人材総合サービス会社の株式会社ネオキャリア（本社：東京都新宿区　代表取締役：西澤亮一　以下 ネオキャリア）は、ボランティア活動日に有給の特別休暇を付与する制度「地域社会貢献Day」を開始しました。これにより、平日に有給でボランティア活動を通じた社会貢献活動に従事できます。ボランティア活動になじみのない社員に向け、参加へのきっかけとして企業主導型のボランティア活動も行います。

　　　　　　　　「ボッチャ」を楽しんだ社会福祉法人新宿区障害者福祉センターの皆さんと記念撮影

■「地域社会貢献Day」設立の背景
　ネオキャリアでは、会社として「地域社会への貢献」を掲げています。これまでも、社会課題などで関心のあることや放っておけないと思うこと、得意なことがあれば、自発的にボランティア活動に参加する社員も多数いました。ただ、社員がボランティア活動に参加をする際、平日の業務時間外や土日祝日に活動することが多く、どうしても活動の内容や時間に制約が生じ、ボランティア活動の選択肢が狭まることが課題でした。そこでネオキャリアでは、平日でもじっくりとボランティア活動を行えるように、年次有給休暇とは別に、有給の特別休暇である「地域社会貢献Day」を設立しました。

この制度は、自発性のある社会参加を支援するために新設したもので、全社員（有期雇用社員は週の所定労働日数が5日の社員）が利用可能です。事業年度内で1日分の有給の特別休暇が付与され、半日単位での取得もできます。社内業務では得られない経験を通じ、人生を豊かにすることや、普段は接することがない社外の人と協力してボランティアを行うことで、社会課題を意識した上で、社員自身が成長する機会にしてほしいと考えています。

■推奨ボランティアテーマの例
（1）子ども・青少年
　　　─学習支援・英語教育・IT教育、子ども食堂運営の支援
（2）高齢者支援
　　　─日常生活支援（見守り・食事サービス等）、訪問・交流・レクリエーション機会提供
　　　─シニア世代の各種教育（英語・パソコン等）
（3）障がい者支援
　　　─障がい児の学校等への付き添い、訪問・交流・レクリエーション機会提供
　　　─障がい者の社会参加協力（車いすの提供等）
（4）自然保護・環境保全
　　　─街、海、河川の清掃活動・森林の下草刈りや保全
　　　─里山の保全・体験活動・生物多様性の保全
（5）文化・芸術・スポーツ
　　　─イベントサポート・ガイド・案内、講座や体験イベントの企画・運営
（6）災害・防災
　　　─救援物資の確保・輸送、炊き出し等の災害時の救援
　　　─地震・水害・火山噴火時のがれきの撤去・清掃
　　　─家屋の片付け・清掃補助、仮設住宅への引っ越し補助　

■企業主導型のボランティア活動も実施
　土曜休日や業務時間外を使って自主的にボランティア活動に参加する社員がいる一方で、「どのようなボランティア活動があるのか分からない」「参加したいけど、きっかけをつかめない」など、参加への壁を感じる社員もいます。

　そこでネオキャリアでは、ボランティア活動への参加の足がかりとしてもらうため、7月12日（水）に初の試みとして、障がい者理解のために共にスポーツを楽しむ企業主導型ボランティア活動を、社会福祉法人新宿区障害者福祉センター（東京都新宿区）で実施しました。

　当日は、ネオキャリアから15人の社員が参加。障がいのある人とボランティアに参加しているネオキャリアの社員が、混合チームを作って「ボッチャ」※という競技を楽しむというボランティア活動を通じて、お互いに相手の個性を理解し合い、支え合う関係を築きました。

※「ボッチャ」とは、ジャックボール（目標球）と呼ばれる白いボールに、赤・青のそれぞれ6球ずつのボールを投げたり、転がしたり、あるいは他のボールに当てたりして、いかに近づけるかを競う競技。パラリンピックの正式種目。

　ほとんどの社員が日常的に障がい者と接する機会がなく、最初はどのように接してよいのか戸惑いがあるようでした。しかし、“ワンチーム”としてお互いに協力し「ボッチャ」を行うことで、相互理解を深めることができました。

　参加した社員からは、

「障がいがある方でも、接してみると自分たちと全く変わらないと思った」

「これまでは、障がい者に対して『何かをしてあげないといけない特別な人』というイメージだったが、この考えが違うことに気付いた。やはり『知らないことは怖い』と感じた」

　といった声が聞かれました。

　　　　　　　　　　　　　　ボッチャの球を投げるネオキャリア社員

ネオキャリアでは、今後もボランティア活動に参加するきっかけとして、企業主導型ボランティア活動のプログラムを継続実施し、社員の地域社会への貢献を応援・推進してまいります。