と説明されることが多いです。現代では、さまざまな解釈がありますが、「“福祉”と“芸術”という2つの視点が存在し、多様性や一人ひとりの個性の重要性を受け止める芸術」という解釈もあります。
■障がい者アーティスト紹介
太田 哲郎(おおた・てつろう)
季節感あふれる絵はがき調の作品を得意とし、これまでに数多くの作品を手掛けてきた。日常の何気ない出来事に注目し、鑑賞者に和やかな感情を呼び起こす風合いの作品を制作する。
今回の個展では、多くの作品の中から厳選したものを展示。
▼受賞歴
2022年度 第1回新宿アール・ブリュット企業展 大賞受賞
【太田さん出展作品(一部)】
≪コメント≫
楽しかったです。次はみんなで絵を描きたいです。次の「新宿アール・ブリュット企業展」も大賞目指して作品づくり頑張ってます!
三浦 稔(みうら・みのる)
幼いころからカラフルな配色の絵を好み、独創的でユニークな動物のタッチが特徴。「新宿アール・ブリュット企業展」での作品展示がきっかけとなり、制作意欲が大幅に向上している。その豊富な作品数により、ネオキャリアオリジナルのサステナブルTシャツのデザインにも起用されている。
▼受賞歴
2022年度 第1回新宿アール・ブリュット企業展 特別受賞
2023年度 第2回新宿アール・ブリュット企業展 ネオキャリア賞 佳作受賞
【三浦さん出展作品(一部)】
≪コメント≫
楽しかったです。良い機会を作ってくれて、関係者の皆さんに感謝します。次回の「新宿アール・ブリュット企業展」も頑張ります。
■「ふたり展」の様子
個展初日のペイントイベントで制作活動を行う太田さん(左)と三浦さん(右)
<左>展示作品(一部)<右>アーティストのセンスが光る作品の数々を鑑賞する来場者
■新宿区立障害者福祉センターコメント
「企業のオフィスで個展ができるなんて素晴らしい。」最初に話を聞いた時は、率直にそう感じたのを覚えています。そして"ふたり展"。なんてスタイリッシュなネーミング。この空間で制作をする二人を見たとき、とても感慨深い気持ちになるとこができました。一人でも多くの方が輝ける場が増えていくと嬉しいです。
【社会福祉法人 新宿区障害者福祉協会 専務理事 今井 康之様】
■ネオキャリア サステナブル担当コメント
太田さんと三浦さんの作品で個展を開催し、アーティストのことを知って欲しいという思いで開催しました。とても多くの反響をいただき、特に購入希望の声が寄せられたことに感謝しています。今後は、絵の販売や商品化だけでなく、アート活動をきっかけとした障がい者雇用の促進など、多面的な視点から障がい者支援の可能性を探っていきたいと考えています。継続的に、福祉アートを通じて相互理解を深め、社会的ポジティブインパクトを形成していければ幸いです。
【ネオキャリア 社長室 サステナブル推進担当 高山 功平】
■今後の予定
・2024年12月に「第3回新宿アール・ブリュット企業展」を開催予定
≪過去に開催した「新宿アール・ブリュット企業展」の様子≫
新宿アール・ブリュット企業展(左:第1回目、右:第2回目)